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2020.12.26
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第29話「東宮の花嫁」

天通24年の晩春、豊朝(レイチョウ)の皇太子・李承鄞(リショウギン)と西州の九公主・曲小楓(キョクショウフウ)の婚儀が盛大に執り行われた。
小楓は自らの使命を果たすため、ついに皇太子妃となる。
その頃、寿仁宮の裏手では何も知らずに小楓を迎えに来た顧剣が待っていた。

李承鄞は太極殿の前で小楓を出迎えた。
そして2人は長い石段を登り、皇帝や朝臣らに見守れながら拝礼の儀に臨む。
しかし李承鄞の内に秘めた真心とは裏腹に、小楓は決して李承鄞と目を合わせようとしなかった。
まさかかつて丹蚩(タンシ)の荒野で同じように李承鄞と拝礼し、夫婦の誓いを立てたとも知らず…。




そしてちょうど同じ頃、東宮にもう1台の花嫁の輿が到着する。
輿から降りて来たのは良娣(リョウテイ)に封じられた趙瑟瑟(チョウシツシツ)だった。
侍女・錦児(キンジ)は寝宮となる青鸞(セイラン)殿にも祝いの灯籠があると喜んだが、瑟瑟は全て皇太子妃の光だとわきまえている。
わざわざ今日を輿入れの日を選んだのは皇后だった。
そのおかげで良娣に気を留める者などいなかったが、瑟瑟にとって大した問題ではない。
「太子殿下のお心には私だけ…太子妃の座など重要ではないわ」



李承鄞は床入りの儀に臨んだ。
紅い絨毯の上を歩いて行くと、一番奥にある寝所で愛しい小楓が座って待っている。
女官・永娘(エイジョウ)は皇太子が寝所に入ったところで、侍女たちを連れて出て行った。
李承鄞は小楓の面紗(メンシャ)を取るため近付こうとしたが、小楓はその瞬間に短剣を抜いて暗に拒む。
小楓が自分を受け入れてくれないと分かった李承鄞は無理強いすることもできず、そのまま黙って引き返した。




「阿照…酒を飲む」
「殿下、新婚初夜ですし、お控えになった方が…」
「酔わねばこの長い夜をやり過ごせぬ…」
一方、米羅(ミロ)酒楼に戻った顧剣は、夜空を仰ぎながら自分の選択を後悔していた。
ミロは飲み過ぎだと止めたが、酒だと思っていた瓶の中身が水だと分かる。

小楓が李承鄞といれば、いずれ過去を思い出す。
このまま黙って小楓が苦しむのを見たくはないが、かと言って自分が連れ去っても幸せにはできないだろう。
顧剣は今になってようやく悟った。
人生で選択できる機会は一度きり、選び損ねたら二度と元には戻れない。
そしてひとたび道を誤れば、一生、誤った道を進み続けなければならなくなると…。
ミロは何と声をかけて良いのか分からなかったが、生きてさえいれば何とかなると励ました。

小楓に拒まれた李承鄞は酒をあおり、泥酔してから青鸞殿を訪ねた。
結局、そのまま酔いつぶれて眠ってしまったが、瑟瑟はそれでも自分の元に来てくれたことが嬉しい。
やはり皇太子の心にいるのは自分だけ、瑟瑟はそう信じて疑わなかった。

その頃、小楓は複雑な思いを抱えたまま当てもなく東宮をさまよっていた。
永娘やアドゥたちは初夜だとういうのに姿を消した皇太子妃を心配していたが、やがて身体がすっかり冷え切った小楓が戻って来る。
遠くから見守っていた裴照は九公主の慰めになればと回廊で丹蚩の竹笛を吹き、小楓が寝息をたて始めた頃には引き上げた。

翌朝、永娘とアドゥは皇太子妃を起こしに来た。
しかしすでに小楓は浅い眠りから覚めている。
「永娘…祝いの飾りは全部、片付けさせて…
 赤い色を見ると丹蚩の血に思えるの、めでたくなんかない」
一方、幸せな夜を迎えた瑟瑟だったが、目を覚ますとすでに皇太子の姿はなかった。
錦児から寅の刻に出て行ったと聞いた瑟瑟は落胆し、今頃は皇太子と皇太子妃がご機嫌伺いに行った頃だと気づく。
その頃、李承鄞と小楓は夫婦となって最初の朝を迎え、清寧(セイネイ)宮へ挨拶に来ていた。
小楓は慣例通り義叔母たちに茶を献上していたが、そこで突然、倒れてしまう。

驚いた皇后はすぐ太医を呼んだ。
太医は皇太子妃の身体が寒気に侵されていると診断、恐らく長時間、寒さに凍えていたせいだという。
しかし昨夜は新婚初夜で皇太子と一緒だったはず、皇后はどういうことか聞いた。
李承鄞は小楓に累が及ばぬよう、昨夜は瑟瑟のところにいたので何も知らないとわざと開き直ってみせる。
「どこで過ごそうと私の勝手でしょう?」
これに皇后は激怒、瑟瑟が皇太子を惑わせたと言いがかりをつけ、罰として半月の禁足を命じた。

李承鄞は承恩殿に戻った小楓を見舞った。
アドゥは怒り心頭だったが、永娘は強引にアドゥを連れ出して2人きりにする。
李承鄞は高熱を出している小楓が寒くないよう布団を直してやったが、その時、偶然、小楓が目を覚ました。
驚いた小楓は李承鄞を突き飛ばすと、咄嗟に枕元に隠してあった短剣を抜いて振り回してしまう。
李承鄞は手を斬られたが、その時、物音に驚いたアドゥたちが飛び込んできた。
そこで李承鄞は小楓の短剣を取り上げ、咄嗟に袂に隠す。
「仮病だと分かっていた、瑟瑟が罰せられて満足か?!
 尚薬局(ショウヤクキョク)による太子妃の治療は許さぬ、太医に診せたらただでは置かぬぞ?!」
李承鄞は手の痛みなどおくびにも出さず帰って行った。
その時、アドゥも李承鄞が手をかばっていることに気づいたが、理由は分からない。
実は李承鄞は東宮に高于明(コウウメイ)や皇后が送り込んだ間者がいると知っていた。

禁足を命じられた瑟瑟だったが、皇后から目の敵にされていることは百も承知だった。
しかし皇后に虐げられるほど皇太子の心が自分に傾くと分かっている。
「殿下さえ私を想ってくださるなら十分よ…ふふ」
一方、李承鄞は裴照から小楓の具合が悪く、安静が必要だと報告を受けた。
禁足の刑となった瑟瑟をなだめるため小楓を怒って見せたが、このまま放っておくことはできない。
「東宮の品は全て記録されている、そこでお前の家から薬を調達してくれぬか?
 そうだ、永娘は太奶奶の者で信用できる、薬は永娘に渡せ…誰にも知られるな
 この機会に東宮内をよく調べてくれ、高右相と皇后側の者がどれほどいるか」

宮外に出た裴照は柴牧(サイボク)と接触した。
「太子を傀儡として朝廷を掌握するのが高右相の狙いだと殿下はお考えです
 東宮を見張る高側の目を欺き、油断させつつ密かに態勢を整えます」
「太子に伝えてくれ、すでに顧剣が都周辺の洗龍使(センリュウシ)を集め、高家にも忍び込ませたと…」
「東宮の衛兵も皆、入れ替えました、ただ内侍や侍女の一掃は難しいかと…」
柴牧は確かにやり過ぎては怪しまれると言った。
ただし太子少傅の房世清(ボウセイセイ)が高側のはずだと心配する。
しかし裴照は李承鄞が一芝居、打つつもりらしいと教えた。
「裴将軍、良く目を配ってくれ、太子の九公主への態度は以前と違うようだ
 足元を固めたばかりで何かあってはまずい、異変があればすぐ私に知らせてくれ」
柴牧は李承鄞の唯一の欠点である情のもろさを警戒していた。

一方、永娘は裴照から受け取った薬を皇太子妃に飲ませていた。
ようやく起き上がれるようになった小楓だったが、永娘が食事を勧めても一口も食べない。
するとそんな小楓のために顧剣がこっそり差し入れを持ってやって来た。
「羊肉?!…葡萄酒が飲みたいわ」
「だと思って持って来た」
小楓は喜んで喉を潤すと、父が文の返事をくれないと嘆いた。
「いつ会いに来るのかな?」
「…往復に3ヶ月はかかるし、もう少し待て」

顧剣は何も知らずに両親を懐かしむ小楓に心を痛めた。
そこで密かに李承鄞を訪ね、小楓へ文を渡すよう頼む。
「先日の婚礼の際、西州の使節団は貢物を?いくつか小楓に見繕ってくれませんか?
(ゴソゴソ…)この父王からの文を一緒に渡して欲しい」
「なぜだ?」
李承鄞は従兄がなぜそこまで小楓を気にかけるのか怪しむ。
「小楓は母親が死んだことを知らず、文を書き続けています、宮中には配慮する者もいない
 信じられるのは夫である殿下だけです、頼みます」
顧剣は文を置いてすぐ姿を消した。

つづく


|ω・`)師匠の紅い衣が虚しい…
そして婚礼の儀がまた涙を誘いますな〜丹蚩では幸せだったのに〜(꒦ິ⌑꒦ີ)





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最終更新日  2020.12.26 20:24:37
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