雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2013年01月18日
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愛鳥・嵐山が亡くなる前の数日間、なぜだか毎日悪夢を見た。
何かから逃げる、大切なものを目の前で殺されてしまうといった内容で、枕を変えてみたり眠る向きをずらしてみたり、室内の温度を変えてみたりといろいろ工夫したのだが、まったく効果がなかった。

心理学者のユングは「集合的無意識」という概念を提唱した。
誰もが無意識のところで感じている本質や、起こりうること(元型)をキャッチしているが、普段は自我が認識のメインを占めていてなかなかそれを知ることがない。ただ、それが夢を見る、といったようなシンボル(象徴)を通して知ることはある、というようなことを説いている。
日本に昔からある「虫の知らせ」という言葉も、こういった予兆を察知する状態、あるいは「集合的無意識」と「意識」の中間にある「個人的無意識」を指すのではないかと思う。

振り返ってみれば、嵐山とはそろそろさよならなんだよ、と何かが知らせてくれたのかもしれないなと思う。
金曜日も朝は元気だったのに、なぜだかいつもと様子が違って見えた。嘴の色はピンクなのに、少しいつもと違って見えた。嫌な予感がして、会社を午前中休み、世話をしていた。次第に巣から出なくなり、身体のふくらみが大きくなって、呼吸が荒くなったように見えた。
餌を食べないので、巣でじっとしている嵐山に餌をもっていってやると、お腹をすかせていたらしく、がつがつと食べていたので安心した。
そうして会社に行ったのだけれど、なんだか気がかりで、ほぼ定時で会社を出てタクシーで家に戻った。その日は夜に予定があってもろもろの事情でキャンセルはできなかったし、少しでも様子を見たかった。


仕方なく自分の口にそれを入れて、口移しで飲ませたら、ようやく5滴ほど飲んだ。
今から思えば、これが嵐山の最後の食事だった。

夜の予定も1時間半おきにその場を抜け出して、嵐山の様子を見に行った。
小康状態を保っていたので、何とか大丈夫かなと思ったけれど、0時を過ぎて容体が変わり、私たちはお別れすることになった。

文鳥の12歳は人間の年齢では100歳にあたる。1年で人間の4歳分歳をとるというから、だいたい105歳での往生だったことになる。
生き物には寿命があるからいつかはそういう日が来ることはわかっていたが、もう少しその日にちを後ろに倒すことはできなかったのかと今でも自問している。

空っぽになった鳥かごから、まだ啼き声が聞こえる。
幻聴なのか、それともまだ魂がそこにあるのかはわからないけれど。





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最終更新日  2013年01月20日 15時42分31秒
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