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というわけで、このどろろです。手塚治虫さんの漫画を実際に知っている人はどれくらいいたのかしら。小さいお子さんも見ていたけど、長いから(138分)途中、飽きている子もいたなあ。でも、魔物が出てくるともぞもぞするのが止まって、スクリーンにクギづけになっていたよ(笑)合格点と昨日は書いたけど、あんまり期待して見にいくと「あらら~」ということになるかも??微妙なんだよね(笑)☆どろろ☆(2007)塩田明彦 監督チン・シウトン アクション監督妻夫木聡柴咲コウ瑛太中井貴一中村嘉葎雄 原田芳雄原田美枝子杉本哲太土屋アンナストーリー とある時代のとある国。戦乱が続き、荒廃が進む世を憂う武将・醍醐景光は、国を治める力を手に入れるため、生まれてくる我が子の体48箇所を48体の魔物に差し出した。醜い姿で生まれ、そのまま捨てられた赤ん坊・百鬼丸は医師・寿海に拾われる。寿海は百鬼丸に失われた部位の代わりとなる作り物の体と護身の妖刀を与え大切に育てるのだった。立派な青年に成長した百鬼丸は、魔物を倒すごとに失われた部位を一つずつ取り戻すことを知り、魔物退治の旅に出る。やがて、そんな百鬼丸と出会ったコソ泥・どろろは百鬼丸の不思議な妖刀を手に入れたくて彼の後を追い始める…。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~冒頭のつかみはいいですね~~。クモの魔物なのよね。そして、百鬼丸の片足がにゅうって生えてくるのだ。もちろん、どろろとの出会いの場面でもある。あれこれ説明が必要な百鬼丸の生い立ち。それを琵琶法師がどろろに聞かせる形で説明する。ふむふむ~~。まあそれから、百鬼丸の魔物探しの旅にどろろが加わるわけよね。全部の魔物との場面を見せるわけにはいかないからね、確かに。抜粋になるのだ。ポイントは、親子です。今、このテーマに絞ったのはもちろん『親子』がおかしくなってきているからでしょうね。手塚治虫の漫画の方は、どんなテーマがあったんだろう?でも、魔物に子供の体を差し出し契約を結んだ親父さんというのは、漫画のほうも同じでしょ。となると、漫画のラストがどうだったのか、映画と同じなのか違うのか気になるところ。~~~~~~~~~~魔物の戦いのアクションは、チン・シウトンの手によるワイヤーアクション。だから、おお~~、なんか香港や中国映画みたいって^^)楽しめると思う。ま、ヒーローものや、戦隊ものみたいなアクションなんだけどね(笑)ちなみにチン・シウトンは「HERO」「少林サッカー」「LOVERS」のアクション監督ですよ。魔物に関してはCGが主なんだけど、着ぐるみありの不思議な感じ?まあ、なんか懐かしい怪獣ものの匂いも感じさせる。子供には受けるんじゃないかな。でも、ちょっと恐いって思う子供もいるかしらね~?そうそう、部品を取り戻すという事は人間になっていくという事。妖怪人間ベラ・ベム・ベロじゃないけれども(古いね)心も人間になっていくという事も、大事な事なんだよね。そこのところも、もうちょっと描いてほしかったなあ。あと、見所として、やっぱりロケーションかな~~。ニュージーランドなんだってね。セットも現地に作ったんでしょうね。日本じゃ撮れない風景だなあって思う。~~~~~~~~~~~~~~~主人公の妻夫木くんは、かっこ良かったですよ^^)そして、どろろ。原作とおおいに違う設定。何でかしらね?ま、少年よりも女性の方がいいのかねえ。(訂正:設定はこれでよかったみたい。)柴咲コウは少年ぽさを出す為なのか、声張り上げて熱演。あんまり、彼女に興味がわかなかった(笑)あと、脇役は、手堅い人たちばかりだから安心していられる。中井貴一なんか、悪役やらせたらうまいよね~~。中村嘉葎雄もさすがだしね。土屋アンナのセリフが、下手だなあって気になったけど。下手なんだけど、妖しげな雰囲気は十分に楽しめたよ。そんなわけで、あんまり期待し過ぎると、『あれ?』って感じもするんだけど、アクションを楽しんでください。PG-12なんだけど、家族で見るといいのかな?魔物が吹き飛ぶとかはゲーム感覚だから、どうかしらと思ったけど。
2007.01.28
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今日は「どろろ」とこの「幸せのちから」二本見てきちゃいました^^)どちらも、合格点でしょうか、面白いですよ。あ、でも期待して見に行ってはいけませんけどね(微妙^^)予告編で面白そうなのは「デジャブ」これは3月だったっけ公開予定。タイムスリップものらしいですよ~。おもしろそう♪さらに、今日始めて予告編を見たのが「舞妓 Haaaan!!!」阿部サダヲが主役でした。柴咲コウも出てます♪宮藤官九郎さんが脚本です。おもしろそうでしょ?予告編でも、はじけてました^^)確か、これは6月公開になってました。楽しみですね~~。☆幸せのちから☆(2006)ガブリエレ・ムッチーノ監督ウィル・スミスジェイデン・クリストファー・サイア・スミスタンディ・ニュートンストーリー 1981年、サンフランシスコ。クリス・ガードナーは高級医療機器のセールスマン。5歳になる息子クリストファーは彼にとって何より大切な存在。実の父を知らずに育ったクリスは、愛する我が子には決して同じ思いをさせまいと心に誓っていた。しかし折からの不況で仕事は思うようにいかず、家賃の支払いもままならない。ついには愛想を尽かした妻に去られ、家賃滞納で自宅からも立ち退きを命じられてしまう。息子と安モーテルに引っ越したクリスは、一流証券会社の研修生となり、半年後にたった一人だけ採用となる正社員への道に最後の望みを託す。だが、その半年間は無給。やがてモーテルにも泊まれなくなった父子は、ついに過酷なホームレス生活を余儀なくされるのだったが…。~~~~~~~~~~~~~~実話なんだそうですね。ラストに現在のガードナーがどうなっているのかって、説明が入っていたよ。そして、この映画でウィル・スミスがアカデミー賞にノミネートされている。う~ん、そうねえ~~まあまあじゃないかな?この映画の情報が入った時点で、そんなに感動するような話かな?って思っていたのだ。一時はこれはDVDでもいいかもと思っていた。ところが(ここがまた私のいい加減なところで)アカデミー賞にノミネートされたと知り「じゃ、見ようかな?」って思ったわけ。ミニシアター系の作品って感じかな?ウィル・スミスだからこそ、これだけ宣伝されるんだろうけどね。実際に見ても、そんなにすごい感動するような話ではなかったな^^;)じゃ、感動しないかといえばそんな事はないのよね。いい話だったよ。しかし、期待し過ぎないで見にいくのがいいと思う。息子は手放さないといって、自分の手元に置き必死になって成功を目指すガードナー。アメリカンドリームかな~~。息子がいたからこそ、頑張れた。確かに、このウィル・スミスの実の息子が、本当に自然でねえ。子供らしくて、演技じゃないみたいで。これはやはり、実の父親と一緒だからこそ振舞える自然さなのかもしれない。以前DVDで見たフランス映画「幸福」でも子供が自然でね。ま、こちらはかなり小さい子供なんで、演技していないんじゃないかと思うんだけど。この子供たちも主演の俳優さんの子供たちだった。ま、今回のウィル・スミスの息子は実際演技しているんだよね。でも例えば、父親の腕の中で安心しきって寝ている姿とか、何気ない父子の会話等に『あ~、普段もこんな会話をしているんじゃないかな』って思わせるのだ。疲れきった父子がモーテルに帰ってきたら、料金を払わないのに業を煮やしたモーテルの親父が、部屋の鍵を取替え彼らの荷物を廊下に出してあった。父はそれを見て出て行くことにする。しかし、まだ幼い息子はドアの前でひっくり返って駄々をこねる。『部屋に入りたいよ~』この駄々のこね方がね、あ~わかる、わかる~と思った。こういう駄々のこね方を子供はするんだよね^^)もう疲れちゃったんだよ~って全身であらわしていて。あれは演技ではなく本当にくたびれていたんじゃないかって思ったぐらいよ。そんな風に子供に食われそうな感じのウィル・スミスなんだけど、そこはやっぱりうまいのだ。会社の研修生での仕事と、生活費を稼ぐ為のセールスと必死になって働くお父ちゃん。駅のトイレで声を殺して泣くこのお父ちゃんに、ぐっときたもの。さて、その研修生と言うものだけど。これって、アメリカらしいのかね~~。ちょっとビックリしちゃったよ。半年間無給で、しかも20人のうち一人しか採用されない。その半年間の研修って、はっきり言ってただ働きって事。研修じゃなく、会社のためにお客を開拓する仕事。ただ働きの20人が、会社のお客を開拓してくれるのよね。これって、ひどくない?半年経っても一人を採用すればいいわけ。残りの19人が必死になって開拓したお客は、自分たちのものよ。その繰り返しをしていれば、顧客開拓の人件費は浮くわね~~。主人公が、なにかやるたびにアクシデントが続き、しかしそれでもあきらめないそんな所も見所かもね。うまく行かないと、自分からあきらめちゃいけないね。時にくじけそうになる心を支えたのが、息子だという事なのだ。出来れば、奥さんも傍にいてくれたらよかったのに・・しかし、奥さんが愛想をつきたくなる気持ちもわからないわけではない。奥さんも疲れちゃったんだよね~~。一旦悪いほうに転がるとすべてがうまくいかなくなるんだよね・・・目の前の生活に押しつぶされてしまう。ただ、息子を夫に預ける事にしたその時の気持ち、それはよくわからなかったな~~。一時は自分が息子を引き取ると決めたのに、結局は夫に託したのだ。とにかく、ウィル・スミス親子を見てください。私は一旗あげようとかは考えないけど『あきらめる事』は、まだ早いって思えたかな。****************そうそう、父娘の共演と言うのも昔あったのよね。『ペーパームーン』ね。ライアン・オニールとテータム・オニールの父娘共演。テータムがうまくてね~~。こましゃっくれた娘そのもので(笑)この映画もいい映画でした。
2007.01.27
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あちこち、見ていたら「ディパーテッド」が三部作に向け始動?なんて言うの読みました。ええ~?ディパーテッドに続編を作るの?この三部作の話を示唆したのが出演者のウォールバーグなんだって~~。あらま!まあねラストを見たら、三部作を作るとしたらウォールバーグが要かなって思うよね。他に考えられないし・・・インファナルのように「2」を若き日の二人の話にすることも出来るけど、もともとこの「ディパーテッド」の二人は若いからむずかしいんじゃないかな。もし作るとしたら、オリジナルとはまったく違う話に進んでいく続編になるんでしょうね~。さらに見つけたのはアラン・ドロンが鬼才ジョニー・トー監督の次回作に出演へアラン・ドロンですよ!!失礼ながら、まだ存命でしたのね。いやいや、映画界からは姿を消したのかと思っていました。(もしかしたらプロデューサーとかで関わっていたのかもしれませんが)もう、ドロンのお姿はスクリーンでは見ることはないだろうと~。もし、この話が本当ならすごいです~~♪しかも、ジョニー・トーです!!「PTU」「ブレイキング・ニュース」などなど面白い映画を作ってくれる監督が、ドロンに出演を依頼したとなると、どんな話になるのでしょうか。「今年後半に香港で撮影の予定で、作品のタイトルや内容は不明。」となっていました。本当にやってくれるのか分かりませんが、ぜひこの企画がつぶれることなく映画にしてほしいと思います。***************さて、アカデミー受賞の前に発表されるラジー賞。これまたなかなか皮肉が効いて楽しいのですが。今回のノミネートも、( ̄m ̄* )ムフッ♪って感じですね。【ワースト作品賞】 「氷の微笑2」 「ブラッドレイン」 「レディ・イン・ザ・ウォーター」 「LITTLE MAN」 「WICKER MAN」【ワースト男優賞】 ティム・アレン 「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3/クリスマス大決戦!」 ニコラス・ケイジ 「WICKER MAN」 ラリー・ザ・ケイブル・ガイ 「LARRY THE CABLE GUY: HEALTH INSPECTOR」 ロブ・シュナイダー 「がんばれ!ベンチウォーマーズ」&「LITTLE MAN」 マーロン・ウェイアンズ&ショーン・ウェイアンズ 「LITTLE MAN」【ワースト女優賞】 ヒラリー・ダフ&ヘイリー・ダフ 「MATERIAL GIRLS」 リンジー・ローハン 「ラッキー・ガール」 クリスタナ・ローケン 「ブラッドレイン」 ジェシカ・シンプソン 「EMPLOYEE OF THE MONTH」 シャロン・ストーン 「氷の微笑2」【ワースト助演男優賞】 ダニー・デヴィート 「DECK THE HALLS」 ベン・キングズレー 「ブラッドレイン」 M・ナイト・シャマラン 「レディ・イン・ザ・ウォーター」 マーティン・ショート 「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3/クリスマス大決戦!」 デヴィッド・シューリス 「氷の微笑2」【ワースト助演女優賞】 ケイト・ボスワース 「スーパーマン リターンズ」 クリスティン・チェノウェス 「DECK THE HALLS」&「ピンクパンサー」&「RV」 カーメン・エレクトラ 「DATE MOVIE」&「SCARY MOVIE 4」 ジェニー・マッカーシー 「JOHN TUCKER MUST DIE」 ミシェル・ロドリゲス 「ブラッドレイン」【ワースト・スクリーン・カップル賞】 ティム・アレンとマーティン・ショート 「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3/クリスマス大決戦!」 ニコラス・ケイジと彼のベアスーツ 「WICKER MAN」 ヒラリー・ダフとヘイリー・ダフ 「MATERIAL GIRLS」 シャロン・ストーンと両側に垂れ下がった胸 「氷の微笑2」 ショーン・ウェイアンズとケリー・ワシントンもしくはマーロン・ウェイアンズ 「LITTLE MAN」【ワーストリメイク作品賞】 「LITTLE MAN」 「ピンクパンサー」 「ポセイドン」 「シャギー・ドッグ」 「WICKER MAN」【ワースト続編賞】 「氷の微笑2」 「ビッグママ・ハウス2」 「ガーフィールド2」 「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3/クリスマス大決戦!」 「テキサス・チェーンソー ビギニング」【ワースト監督賞】 ウーヴェ・ボル 「ブラッドレイン」 マイケル・ケイトン=ジョーンズ 「氷の微笑2」 ロン・ハワード 「ダ・ヴィンチ・コード」 M・ナイト・シャマラン 「レディ・イン・ザ・ウォーター」 キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ 「LITTLE MAN」ここでは、シャロン・ストーン強し!です^^)そして、シャマラン監督もやっぱりネエと言うかノミネートされちゃいましたね。まあ・・そうかもしれないな~。笑っちゃうのは「ワースト・スクリーン・カップル賞」ですよね。「ニコラス・ケイジと彼のベアスーツ?」これは映画の情報がないので、どんなベアスーツなのかわからないんだけど(笑)確かニコラスは、これから日本で公開されるのが「ゴースト・ライダー」ですよね。やっとこの前予告編を見ましたよ。髪形にばかり気を取られてしまった私ですが(笑)さらに「シャロン・ストーンと両側に垂れ下がった胸!」これをカップルにしていいわけ?(笑)もうなんという言い方でしょ。シャロン・ストーンは、もちろん授賞式にくるはず無いですよね^^;)でもラジー賞って、やはり見られた映画ってことでしょ。ひどい映画はお客もこないから、話題にもならないはずですよね。ラジー賞にノミネートされる事というのも、話題になった映画d(^-^)ネ!
2007.01.26
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79回アカデミー賞ノミネートが発表されましたね。はてさて、どれが取るんでしょうね~。●作品賞「バベル」「ディパーテッド」「硫黄島からの手紙」「リトル・ミス・サンシャイン」「クィーン」●監督賞アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ「バベル」マーティン・スコセッシ「ディパーテッド」クリント・イーストウッド「硫黄島からの手紙」スティーブン・フリアーズ「クィーン」ポール・グリーングラス「ユナイテッド93」●主演男優賞レオナルド・ディカプリオ「Blood Diamond(原題)」ライアン・ゴスリング「Half Nelson(原題)」ピーター・オトゥール「Venus(原題)」ウィル・スミス「幸せのちから」フォレスト・ウィテカー「The Last King of Scotland(原題)」●助演男優賞アラン・アーキン「リトル・ミス・サンシャイン」ジャッキー・アール・ヘイリー「Little Children(原題)」ジャイモン・ハンスゥ「 Blood Diamond(原題)」エディ・マーフィー「ドリームガールズ」マーク・ウォルバーグ「ディパーテッド」●主演女優賞ペネロペ・クルス「Volver(原題)」ジュディ・デンチ「Notes on a Scandal(原題)」ヘレン・ミレン「クイーン」メリル・ストリープ「プラダを着た悪魔」ケイト・ウィンスレット「Little Children(原題)」●助演女優賞アドリアナ・バラッザ「バベル」ケイト・ブランシェット「Notes on a Scandal(原題)」アビゲイル・プレスリン「リトル・ミス・サンシャイン」ジェニファー・ハドソン「ドリームガールズ」菊地凛子「バベル」**************ゴールデングローブ賞の様子を見ても、「クイーン」のヘレン・ミレンは強いと思うんですよね。作品賞:バベルという気がしますがどう?監督賞もかな??主演男優賞のディカプリオ、「Blood Diamond」のほうでのノミネートですね。さて~~どうなるでしょうか。ピーター・オトゥールがノミネートされていますしね。ちょっと、この主演男優賞は誰が取るのか、分かりません・・・ドリームガールズからは助演女優賞のジェニファー・ハドソン、同じく助演のエディ・マーフィーね。彼女が助演女優賞貰うかもしれないね~。エディも貰うかしら?リトル・ミス・サンシャインも、結構ノミネートされましたけど、どれか一つ賞を貰うでしょうか。発表・授賞式は2月25日です。楽しみですね^^)
2007.01.24
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韓国の時代劇。時代としては「チャングム」の前の時代なんですね。☆王の男☆(2006)イ・ジュンイク 監督カム・ウソン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チャンセンイ・ジュンギ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コンギルチョン・ジニョン ・・・・・・・・・・・・・・・・・ヨンサングンカン・ソンヨン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ノクスストーリー16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女と日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。重臣に「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、死をかけて王の前で芸を披露する。彼らの芸は王を魅了することができるのか~~~~~~~~~~~~~~~~12月から上映している映画ですね。こちらで、始まったので見てきました^^)このヨンサングンとコンギルの話は知りませんでしたよ。韓国では有名なんですね。特にヨンサングンは暴君として有名で、臣下らのクーデターにあい王位を剥奪され30歳という短い生涯を閉じました。次の王として担ぎ出されたのが「チャングム」で彼女が仕えたチュンジョンでした。舞台版が元になっているらしいです。しかし、全く違う視点から書かれているらしいですよ。コンギルはどちらかというと、舞台では王の寵愛を受け富と権力に溺れていくという感じに捉えられていたようですが、この映画では違います。コンギルに惹かれるヨンサングン。彼が惹かれたのは、そのコンギルの美貌というのはもちろんあるんですけど、ここでは「母性」を求めているという感じでしたね。コンギルは、何をするというわけでもないんですよ。彼は「癒し」の存在なんですねえ。何か計略を企て王に取り入ろうとしたわけでもないですし~~。まあ、存在自体がある意味「罪な男」なのでしょうが^^)美しいですからね~いろんな場面ではっとするほどの色気がありました。やはり彼の切れ長の目が印象的。でも、女性的な美しさという感じではないかなあ。なよなよした感じではないんですよね。芸の上でアクションも見せられる、中性的美青年。でも、京劇の韓国バージョンみたいな劇では、化粧のせいもあるけれども女っぽいなあ~~とため息をつきました。彼を芸の上でのパートナーであり幼馴染のチャンセン。チャンセンは素朴な男ですね。チャンセンとコンギルの絆に涙しました。身分の低い芸人達が、自分の芸を自由に演じラストも自由を求めた姿と思います。もちろん、そこには二人の絆があるわけですが。同性愛的な描きかたは見せていないんですが、見せないことで余計に愛を感じさせてくれているかなって思いました。チャンセンの綱渡りの芸、あれは実際にカン・ウソンがやっているらしいですがすごいですよ。どこまで実際にやっているのか分かりませんが、体を張った演技です。こういった芸の場面も衣装も、色鮮やかで見事でした。この二人が主役ではあるのですが、やはりヨンサングンに注目ですよ。狂気とも見える彼の行動。時々見せる苦悩と喪失感。子供っぽいしぐさ・・それが何であったのかを明らかにしていくというところでしょうか。韓国で暴君として描かれる彼を、より人間的に捉えて見せたという感じがします。でも、そうはいってもこの彼は王になるべき人物ではなかったんでしょうね~~。宮廷の中、またその様子なども面白かったですね~。ほとんど知らないという事もあるけれども、あの韓国の衣装の下はこういう下着をつけているのかとか、意外と宮殿が広くないぞとか(笑)二時間タップリ、どうなるんだろうかとドラマに入り込んで見ていました。面白かったです^^)
2007.01.23
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143分の映画、引き込まれました。久しぶりの周防監督ですね。考えてみたら、「Shall We ダンス?」が96年ですよ~。10年も、周防さんなにをしていたんでしょ^^)何か「これ」というものが見つからないと作れないと、どこかで監督の話を聞いたことがありますが、今回の「痴漢冤罪」を扱ったこの映画、久しぶりに周防監督の熱いものを見させてもらいました。☆それでもボクはやってない☆(2007)周防正行監督加瀬亮瀬戸朝香山本耕史もたいまさこ役所広司ストーリー大事な就職の面接を控えた日の朝、大勢の通勤客に混じって満員電車から駅のホームへ吐き出されたところを痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった金子徹平。連行された警察署で容疑を否認すると、そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張するものの、結局は起訴される事に。徹平の無実を信じる母や友人・達雄の依頼でベテランの荒川、新米の須藤の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け、いよいよ裁判が始まる…。~~~~~~~~~~~~~自分だけが「真実」を知っている。やってないものはやってない、そう主張するだろう。だって、やってないんだもん~~。しかし、それを訴えれば訴えるほど、深みにはまっていく。なんだか罠にでもはめられたようだ。取調べから始まって、誰も信じてくれないというのは本当につらいものだ。犯罪者と頭から決め付けれられる。その状態から「無罪」を勝ち取る事は、至難の業なのだなあ。お金もかかるし・・・時間もかかる。名誉も回復できるかどうかわからない。ああ、なんてことだ~~。無実と無罪は違うものなんだと。そうなんだ~~!~~~~~~~~~~~~~~~自分の身にこんな事が起きたら、どうしよう~~。この映画を見た男性諸氏は、満員電車では「気をつけねば」と心に深く刻み込んだだろうと思う。私も、帰宅後しっかり息子に電話したもの(笑)「満員電車では、不審な行動をとるんじゃないよ。両手はつり革につかまって乗るんだよ。」まさに「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、李下(りか)に冠(かんむり)を正さず。」他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるように、気をつけなければならないのだ。警察・検察庁での取調べ、起訴、そして刑事裁判の様子を克明に見せてくれる。何も、大げさに熱弁を振るう弁護士が出て来て法廷を沸かすわけでもなく淡々と話が進むのだ。ある意味身近な話でもあり、そのくせ知らない事ばかりで、上映時間の長さを感じられないほどじっくりと見させてもらった。しかし、恐い話だ・・・・色々考えさせられる。~~~~~~~~~~加瀬亮は、本当に普通の青年。その自然さに注目した。母親役が、もたいまさこ。もたいさんも、なにがなんだかわからなくて戸惑う母親を見せてくれる。安心してみていられるね。安心といえば、もちろん役所さん。彼の演技は安定感がある。他の役柄も、良かったと思うなあ。ちょっと見るのが恐いけど、一度はこの映画見てください。
2007.01.21
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本日初日、他の映画も面白そうだけどまずはこの映画から見てまいりました。なかなかの混みかたでしたよ。レオさま来日したし、ゴールデングローブ賞で監督も賞を貰ったしね。ブラッド・ピットが制作し、スコセッシ監督とディカプリオがふたたびタッグを組んだということが話題。オリジナルはもちろん『インファナル・アフェア』でも、今年もディカプリオのオスカーはないかもねえ~~。☆ディパーテッド☆(2006)マーティン・スコセッシ監督ブラッド・ピット制作レオナルド・ディカプリオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ビリーマッド・デイモン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コリンジャック・ニコルソン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フランク・コステロ(マフィアのボス)マーティン・シーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クイーナン警部マーク・ウォールバーグ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ディグナム刑事ヴェラ・ファーミガ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マドリン(精神科医)ストーリー警察に潜入したマフィアの男 VS. マフィアに潜入した警察の男。 ボストン南部。貧困と犯罪が渦巻くその場所で二人の男は生まれ育った。ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)、犯罪者の一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志した男。コリン・サリバン(マット・デイモン)、ボストン南部一帯を牛耳るマフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)の手によって、幼い頃から腹心の弟子として育てられてきた男。彼もまた、警察官を志す。コステロのよき“内通者”となるために。(gooより)~~~~~~~~~~~~~~~~~オリジナルを見ていると、どうしても比べてしまうのは仕方がない事と思う。先に言ってしまうとオリジナルを☆5個としたら、こちらのリメイクは☆2・5個というところだろうか。意外とオリジナルのエピソードには忠実だったね。携帯、封筒、映画館、屋上・・・でも、オリジナルを忠実にすくい取ったけど、上っ面だけという印象だ。普通にアクション映画として楽しむものなのかもしれない。そう考えると、ハードなアクション映画として楽しめると思う。『ディパーテッド』の字幕が出るまでの序の部分を見たときに、オリジナルの導入よりも詳しく、貧困と犯罪が渦巻くボストンやアイリッシュの悲哀も見せているように思え、ちょっと期待した。しかし、ビリー(彼がマフィアに潜入した方ね)がマフィアのボス・コステロに信用される為に、マフィアの仕事をこなしていくシーンが続く前半、どの場面も似たような感じでちょっと退屈。本当はそこに、ビリーが神経をすり減らしていく様子が見て取れるはずなのだ。実際は、血しぶきの飛ぶシーンに気を取られてしまい、ビリーの苦悩が見て取れなかった。そのかわり、ジャック・ニコルソンがタップリと見られた。確かに印象に残るな、これだけ出ていると(笑)タップリ過ぎるくらい出演していたね~~彼は^^;)出来ればこの連続するシーンをもう少し短くして、後半の「双方に潜り込んだネズミ探し」にポイントを持って来てほしいな。そのネズミ探しがスリリングな話なのだからね。ダラダラ~~とした印象なんだよね。しかし、屋上は小汚くなったなあ~~(笑)オリジナルの美しさと悲壮感が無くなっちゃった。まあ、舞台がアメリカだからか・・ビリーとコリン、二人の『うその生活』本当の自分になれない苦悩、感じられない。そこに絡んでくる、精神科医のマデリン。二人の心のよりどころのはず。しかし、私はあんまりねえ、魅力を感じなかったんだけどね。精神科医という役柄上、艶っぽい女優じゃダメ、理知的な女性というのは分かるのだけど。華がほしいなあ、もっと。ま、男臭い映画だから・・・仕方ないのか??見ながら、ディカプリオとデイモンの役柄を変えたらどうだったのかなあと思った。インファナル・アフェアの時、どちらかというとマフィアに潜入したトニー・レオンにかなり心を惹かれたものだ。今回その役をディカプリオが演じているわけなのだが・・う~~ん・・男の色気が足りない(笑)そう考えると、アンディ・ラウとトニー・レオンって素敵な俳優だよね~。そんな事まで考えてしまった(笑)しかし、マーティ・シーン、マーク・ウォールバーグは印象に残るね。特にオリジナルにはいないキャラとして、口の悪いディグナム刑事役のウォールバーグは注目してしまった。マーティ・シーンは『ザ・ホワイトハウス』での大統領としておなじみ。安心してみていられる頼れる警部なのだ。。。オリジナルよりも線は細いような気がするが、良かったよ。*************インファナル・アフェアインファナル・アフェア2インファナル・アフェア3ぷちてん『インファナル・アフェア』感想
2007.01.20
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どうも、不評らしいです、やっぱり。楽天のご連絡で、なんとかしますと言ってますね。皆さんも言っているように、『新着コメント、トラックバック』が分かりずらい。どこまでが新着なの?って私も不思議に思っていたの。今までは、管理画面に来ればパッと新着がわかったものね。他にも、色々皆さんが言っていること全部を直すことが出来るのかわからないけどね。とにかく、使い勝手の良い方向にもっていってほしいですよ。しかし、やはりですね、私は迷惑TBを何とかしなくちゃねと思うのですよ。
2007.01.19
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ルコント監督のちょっとミステリアスな感じのロマンスですね。なかなか面白かったです。☆親密すぎるうちあけ話☆(2004)パトリス・ルコント監督サドリーヌ・ボネールファブリス・ルキーニミシェル・デュショーソワアンヌ・ブロシェストーリー妻と別れ、淋しい生活を送る税理士・ウィリアム(ファブリス・ルキーニ)のもとにある日、美しい女性・アンナ(サンドリーヌ・ボネール)が訪ねてくる。同じフロアの精神分析医を訪ねるつもりが、ノックするドアを間違えてしまう。そんなふとした過ちから出逢う2人。ウィリアムはアンナの口から語られる赤裸々な私生活に惹きこまれ・・・。~~~~~~~~~~~~~~~~ミステリータッチで面白かった。精神分析医と間違えたアンナの秘密話は、確かに税理士ウィリアムをそわそわさせるものだった。口アングリで彼女の悩みを聞くけれども、彼女に『部屋を間違えてますよ』と言い出せなくなってしまう。ここは、口を挟めないほど彼女が性急に語りだし、またその内容が夫婦の秘密になってきて今更『違う』と言い出せないという感じがうまいかな。でも次の予約を決めるあたりからは、もうこの孤独な税理士は彼女の秘密に、また彼女自身に惹かれてしまったのだよね。変な女性だと思いながらも彼女の秘密、また彼女のフェロモンに徐々に惹かれていく中年男。アンナの視線がウィリアムを誘うような色気があってね~~。まあ、ほんと色っぽいこと♪そして、謎めいていてね。彼女が語ることは本当なの?それともウソなの?そんな彼女のミステリアスな所に興味がわいてくる。彼女があまりに素直に精神分析医に話をするので、というかもう一方的に話をしまくるだけなんだけど、ウィリアムは彼女にとって理想の相手なんだと思うのだ。ただ、じっと彼女の話を聞いてくれる理想の相手。愚痴だったり、不満だったり・・・日本ではまだあんまりなじみがないこうした分析医というものは、こんな仕事をしているんだね。利害関係がないから、愚痴も言えるし怒ったり悲しんだり、心の鬱積を語ることが出来るのね。そして、彼女の訪問が始まってから、孤独な彼が変わってくるのがかわいい。そうそう、ノリの良いロックのリズムで一人踊るウィリアム。なかなか、キレの良い踊りだった^^)彼自身も人前で開けることがなかった心の扉を開き始めるんだよね。あんまり、顔に表情を出さないこの彼の微妙な変化が面白い。ラスト、結構普通に終わったよね。ホッとしたんだけど。ラストの手前で終わるかもしれないと思ったので、すごい皮肉なラストになっちゃうのかと内心思っていた。「夫婦の修復に使われた中年男」って感じにね~~。でも、そんな意地悪をしないで終わってくれたのは、見ていてうれしかった^^)
2007.01.19
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あ~~、なんか使いづらい!!特別に新しいことが出来るわけでもないんでしょ?新しい管理画面に慣れればいいのかしらね。でも、一番気にいらないのが「お気に入りブログ」が、見ずらい事。更新されたものを、見落とししそうだし。五個しかこの画面で出てこないという事は、見落とししたら更新されたかどうかは毎回訪問しないといけないわけですよね。効率悪い。今、これは自分のブログの設定を変えればいいと気がつきました。というわけで、表示項目に『お気に入りブログ』を付け加えました。こうすれば、管理画面ではなくブログ画面で確認が取れるわけですね?今までどおりです♪それから、「おすすめテーマ」にあれだけ場所とって貰いたくないなあ。というよりも、私は『おすすめテーマ』はいらないんです~~。
2007.01.18
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冬場の映画館通いは、天気を気にしながらなんでなかなか大変なんですよね。朝は小雪、みぞれ、雨そんな感じでしたが午後になると回復するという予報でしたので、映画館に行こうと決めていました。仕事帰りにちょうど良い時間があったもので^^)これを逃すと、また上映時間が変わっちゃうんですよね。今週末から『ディパーテッド』『それでも僕はやってない』とか『マリーアントワネット』とか、始まりますしね^^)☆敬愛なるベートーヴェン☆(2006)アニエスカ・ホランド監督エド・ハリス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ベートーヴェンダイアン・クルーガー・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンナ・ホルツジョー・アンダーソン・・・・・・・・・・・・・・・・・・カール・ヴァン・ベートーヴェンストーリー“第九”の初演を4日後に控えた1824年のウィーン。楽譜が完成しない中、ベートーヴェンのもとに写譜師としてアンナが派遣されてくる。ベートーヴェンはアンナを冷たくあしらうが、彼女の才能を知り、仕事を任せることに。尊大で傲慢なベートーヴェンだが、ただ一人の肉親である甥のカールだけは溺愛していた。しかしカールがその一方的な愛を疎ましく感じていることに気づかない。やがて初演の日がきた。難聴から指揮を怖れるベートーヴェンを助けたのはアンナだった。~~~~~~~~~~~~~~~~思いのほか、小粒の作品でした。第九が聞けるので、年末に見た方が盛り上がったことでしょう。また、音響効果の良い映画館での鑑賞をお薦めしますね。私は結構よい音響で聞くことが出来たのでその点は満足です。曲を気持ちよく聞くために思わず目を閉じたりして「おっと、これは映画だったっけ」と慌てて画面に目を向けました^^)でも、映画では音楽は「さわり」という感じで、「ああ~もっと聴きたいんだけど」とちょっと欲求不満になるかもしれないです。ベートーヴェンに関して、ある程度知っていたほうが良かったかなあと思ったのは、溺愛する甥っ子カールとの関係。カールは音楽を強要されて、ぐれちゃったりしてましたが、彼の人生はどんなものだったのですかね?そういう事実の部分は、知っていると「ああ、なるほど」と頷けたかも。アンナとベートーヴェンの話は、創作ですのでいいんですけどね。少々、ストーリーには深みがないのが残念でした。そうはいっても、ベートーヴェンを演じるエド・ハリスが魅力的でしたね。アイコンタクトを取りながらの『第九』の指揮の場面とか。でも、ああいうことがあったんですかね?二人が恍惚状態になり音楽に満たされているのですね。気持ちよさそうです♪そこに愛が芽生えても不思議は無いと、見せていました。確かに、二人の世界になってましたね。しつこい見せ方でしたけど(笑)そうそう、第九の演奏は一番良かったと思うのですが、演奏が終わって客席の拍手の音が聞こえないベートーヴェン。「ああ、彼はこんな風に聞こえていたんだな」と教えてくれていました。アンナが彼を客席の方に向けさせると割れんばかりの拍手!^^)ここは、私も一緒に拍手をしたくなりましたね~~♪普通のロマンスではなく音楽を通しての愛でした。でもネ、あのベートーヴェンがアンナに身体を拭かせるのは、どんな意味があるわけ?よくわかりませんが・・・(エド・ハリス結構たくましかったです(笑))ベートーヴェンの音楽に対する姿勢、耳が聞こえない苦悩、音楽を愛する姿。まあ、ベートーヴェンがもうすでに当時、マエストロとして人気もありお金も結構入ってきていたということが(あ、どれくらいお金があったかはわかりませんが、甥っ子に盗まれていましたけど)、他の音楽家の伝記ものとは違っているのかもしれないですね。でも音楽に対する姿勢というのは、売れている音楽家だろうが不遇の音楽家だろうが違いはないみたいですね。神と会話するって感じですよね。音楽の神様が彼らのもとには降りてくるのでしょうね。羨ましい~、でも大変そうだ^^;)
2007.01.17
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発表されましたね~~♪作品賞 :『バベル』 主演女優賞 ドラマ部門 :ヘレン・ミレン 『クイーン』 主演男優賞 ドラマ部門 :フォレスト・ウィテカー "The Last King of Scotland" 作品賞 コメディ/ミュージカル部門 :『ドリームガールズ』 主演女優賞 コメディ/ミュージカル部門 :メリル・ストリープ 『プラダを着た悪魔』 主演男優賞 コメディ/ミュージカル部門 :サシャ・バロン・コーエン "Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan" 外国語映画賞 :『硫黄島からの手紙』 長編アニメ映画賞 :『カーズ』 助演女優賞 :ジェニファー・ハドソン 『ドリームガールズ』助演男優賞 :エディ・マーフィ 『ドリームガールズ』 監督賞 :マーティン・スコセッシ 『ディパーテッド』~~~~~~~~~そうですかあ~~。『バベル』かあ~~、菊池凛子さんは助演は取れなかったようですが。でも、あれだけノミネートされたんだからどれか一つは賞を取るだろうと思っていました。作品賞取ってよかったですね^^)そうそう、菊池凛子さんは、ピンクのかわいいドレスでしたね。朝TV見ていたら、彼女のインタビューがあって当日のドレス選びもやっていたんで興味があったんですよね^^)私は黒のシャネルのドレスにするのかなと思っていたんですけどね。ピンクはまあ、やわらかさと初々しさがあっていいかな?『硫黄島からの手紙』は、監督のスピーチの最後に渡辺謙さんに感謝の意を述べていましたね。謙さんもうれしそうでした^^)ああいう場で、そんな事を言ってもらえるなんて本当に素晴らしい事ですよねえ。あとの受賞者達は、ああなるほどという感じ。ヘレン・ミレンはやっぱり、強いや~。下馬評どおりですね。また、メリル・ストリープも納得。『ドリームガールズ』も強いですね。見るのが楽しみですよ^^)フォレスト・ウィテカーは、取りましたネ!なんだかうれしいなあ。アミン大統領をどんな風に演じたのか興味が出てきます。しかし、『ディパーテッド』は監督賞だけですか~~?デカプリオはまたもや取れないのね^^;)なんだかかわいそうね。でも作品は楽しみにしているので、しっかりと見させていただきます。私の今年の予想、少しは当たってましたね(笑)↓ゴールデングローブ賞ノミネート(ぷちてん記事)
2007.01.16
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これから読もうと思っているのが、「心霊探偵八雲」 神永学でも、まだ届いていませんが~。楽天で注文したんでいつ頃とどくかな??この八雲シリーズは、ホラーミステリーで結構読みやすそう。あ、TVドラマにもなっているのですね。知らない顔だけど、アイドルが出ているらしいですね~~。さて、今手元にあるのが本屋で何気に手に取った本。ソニーマガジンズものです。このソニーマガジンズって割と最近出てきたんだよね。最初、女性が主人公のラブサスペンスとかミステリーばかりかな?と思っていたんだけど。そうとばかりはいえないのかな?よくわからないですが、初めてソニーマガジンズに手を出しましたよ。私も、このソニーマガジンズとは関係ないけどノーラ・ロバーツとかサンドラ・ブロックとかは出始めの頃結構ハマって読んだもんです。ラブサスペンスですね。面白かったんだけど、ブームになる頃には熱も冷めてしまった(笑)で話しが逸れましたが、今手元にあるのが「傷痕」 コーティ・マクファディン「書店員さん、大絶賛。今夜の徹夜本はこれで決まり!」という帯が目に付いて、それに引っかかったんですね~~(笑)うまくつられたわけです。これで読んで面白くなかったら、怒りますよ~~^^)これから読むところなんで、本当かどうかまたご報告できればと思います。もう一つは「メビウス・レター」北森鴻全く存じ上げない作家さん。今ではほとんどの作家を「知らない作家」状態なんで、あえて断る必要もないんですけどね(笑)長編ミステリーという事で、どんなものか読んでみます。トリック満載、どんでん返しありみたいなんで楽しみです^^)
2007.01.16
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劇場未公開、でもジェーン・フォンダとジェニファー・ロペスだよ。ジェーン・フォンダってこんな顔だったっけ??などと思う。☆ウエディング宣言☆(2005)ロバート・ルケティック監督ジェニファー・ロペス・・・・・・・・・・・・・・・・・・チャーリージェーン・フォンダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴァイオラマイケル・ヴァルタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケビンワンダ・サイクス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルビーストーリーチャーリーは、ここ何年も、理想の男性との出会いを探していた。仕事の合間に海辺のコーヒーショップで、ある男性とぶつかる、これが運命的な出会いだった。彼の名はケビン。最高の男性だった。ケビンと付き合いだしたチャーリーは、夢のような日々。そしてある日、彼の実家に行くとなんと、チャーリーは、ケビンの母親の前でプロポーズを受けた。大喜びしたのもつかの間。ケビンの母親ヴィオラは、ケビンを溺愛しチャーリーのことが気に食わない。しかも、ヴィオラはTVの司会タレントの仕事から外され、イライラはつのるばかり。この日からヴィオラとチャーリーの大バトルが始まった――!!~~~~~~~~~~~~~~~~嫁姑バトルってところですね^^)そして、キャメロンとジェーンの顔合わせも興味津々。そんなに悪くない出来だと思うんだけど、劇場未公開になっちゃうとはね~~。とはいえ、あんまり印象は残らないんだけどね^^ジェーン演じるヴィオラが、息子を取られまいとあれこれ仕掛けてくるわけ。チャーリーは最初は耐えていたんだけど、だんだん耐えられなくなり最後にはそれなりに、わがまま姑をやり込めるという感じかな。でも、ちゃんとジェーンが嫌な姑では終わらず、嫁と姑の中はそれなりに認め合う中になる。もちろん、この先も一筋縄ではいかないわよ~~って感じなんだけどね(笑)ジェーンのマネージャーで長年付き合っているルビーという女性が、なかなか脇役としていい味だしていたかな。キャメロンもジェーンも、なんか楽しげに演じているという感じで良かったですよ。気楽に見て楽しむ作品です。
2007.01.15
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あ~、面白かった!♪2007年始めての映画館での鑑賞は今敏監督の『パプリカ』地方の悲しさ、去年のうちにみれなかったのは残念ですが映画館で見れたのはうれしいですね^^)☆パプリカ☆(2006)今敏監督筒井康隆原作林原めぐみ古谷徹江守徹大塚明雄堀勝之祐他に筒井康隆さんも今監督も声をあてていましたよストーリー有能なサイコ・セラピスト、千葉敦子。彼女は開発されたサイコセラピー機器を用いて治療する極秘のセラピーを行う事があった。その時の彼女は「パプリカ」という女の子になるのだ。そんなある日、敦子の同僚の時田の開発したサイコセラピー機器『DCミニ』が盗まれる事件が発生する。悪用されれば他人の夢に侵入しその人格さえも破壊する危険があった。そして、その不安は的中し、研究所内で次々と犠牲者が出始める・・・・・・・・~~~~~~~~~~~~~~鮮やかな絵、見れました^^)今監督の今までの絵とはちょっと違いましたね。『東京ゴッドファーザーズ』などに見られる、繊細な風景とはまた違った絵でした。しかし、ヘンテコな夢の侵略にはこのような鮮やかな絵が似合っているなあと思うのでした。悪夢の行進は『平成タヌキぽんぽこ』のお化けや妖怪の行進みたいで楽しかった^^)時々出てくる科学的なセリフは、あ~~筒井さんらしいと思ったのだけど、ああいうセリフの小難しさをあえて切り捨ててあるのは、見るほうとしてはありがたいです。あ、もちろん、あのまま小難しいこと言われたら、どうしようかと一瞬焦りましたけどね。私は、昔の筒井さんの小説は読んでいるのですが最近は全く読んでません、もちろん『ガスパール』もね。だからこの『パプリカ』も知らないんだけど。知らないなりに想像するに、かなり小難しいセリフで読者を翻弄したのではないかと思うのです(笑)そういう筒井さん独特の言葉遊びを、バッサリ切捨てアニメにしたのが、分かりやすくなったんじゃないかと思うのでした。あの刑事がパプリカと会うバーが、なかなかいいのよね。おひょいさんみたいなバーテンダーとか居てねまた、夢でセラピーしてもらっていた刑事の粉川はよく出てくるキャラなんだけど、こういうキャラは好きです♪そして粉川の声はやっぱり大塚さんだよねと頷くのでした。そんなわけで声優陣にも、満足でした。今監督のファンですので、何もいう事がありませんね~^^)面白かったという事で。パプリカ、サウンドトラック(曲もなかなかおもしろかったですよ♪)*********** 東京ゴッドファーザーズ 千年女優 妄想代理人
2007.01.13
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一冊ずつ書くのも大変なので。ここ最近読み終えた本を三冊まとめて。『メリーゴーランド』荻原浩 『現実入門』穂村弘『容疑者Xの献身』東野圭吾『メリーゴーランド』荻原浩 この俺が、超赤字テーマパークを立て直す?!たとえ何にもしなくても、毎朝デスクにたどり着きさえすれば満点なのが、正しいお役所ライフのはずなのに…。最愛の妻に可愛い子供と過ごす優雅なアフター5はどうなっちゃうんだ?地方都市の村興しと権力闘争に翻弄される公務員の、可笑しくてやがて哀しき奮闘を描く「宮仕え小説」の傑作。~~~~~~~~~~~~~アテネ村という悲惨なテーマパークを立て直す為の『アテネ村再建対策室』に出向する主人公。しかし、やる気の無い室長以下メンバー達。主人公も特別やるぞっていう人物じゃないし^^)ペガサスリゾート開発も、社員やリジたちは市役所の定年退職したOBたちで、もちろん事なかれ主義。その彼が、成り行きとはいえ「やるか?やるのか?」から「やるしかないか」と変わっていく様子。いつも思うんだけど、この作者は盛り上げ、そしてしっかり落とすね(笑)苦味の味付けを忘れない。いい気持ちのままでは終らせてくれないのだ。しかし小心者で優柔不断で、妻に言わせると「ガツン」が足りない主人公の奮闘振りは、時にいっしょになって「やっちゃえ、やっちゃえ」と応援したくなる。ヒーローではないのがいいのだ。**************『現実入門』穂村弘「現実」を恐れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。やるぞ、献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ!~~~~~~~~~~~この方全く存じ上げませんでした。歌人だとか。『人生経験値』が極端に低い作者の体当たり、体験記。40歳まで人並みに経験したのが『就職』と『しゃぶしゃぶ』だけだと判明し、今回雑誌の編集さんとともに様々な体験をすることになる。『献血』から始まって『モデルルーム見学』『合コン』『はとバス』・・・一つ一つの出来事に、穂村さんが身もだえし、妄想と現実に翻弄される^^)かわいいかも^^)なんだって初めてのものは、初めてなのだ。年をとればそれ相応の対処ができるというものではない。その人に見合った『始めて』の時期というものがあるのかも。とはいえ、ある程度は若いうちに経験しておくといいのかもね~~、やっぱり、などと思ったりもする。しかし、私も初めてのことはまだまだこれからあるのだし、人のことは笑っていられない(笑)****************『容疑者Xの献身』東野圭吾 天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか。~~~~~~~~~~~~これは賞を頂きましたもんね、やっと読む事が出来ました。最初、石神から話が始まるんでどちらかというと石神に肩入れしちゃうかな~~。湯川は、物理の大学教授でしたっけ。石神は数学。「献身、これほどまでに深い愛」という事は、何となく耳に入ってきていたので、その点に関しては何もいうことは無い。泣かせるのね。ちょうど、出先でそこを読んでいたもので、ウルウルしそうになって困りましたよ。しかし、しかしですよ!ラストのラスト、え~~そんなのあり?プライドまでも奪うんかいという感じで、どうも私は湯川さんを嫌いになりそうですわ^^;)どうも、私は東野さんと相性悪いかも(笑)
2007.01.13
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何気なくレンタルショップの韓国コーナー見ていたら、このDVDを見つけました。ペ・ドゥナのコメディですよ^^)☆頑張れ!グムスン☆(2005)ヒョン・ナムソプ監督ペ・ドゥナキム・テウチュ・ヒョンストーリー生後6ヶ月になる愛娘の夜泣きに悩まされた新米ママのグムスン(ペ・ドゥナ)は、寝不足のまま忙しく朝を迎える。夫ジュンテ(キム・テウ)の大事な初出勤の日なのに、朝食も用意していないうえ、事もあろうかアイロンの焦げ跡が付いたワイシャツを着せて家から送り出してしまった。そんな憂鬱な気分を吹き飛ばそうとバレーボール観戦に行くものの、元バレー代表チームのスター選手だった過去の自分と、平凡な主婦生活を送る現在の自分とを比べてしまい・・・。さらに、翌朝には彼のご両親が家に来るという。ところが、夫は歓迎会で飲めないお酒を飲まされ前後不覚。家に帰ろうとしているところをボッタクリバーに連れ込まれ、多額の金額を要求された。手持ちのお金がないのを知った彼らは、グムスンに「170万ウォン持って夫を引き取りに来い」と電話をかけてきた。グムスンは、赤ん坊をおんぶして夫のいる店を探してうろうろ・・・~~~~~~~~~~~~~韓国ドラマにしろ、一時期のブームは山場を越えましたね。と思うけど、私の中では(笑)先日も『私の名前はキム・サムスン』を見ましたが、引っ張る引っ張る~~。そして、にぎやか!あちらの女性は本当に強いぞと^^)人気のドラマだったことはよく分かる、まあまあ面白いドラマでした。くどいんだけどね~~(笑)さて、こちらもコメディです。ペ・ドゥナが一晩中歓楽街を走り回る、体力勝負のコメディ^^)夫のいる店を捜すうちに、ヤンドン組に追いかけられる事になり、それがまたヤンドン組と縄張り争いしているクラウン組との全面戦争にまで発展。そんなヤクザな面々に追いかけられながら、彼女を助ける気のよいおじさんおばさんがいたりして・・気楽に見ることができるコメディ。時間的には91分なんだけど、これでもかという力技で見せるって感じね。だから、ちょっと長く感じる。まあ、韓国映画だもんね。ペ・ドゥナは『グムスン』にも出ていたけど、思ったよりも活躍しなかったかも。そういう事で言えば、こちらは全編ペ・ドゥナですから~。ペ・ドゥナの活躍を見ておくれ^^)かわいいよ。そうそう、ちょっとなさけない旦那さんも、面白いよ。希望としては、ペ・ドゥナならもっと面白い映画にでてほしい。彼女が生きるいい映画を、韓国の監督さん作ってくださいね~。
2007.01.12
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☆幸福☆(1964)アニエル・ヴァルダ監督ジャン=クロード・ドルオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フランソワクロール・ドルオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・テレーズマリー=フランス・ボワイエ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エミリーストーリーヌーベルヴァーグの先駆者と称される女流監督アニエス・ヴァルダによる60年代フランス映画の代表的作品。平凡だが幸せな家庭を築いた男が、妻とは別の女性を愛しながらも幸せな家庭に執着する姿を描き、どこまでも曖昧な"幸福の形"を描き出す。~~~~~~~~~~~~ヌーベルヴァーグ、仏語で新しい波。1950年代後半、仏の新人監督らにより流行した新しい表現運動。スタジオから屋外へ、手動カメラと即興的表現を重視した創造的映画を製作。ジャン=リュック=ゴダール、フランソワ=トリュフォー、エリック・ロメールなど。~~~~~~~~~~~~~まあ、そういったことはよく知らないので、この作品の感想だけになりますけど^^)冒頭ひまわりのアップの中、小さな子供と手を繋いだ夫婦が歩いてくる。幸せそうな若い夫婦のピクニックの風景。そして、ラストも子供と楽しげに散歩する夫婦の姿。何事も無かったように、幸せそうな若い夫婦の姿。ただ、季節は秋へと変わり木々は紅葉し息は白く見える。そしてこの幸せそうな家庭の妻の姿だけが変わっているのだ。その間になにが起きたのか。~~~~~~~~~~~~~とにかく、絵画のように美しい。ピクニックの風景、ひかりのやわらかさと風さえも感じられるようなそんな絵が見られる。そして、日常の風景。子供たちがとっても自然。あれは演技じゃないなあと思ってみていると、女の子がカメラ目線だ^^)実はここに出てくる二人の子供(女の子と男の子)はドルオ夫妻の実の子供なんだって~。どおりでしぐさも、そのまとわりつき方も自然だと思ったのだ。この子供の姿を見るだけでも、なんだかほのぼのしてくる。ところがである、話としてはね、きついのよ^^;)夫は家庭を愛し、仕事もしっかりする普通の男。妻は家計を助ける為に洋裁をしている。夫に尽くす従順な妻。子ども達は、先に書いたように、かわいい。しかし、夫はふとしたきっかけで愛人ができた。その愛人エミリーは、彼にとってもうひとつの愛だ。エミリーは「自由な女」この二つの愛は比べる事はできない。『ぼくは二つも愛をもてるなんて幸せだ』どちらも、愛する女だからどちらも大事だ。実際とっても幸せそうな夫なのだ。特別家庭にひびが入る事をするわけでもなく、実際妻も気がついてはいなかった。ところが、正直な彼ゆえ自分がどうしてこんなに幸せなのか、妻に告白してしまう。リンゴの木に例えてであるが、妻はその例えを聞いただけで夫に愛人がいる事に気がつく。妻は悲しむのだけど、結局は夫が幸せならと夫の浮気を認めるのだ。夫は「きみが悲しむなら、相手と手をきる」といいながらも「愛を禁じる事はできないだろう」というもんでね~。妻が認めてくれたことで夫は有頂天。二人は草の上で愛し合う。しかし、夫が転寝から目覚めると妻の姿がない。子供の手を引いて探し回るうちに、湖から妻の溺死体が・・・。~~~~~~~~~~~~~~妻が死んでからの方がメインだと思って見ていたら、この妻への告白までが大半なんだけどね。男の夢でしょうか、二人の女を愛する男って。(実際は大変だと思うけど(笑))しかし、妻の入水自殺は当時の女性だからかなあと思うのだ。夫の浮気を黙って受け入れ、自分が自殺なんてねえ。今なら、どう?こういう結果になる?そして、愛人が妻の代わりになり、亡くなった前の妻と同じようにかいがいしく夫の世話をし子供の面倒を見、この家庭は幸せそうにピクニックするのだ。愛人は『自由な女』『自立した女』だったのだけど、結婚したら結局前の妻と変わらない『妻』であり『母』になったのだ。う~ん、のほほんと幸せそうなこの夫。まあもちろん良心の呵責は感じているんだろうけど。まさに絵に描いたような幸せな家庭さえあれば、妻は誰でも良かったのかしらね。そんな皮肉も言いたくなる^^)でも全体としてみると、なんだかしあわせそう。子供も小さいせいか、母親が変わってもすぐになついているし。この分なら、ひねくれて育つ事もなかろう。家庭ってなんてあいまいなんでしょね。そうそう、モーツァルト『クラリネット五重奏曲第一楽章』などが使われているのも、この絵画的な絵にピッタリという気がするね。
2007.01.11
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実はこの映画、だいぶ前に見ていたんですが『ペダル・ドゥース』をアップしたついでに書いておきます。フランス、イギリス、ベルギーの映画で、88分。かわいいんだけど、結構中味は深い。☆ぼくのバラ色の人生☆(1997)アラン・ベルリネール監督ジョルジュ・デュフレネ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リュドヴィックジャン=フィリップ・エコフェ・・・・・・・・・・・・・・・・ピエールミシェル・ラロック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンナエレーヌ・ヴァンサン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エリザベートストーリー女の子になりたいと願う少年の姿を描くハートウォーミングなドラマ。リュドビックは7歳の男の子。彼の将来の夢は、かわいい女の子になる事。好きな男の子と結婚ごっこをしたり、着せ替え人形で遊んだり。~~~~~~~~~~~~~~かわいいの、この男の子が♪おかっぱ頭でね。そして彼の好きな番組が女の子向けの「パムの世界」という番組。それは彼の憧れであり、彼の逃げ場所なんだよね。彼の両親は、彼のこの『女の子になりたい』という気持ちを、最初は笑って気軽に見ているのだ。そのうちにやめるよと、一過性のものだからいずれは男らしくなるだろうと。でも、彼は全くそんなそぶりを見せない。そうなると、心配するようになるんだよね。「なんでママの気持ちがわからないの~!」家庭の中がぴりぴりしてくる。町の中でも彼ら一家がだんだん村八分状態になっていく。そして、パパは会社をクビになるし、ママはヒステリーになるし~~。~~~~~~~~~~~~~ママが彼の大事な大事な髪の毛を切るシーンなどはかわいそう。いいじゃない、彼の好きな生き方をさせてあげれば、と傍から見たらいいたくもなる。しかし、実際に自分が母親なら、どうなの?また、家族ならどう?もしくは、そういった家族のご近所さんならどんな目で見る?そしてそして、自分がリュドビックならどうしたい?『女の子になりたいと願うのはそんなに悪い事なの?』ラストはね、ちょっと明るい未来が見えるようでホッとするかな。そんなわけで、かわいくてポップなんだけど、中味は結構深いという映画だった。~~~~~~~~~~~~~~~~楽天にはこのDVDを売ってないみたいで画像が手に入らないんだけど、そのかわりこんなものが引っかかりましたよ。 虹の彼方に・出雲まろう著『ジェンダー、セクシュアリティの現在を問う画期的アンソロジー!映画に描かれたレズビアン・ゲイ・クィア・イメージを読み解く。』
2007.01.10
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96年にフランスで大ヒットしたコメディ映画。楽天には映像が無いのが残念ですよ。☆ペダル・ドゥース☆(1995)ガブリエル・アギヨン監督パトリック・ティムシット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アドリアンリシェール・ベリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アレクサンドルファニー・アルダン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エヴァミシェール・ラロック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マリージャック・ガンブラン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンドレ(デデ)ストーリーアドリアンは昼間は普通のビジネスマン、夜はゲイクラブではじける二つの顔をもつ男。彼は顧客アレクサンドルとの大事な商談を果たす為、ゲイクラブのオーナー・エヴァと夫婦の振りをすることになった。しかし、アレクサンドルがエヴァに一目ぼれしまう・・・~~~~~~~~~~~~~~~~面白かったですよ^^)『覗いてみたい、ペダル(ゲイ)の世界』なんてコピーでしたよ^^)ペダルってゲイってことだったんすね?アドリアンの商談相手、ストレートの銀行頭取アレクサンドル。まあ、堅物?堅物といっても愛人にはこと欠かないようなんだけどね~。(この点は、フランスらしく『愛人問題』には重点がおかれていないのだ(笑))ゲイに対する偏見を持っているんだよね。ところが、彼が一目ぼれしたキップのいいお姉さんが実はゲイクラブのオーナーだった。(ゲイクラブのオーナーだけどゲイではない、ラストの方に彼女の過去についてチラッと出て来て、彼女がどうしてクラブをしているのか何となく推し量る事ができる)彼女を追いかけクラブに行くと、そこにはなんと彼の部下(アンドレ)がステージで踊っていた(笑)普段は面白みの無い部下だと思っていた男が、ノリノリだ~~!♪さらに彼の商談相手のアドリアンの姿もある。ショック!実はもうひとりショックを受けた人物がいた。それはアレクサンドルの妻。アレクサンドルの妻マリーも、偶然その店に誘われ覗いてみた所、夫を発見したのだ。今まで連れ添った夫がゲイ?この二人が、帰宅後話をするシーンは、すれ違いの話がおかしくて^^)この会話のうまさね~~。アレクサンドルは部下がゲイだったことを、またマリーは夫がゲイなんじゃないかという事を、『遠まわし』に話すもんだから、噛みあうような噛みあわないような微妙な会話が出来上がるのだ。アレクサンドルとエヴァの恋にヤキモチ焼くのがアドリアン。アドリアンはれっきとしたゲイだけど、エヴァが理想の女性なんだよね。複雑^^)彼女に子供を産んでもらいたいって思っている。でも『もちろん人工授精でね』(体は反応しないわけよね^^)真顔でそんな話をするアドリアン。だから、このふたりの恋路を邪魔しようとするのだ。このエヴァとアドリアンの奇妙な愛情というか友情というか・・・でも、そのアドリアンのせいでこの恋物語は複雑になり絡まっていくわけ。そこが、まあ古いコメディみたいなんだけど面白い。~~~~~~~~~~~~~冒頭とラストに流れる『サン・コントルファソン』(ミレーヌ・ファメール)とってもポップでかわいい曲なんだよね。「ねえ?ママン、どうしてぼくは男の子じゃないの?」今はゲイはオープンになったとはいえ、普通の世間ではなかなかカミングアウトはできないもの。この映画のアドリアンやアンドレのように普通の生活では「男」として生活し、夜クラブで本来の自分になるという事も多いはず。クローゼットから出る事は、大変な事なんだよね。この曲は、どちらかというと女性の身体を持ってしまった性同一障害の気持ちを歌ったようにみえるのよね。少数派の解放という意味合いで、この歌がこの映画に歌われるのでしょうねえ。この映画でアレクサンドルと妻のマリーは、つまりゲイを取り巻く世間なんだろうね。この二人は、もちろん「優しいゲイたち」と関わる事で、変わっていくのね。そんな所も、なるほどと思ってみたりする。ミレーヌ・ファメールってこの方↓そんなこんなで、フランスコメディらしい映画を楽しんでほしいな。ジャック・ガンブラン、なかなか素敵かも(笑)リシャール・べリもね。ちなみに、リシャール・べリは「ぼくセザール10歳半1m39cm 」の監督さんです。
2007.01.09
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このDVDは年末に見たものです。ロシアの映画です。☆ククーシュカ ラップランドの妖精☆(2002)アレクサンドル・ロゴシュキン監督ストーリー祖国の領土回復のためドイツと同盟したフィンランドは、最北の地ラップランドでロシア軍と激しい戦闘を繰り広げていた。平和主義者だったため同僚の怒りをかった狙撃兵ヴェイッコは、戦場に置き去りにされてしまう。命からがら逃げ出したヴェイッコは、地元の女アンニの家にたどり着く。そこには重傷を負ったロシア兵、イワンがアンニの看病を受けていた。その日から、アンニにかくまってもらうことにしたヴェイッコ、そして敵兵のイワン、三人の奇妙な共同生活が始まった…。~~~~~~~~~~~~~~~言葉が通じない三人が、共同生活。なかなか面白かったですね~。何を言っているのかわからないだろうという事もあって、お互い本音を言っているんですよね。サーミ人のアンニは、夫が戦争に行ってから4年もご無沙汰で突然現れた男にすっかり欲情しちゃうんだよね^^)彼女の好みは若いフィンランド人のヴェイッコ。彼の顔を見ては、誘いをかけたりするんだけどね。もちろん相手には何を言っているのかわからない(笑)意外にも彼女の雰囲気からヴェイッコに気があるんだと気がつくのは、ロシア軍大尉イワン。でも、もちろん教えてあげる気はないし言葉も通じない。このアンニを巡ってはそんな感じ。ヴェイッコはイワンと仲良くなりたいと思っている。戦争はしたくないし、もう戦争も終りそうだと分かっているから。でもイワンは敵視している。何よりもいけないのは、ヴェイッコがドイツ軍の軍服を着ていること。ヴェイッコは、反戦的態度が問題とされてロシア軍の標的になるようにドイツの軍服を着せられて岩に鎖で繋がれ放置されたのだ。まあひどい話だ。そこから何とか、自力で逃げ出すのだけれども。~~~~~~~~~~~~~~~~「バベルの塔」というのは、天まで届く建物を作ろうとしていた人間を見て、神が言語が同じである事が原因であると考え、言葉をばらばらにしてしまったのでしょう。その結果、人間は世界各地に散らばり言葉もばらばらになった。言葉が通じないというのは、意思疎通ができないことだよね~~。ここでももちろん、意思疎通ができないことから来る事件もおきる。しかしまた、言葉がわからなくとも一緒に暮らすうちにわかってくる事があるのだ。てんでバラバラの事をいいながらも、そして勝手な解釈をしながらも何となく会話が成り立ってしまいそうなところが面白い。そして、ともに暮らすうちに分かり合える事も多いんだよね。「トンマッコルへようこそ」も敵対する兵士が村で共存することなったのだけど、あちらはまだ言葉が通じるものね。最初美人にも見えなかったアンニが、だんだんかわいく見えてくる(笑)そして、イワン大尉が「くそくらえ」って名前で呼ばれるのは笑っちゃう。そうそう、死後の世界って、どこの国でも同じかなあ。まるで賽の河原のような所から、少年(天使?)に導かれ死者の国へと行くのだ。もちろんそのまま死者の国へ行くものもいれば、呼び戻されてこの世に舞い戻るものもいるのだろう。ラストのエピソードは、たくましいのはやっぱり女だと思うのだった^^)
2007.01.07
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今年の初DVDは、今村昌平監督のカンゾー先生でした何でこのDVDを選んだのか、経緯は忘れてしまいましたが。いままで、今村監督で見たものは「楢山節考」だけかなあ。文芸作品ですが、おもしろかったですねえ。出演者達も良かったしね^^)ちなみに今村監督の脚本のほとんどを息子の天願大介が書いているのですね。この天願大介は、「暗いところで待ち合わせ」の監督でもあります。☆カンゾー先生☆(1998)今村昌平監督坂口安吾原作柄本明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カンゾー先生こと赤城麻生久美子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ソノ子ジャック・ガンブラン・・・・・・・・・・・・脱走兵松坂慶子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・置屋の女将世良公則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モルヒネ中毒の外科医唐十郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なまぐさ坊主ストーリー昭和20年夏、岡山県の漁村。開業医の赤城はタダ同然で患者を診ていたが、決まって肝臓炎と診断したため、いつしかカンゾー先生と渾名がついた。ある日、田舎には珍しい若くて美人の看護婦・ソノ子がやって来た。真面目一辺倒の働き者だったが、遊女だった母の影響と幼い姉妹を養うため密かに身体を売っていた。坂口安吾の原作小説を、世界の巨匠・今村昌平監督が映画化したユーモラスな人間喜劇。終戦間近の瀬戸内海の小さな漁村を舞台に、初老の医師と若くて美人の看護婦を中心に人間の性と生をコミカルに描いた秀作である。~~~~~~~~~~~~~~私はね、人間喜劇でもあるし人間の性と生を描いているという事に加えてさらに人間の狂気、名誉欲とかそういったものも描いていると思うのだ。終戦まじか、小さな漁村でも米の配給は減らされ、人々の暮らしは苦しい。栄養状態も悪いのも頷ける。そこで毎日往診のために、走り回っているカンゾー先生。まさに走るのだ。町医者は走る。それが町医者なのだ。最初は「赤ひげ」みたいだなあと思ってみていたんだけどね。でも違いましたねえ。カンゾー先生は町医者だが「肝臓病」を突き止めたいという欲求に突き動かされ、狂気に走っていく。そこには、医者としてまた研究者としての探究心とともにやっぱり名誉欲があるんだよね。デモね、とってもいい先生だと思うのだ。肝臓病で苦しむ患者達のためになんとしても病原菌を見つけてやる!その気持ちもわかるのだし。彼が自分の狂気に気がつく、患者のばあさんの葬式のシーンは見せ方がいいよね~~。他にも、ソノ子に入れ込んで役所の金を使い込む男や、患者に注射するよりも自分で使いたいモルヒネ中毒の外科医、軍の中で出世したい軍人などなど・・・そして、生活の為に体を売る事はなんでもないがとっても純真で、情熱的なソノ子。事件も次々とおき、時よりエロっぽく(笑)もあり笑わせながら、人間の本性、欲望など見せてくれる面白い映画だった。~~~~~~~~~~~この映画で1998年日本アカデミー賞の主演男優賞を柄本明、助演女優賞と新人俳優賞を麻生久美子が取っている。柄本明、さすがだね。カンゾー先生、なかなか魅力的だ^^)麻生久美子は、新鮮なヌードを見せている。爽やかって感じだよね。他にやっぱり唐十郎。最初「なんだ、この薄汚い男は?」って思ったんだけど(笑)面白いですよ。世良公則は、これまた薄汚い医者なんだよね。外科手術をしながら患者にではなく自分にモルヒネ打ってくれと言う様な中毒。でも腕はいいんだよね^^)でも、哀れではあるなあ~~。したたかでもありかわいくもありの女将の松坂慶子とか、伊武雅刀なんかもよかったよ。そして、音楽を山下洋輔の曲が面白かったね。 カンゾー先生・サントラ
2007.01.06
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あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いします今年も映画にたいですねえ。心がホッとするような、そんな映画に出会えたらうれしいと思うのです。私個人としては、今年は変化のある年かもしれないなあ。子供も家を離れるのでね~~。その分、自分の趣味に時間が取れると思ったりしていますが(笑)あまり、気張らずほどほどにいこうと思います。そんなわけで、今年もよろしくお付き合いください初もうで行ってきました。暖かいせいで、すごい人出でしたよ。ちなみに、この記事がちょうど1000件目。めでたいです~♪ちょっと自己満足(笑)
2007.01.01
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