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2020.01.07
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第31話「止められない恋心」

白浅(ハクセン)はしつこい父子から逃げ出すことに成功、東海龍宮をあとにした。
しかし海岸に上がるとすでに夜、白浅は仕方なくこのまま北岸で休み、4兄・白真(ハクシン)の屋敷へ行くのは明日にする。
一方、夜華(ヤカ)は十里桃花を訪ね、阿離(アリ)を寝かしつけてから折顔(セツガン)と酒を飲んだ。
夜華は改めて命の恩人に感謝をしたが、折顔はいささか意外だという。
確かに300年前に命を救ったが、生きる気力を失った夜華は目を覚まさなかった。
「また生きる気力が湧いたのか?」
夜華は気まずそうにうつむくと、実は青丘白浅のことで聞きたいことがあるという。

「あれは生まれつきの病だ」
「…では300年前、擎蒼(ケイソウ)と戦った後、負傷して長年、昏迷していたというのは事実ですか?」
「もちろん本当だ、四海で知らぬ者はおらんぞ?…何だ?信じないのか?
 私はもういい年の老鳳凰だぞ?どうして君のような後輩を騙すんだ?ホントもホント…ホントホントホント」
…折顔上神の様子を見るに嘘ではないようだ、どうやら〜
…いいや、たとえあの癖が偶然の一致だったとしても、傷痕は偶然ではない
…紅蓮業火(クレンゴウカ)の傷痕は誰にも消すことができないからな
「彼女は記憶を失っていますか?」
「なぜ君が知ってる?」
「本当に記憶を失っているんですね」
「大げさだな~記憶がないわけじゃない、ただ数年も眠っていたからその間のことを知らないだけだ

夜華は思わず失笑した。
「考え過ぎました(ふっ」
…この若造、何か知っているな?白浅が記憶から消したかったヤツってまさか?!
すると折顔は、まだ若い夜華がなぜいつも全身、黒づくめなのかと聞いた。
夜華は実用的だと答え、もし敵に斬られて服が血まみれになっても気づかれない上、愛する人にも心配をかけずに済むと説明する。


一方、森の中で寝床を探していた白浅はようやく適当な場所を見つけた。
§(´・(ェ)・)oO(この林、折顔の桃林には及ばないけど雨風くらいはしのげそうね~
そこで柔らかそうな草むらに入ったが、うっかり穴に落ちてしまう。

白浅が地下の洞窟に着地すると、物陰に男女がいると気づいて目を凝らした。
すると男が慌てて飛び出して来る。
「阿音(アイン)…こんなに長い間、君は一体、どこに消えていたんだ?」

離鏡(リキョウ)は愛しい司音(シイン)とついに再会を果たし、全て自分が悪かったと許しを請うた。
しかし白浅はとうの昔に2人の縁は切れたのだと冷たい。
確かに当時は腹立ち任せに離鏡を不倶戴天の敵だと口走ったが、天族と翼族は長年の盟友、自分も大人になって多少の分別はあるという。
「あの時のように大紫明宮へ行って騒ぎを起こすこともないわ」
「…つまりもう恨みさえないと?」
「愛がなくなれば当然、恨みもなくなる…私と翼君は今後一切、関わらないことにしましょう」
驚いた離鏡は慌てて白浅の腕をつかんだ。
「嫌だ!聞いてくれ!
 当時、君を裏切った、君が天族だという理由だけで…
 あれから皆に言われて来たよ、既に君はもう…でも俺は信じなかった
 阿音、俺は何年もずっとを君を想い、君を捜し続けて来た
 信じないぞ、君の心の中にもう俺がいないなんて」
しかし白浅は離鏡の手を振り払った。
「私が天族だと言った?その目を見開いてちゃんと見てみたら?私は青丘白浅よ
 当時はただ崑崙虚で学ぶために九尾狐族の身分を隠していただけ
 翼君が当時の事を話したいと言うなら、″私たち″のことを話しましょうか
 翼君はあの時、私を捨てて玄女を選んだ
 4匹の麒麟獣で正式に娶り、9日間の祝賀だったのよね…これが全てでは?」
「彼女の話はいい、君は当時、辛くなかったのか?どうして狐族だと言ってくれなかったんだ」
「…あの時はしばらく辛かったわ、でも今はもう思い出せない
 翼君は玄女を愛した、当然、彼女のあの性格を愛したのよね?
 彼女が私と似ているから愛したわけではないわよね?
 私と翼君は恩も怨も情も恨みも断った、この件についてあなたと話すことはないわ」
「阿音、分かってるよ…俺が憎いんだろう?
 当時、大紫明宮で君に玉魂を渡さなかったから憎んでる、でも阿音、俺は後悔したんだ
 その後、君を追って崑崙虚へ行った、でも君は…君は墨淵の仙身と一緒に消えていた…」
そこへ火麒麟(カキリン)が嬉しそうにやって来た。
「上仙!(ペコリ」
「(ニコッ)あなたは見かけが変わらないのね、まだ子供のようだわ
 …翼君、7万年前は込み入った状況だった、いつまでも気にしている必要はないの
 ほら美人さんがお待ちよ、あんな往事をもう振り返ったりしてはだめ、ではこれで失礼」
白浅は別れを告げ、煙となって姿を消した。
離鏡は慌てて洞窟を飛び出したが、すでに白浅の姿はない。
…阿音、君がこんな風に行ってしまうなんて
…俺はどうすれば君を見つけられるんだ、どうすれば君に会えるんだ
(* >◇<)<知らんがなっ!@視聴者

翌朝、十里桃林で一夜を過ごした夜華と阿離が小屋を出ると、皇太子がここへ来ることを知っていた繆清(キュウセイ)が待ち伏せしていた。
繆清はどうしても天宮へ入り皇太子に仕えたいという。
恩人の願いゆえ夜華は都合がいい時に天宮へ移ることを認め、天枢(テンスウ)に従うよう命じた。

夜華は阿離を連れて青丘へ到着した。
阿離は美しい景色を見ると嬉しそうに走り出し、谷口の長い橋を渡る。
すると迷谷(メイコク)が急いで出迎えに来た。
迷谷は白浅なら狐狸洞にいないと伝えたが、夜華は白浅なら東海から逃げたと教え、阿離を預けたいという。
「小天孫を?いや~俺にはとても面倒なんて見られませんよ~」
「僕なら清茶を一杯と数冊の本があれば大丈夫でしゅ
 あ、にゃんちんがいつも好んで読んでいる本を持って来てくだちゃい」
「小殿下~冗談はやめてくださいよ~
 俺が狐狸洞に来たのはあなた様くらいの年でしたが、″根っから″青丘から出たことがないんでさぁ
 どうしてあなたの母上の好きな物が分かりましょうか?」
「僕のにゃんちんは白浅上神だよ?にゃんちんが好きなものは僕も好きだ」
「…ぁぁあ?!」


夜華は結魄灯(ケッパクトウ)でどうしても確かめたいことあった。
そこで阿離を青丘に預けて紫宸殿(シシンデン)へ戻る。
あれは300年前、素素(ソソ)の衣を結魄灯で燃やした時、炎は素素が好きな青色に変わった。
そこで夜華は白浅が東海龍宮で落とした手巾を燃やしてみることにする。
「青色…やはり青色だ…」
夜華は感激の余り手が震え、思わず嗚咽が漏れた。
すると偶然、連宋(レンソウ)が訪ねて来る。
結魄灯を見た連宗は夜華がまだ素素をあきらめられないと心配したが、よく見ると炎が灯っていた。
しかし夜華はあっさり炎を消してしまう。
「ああぁ!せっかく灯せたのに!何で消しちゃうんだよ!」
「いらないんです…(ニコッ)…すでに彼女を見つけましたから」
「?見つけたってどういうことだ?
 まさか人間が誅仙台から飛び降りて死んでないなんてことあるか?ないわ__
 飛び降りたのが別人だったって言うなら話は別だが」
「そうではありません」
夜華はこの結魄灯の火を300年も灯しながら素素のわずかな影さえ集めることができなかったのは、素素の魂魄が消散していなかったからだと教えた。
「…彼女は青丘女君・白浅上神です
 この事はしばらく内密に…まだ分からないことがあります
 なぜあの時、彼女は仙気を失って東荒に落ちたのか?なぜ私を忘れてしまったのか?」
その時、夜華は300年前の擎蒼(ケイソウ)の異変について一番よく知っているのは東華帝君(トウカテイクン)だと思い出し、太晨宮(タイシンキュウ)を訪ねることにした。

連宗は結魄灯の片付けを頼まれてそのまま残ったが、まだ頭は混乱していた。
「素素が白浅で、白浅が素素…?じゃあ当時のあいつの苦労は無駄骨だったってことか?
 最初から彼女を娶っていれば、めでたしめでたしで済んでたのに…」
しかし夜華は結局、帝君に会えなかった。
司命(シメイ)星君の話では帝君が歴劫のため、すでに人間界へ出かけてしまったという。

一方、白浅は北荒の白真の屋敷に到着していた。
すると門の石段に座っていた4兄の書童・雲生(ウンセイ)が嬉しそうに駆け寄って来る。
白真なら逃げ出した畢方(ヒッホウ)鳥を探しに出かけてしまったが、よければ自分が白浅の世話をすると申し出た。
どうも様子がおかしいと気づいた白浅は白奕(ハクエキ)が来ていると勘付き、慌ててきびすをかえす。
しかし…。
「小五っ!入りなさい」
「(チッ)あらぁ~二哥ぁ~♪(オホホホ~)」←声優さんの声が(笑

白奕は白鳳九(ハクホウキュウ)を厳しく罰したものの、その後の娘の様子を心配していた。
そこで白浅は何とかこの場を乗り切ろうと2兄を言いくるめる。
「二哥、ご心配なく!あの子を青丘狐狸洞に縛り付け、2度と恥を晒すことはありません
 小九の東華帝君への恩も青丘が引き受けましょう、姑姑として私が返します
 小九を丫頭(ヤートウ/女中)になどさせません
 やっとのことで禍の元を綺麗に断ったんです、再び枝芽が出ないようにします
 まぁ東華帝君はねえ~石の割れ目から飛び出して来た神仙ですから、愛しても報われません!」
すると白浅は東海の祝宴の帰りに4兄に頼まれた桃花酔(トウカスイ)を届けに来たと説明し、早々に退散した。

白浅が正殿を出ると、回廊で不安そうに中を見ていた雲生がついて来た。
そこで桃花醉を渡し、白浅は帰ると伝える。
すると皇太子に憧れている雲生は2人の婚儀に行きたいと懇願した。
「姑姑も知っての通りこの2万年の四海八荒での戦は太子殿下が向うところ敵なしです!(カッケー)
 いずれ姑姑が殿下に嫁ぐときは雲生をお供させてください!」

白浅はようやく青丘に戻った。
すると狐狸洞から阿離が飛び出して来る。
「にゃんちーーーん!」
白浅はいきなり阿離に抱きつかれ、思わず迷谷をにらみつけた。
留守を任されていた迷谷は慌てて謝罪し、皇太子の来訪で追い返すこともできなかったと釈明する。
「夜華の君が来たの?」
「父君が言ったんでしゅ、にゃんちんが僕たちと一緒に帰りたくないのは慣れない天宮が嫌だからだと
 でも大丈夫、僕と父君がにゃんちんとここで一緒に住むことにしました
 にゃんちんがいてくれれば、阿離はどこに住んでもいいんです」
「私と一緒に暮らすために引っ越す?じゃあ、父君も一緒に来るってこと?」
「(コクリ)」
すると迷谷は先例があると言った。
かつて天君が皇太子だった頃、老天君が本家の従姉を皇太子妃と決めたが、天君は気に入らなかったという。
そこで老天君が天君を姑母(オバ)の家に閉じ込めた結果、1ヶ月もすると2人の間に情が生まれという美談があった。
「(何が美談よ)ゥゥゥ…あの人がここへ来るなんて…面倒なことになったわ(ボソッ」
「姑姑、東海で夜華の君の怒りを買ったとか?」
「私、あの人と東海公主の姻縁を邪魔しちゃったのよ~アイヤ~」
「でも夜華の君ならまだお見えになっていません、姑姑、しばらくは避けられるかと」
「いないの?!」
「小殿下を私にあずけた後、お出かけになりました」
すると阿離がお腹が空いたと訴えた。
しかし狐狸洞に食事はなく、唯一、料理が出来る鳳九がいないという。
迷谷はそこでようやく鳳九が人間界へ恩返しに出かけたことを伝えた。
「恩返しに行ったですって?…もしかして東華帝君かしら(ボソッ
 まあいいわ、私たちは阿離を連れてキノコ市場で食糧を買いましょう、おいで」
「うん♪」

人間界の皇宮。
陳貴人となった鳳九は皇帝となった東華帝君と会えず、行き詰まっていた。
そんなある日、侍女・玉璫(ギョクトウ)が皇帝の輿が寝宮の前の宮道を通ると教えに来る。
鳳九は急いで門前にひざまずくと、皇帝が陳貴人に気づいた。
皇帝は大病を患った陳貴人が全快したと知り、お付きの太監に伝言を頼む。
すると太監だけ引き返し、鳳九に今夜、夜伽の準備をするよう伝えた。

その夜、白鳳九はビクビクしながら迎えの輿を待っていた。
神仙だった頃は恩を返したくても方法が分からなかったが、まさか人間界で夜伽をすることになろうとは…。
しかし突然、徳妃と賢妃が玉清(ギョクシン)道士を連れて菡萏(カンタン)院にやって来た。
すると陳貴人の額のあざを見た玉清は確かに妖花だと証言、鳳九は謹慎処分を言い渡され、再び禁足になってしまう。
賢妃はすぐ皇帝に報告し、陳貴人を出宮させるよう嘆願した。
道士を信用しない皇帝は了承しなかったが、ただ面倒がないよう陳貴人を今後は召さないと言った。

監禁状態となって7日、白鳳九はこのまま一生、東華帝君に会えないのかと落胆した。
しかしその時、ふと思いつく。
帝君の夢の中へ入り、どんな願いがあるのか聞いてみてはどうか。
そうすれば他に恩返しの手立てが見つかるかもしれない。

その夜、白鳳九は陳貴人の身体から抜け出し、皇帝の寝宮に忍び込んだ。
そこで眠っている皇帝の額に手を当て、夢の中へ入る。
すると皇帝はひとり、御花園にいた。
『そなたの今生の願いを聞かせておくれ』
「?その声は何者だ?」
『私は九重天の神仙、そなたの夢を通りかかった者
 なぜそのような表情を?成し遂げられぬ願望や一途な想いでもあるのか?』
「願い…富貴も天下もいらぬ、ただ求めるのは真心だ
 神仙、私に与えることができるか?
(し~ん)
 これしきの願い、神仙さえ実現できぬとは…」
『そなたが言ったことは本心か?本当に全身全霊の真心が欲しいと?』
「朕は一国の君主、当然、偽りは言わぬ」
『いいでしょう、お約束するわ』
夢から抜け出した鳳九は驚いた。
帝君と言えば石から生まれた神仙、なのになぜ愛などという願いを持つのだろうか。

阿離と迷谷と3人で市場にやって来た白浅、しかし白鳳九のことが気がかりで上の空だった。
…天上の1日は人間界の1年、小九が戻るのは最長で2ヶ月
…2哥は恐らく気づかないと思うけど
…小九、あ~小九、早く戻って来てちょうだい
…さもないと今回ばかりは姑姑も隠し通せないわよ
すると露店の店主が声をかけた。
「姑姑!」
「?!僕のにゃんちんはこんなに若くてキレイなのに、どうしてそんな年寄りみたいに敬うの?」
「(汗)姑姑、一体いつの間に小娃娃(子供)を産んだんです?」
「ぁ…昨日できたの~(オホホホ」

白浅たちがビワを買っていると夜華がやって来た。
「夜華の君、来たのね?ちょうど良かった、今日のお昼はビワを食べるの、一緒にどう?」
「?!阿離はまさに成長期だ、この子にこれしか食べさせないのか?」
「?ねえ、これ好き?」
「好きでしゅ!」
夜華は眉をひそめ、白浅の手を引っ張って肉や野菜を買いに行くことにした。

民A「ねえ、あの子供は姑姑をにゃんちんと呼んでるの知ってる?」
民B「じゃああの人が父君かしら~」
魚「あ、姑姑!お戻りですか?この2匹の魚、小さいですけどどうぞ!精がつきます」
夜「ありがとう、確かに妻は子供の世話で疲れている、これで栄養が取れるよ(ニコッ」
オホホホ~(;^ꇴ^)oO(ワカゾーめ@浅


白浅たちは沢山の食材を買って狐狸洞へ戻った。
しかし肝心の白鳳九がいないため、料理ができる者がいない。
迷谷は見ての通り木の精、火を使うことはできないと訴えた。
「知ってるわ~何も自分を薪代わりにしろなんて言ってないでしょう?
 ほら、阿離がお腹が空いてるって…」
仕方なく迷谷は食材を持ってしぶしぶ厨房へ向った。
「青丘は仙境なのに人間界のようだ
 民は皆、生業を営み、仙術道法の面影は少しもないんだな」
「何でも仙術で解決していたらつまらないでしょう?民たちだって退屈だわ
 …考えてることがあるの、民のために闘技場を作ろうかと
 取っ組み合いでもさせればストレス解消になるわ~(多分」
「それは面白い、その時は私も天兵を遣わし、興を添えるよ」
ニコッ (;^ꇴ^)oO(絶対、友だちいないだろ?@浅

その時だった。
厨房から大きな音がして迷谷の悲鳴が聞こえて来る。
「うわあ~っ!!!」

つづく


(  ̄꒳ ̄)夜華と白浅の劇的再会に水を差すのも何ですが…
やっぱり皇帝がダメ〜www





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最終更新日  2020.02.04 17:36:32
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