人生とサムマネー
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*****************************「投信ポートフォリオを作って運用をスタートとしたけど、これから先はどうするの?何もしないでいいのかしら?そうは云っても上がったり下がったり、長期投資とか云ってもやはり気になるわよね。それに、いざ現金を使うときはどうするの?」投資を始める前も損するのが嫌だしどうしようか悩むものですが、始めてみれば案の定あれこれ考えてしまうものです。迷う心を振り切り、どうにかこうにか投資家として走り出した人はゴールまで完走できるか心許ない気持ちかもしれません。そんな不安にかられるあなたにぴったりの心得集を紹介します。*****************************Q: 「いざ資金が必要なときはどうするの?」 スタートする前にも多く受ける質問です。A: 実際に現金が必要になるときに必要な金額分を解約すればすみます。いつでも、しかも小口でも売買できるのが投信のメリットです。一部解約の場合は、なるべくポートフォリオのバランスを崩さないよう、アセットクラスの構成比に留意して現金化しましょう。Q: 「折角途中まで良かったのに売却する直前で暴落したらどうするの?」 A: 対策はありません。運が悪かったと思って諦めて下さい。ベストの売り時が予め分かるなら誰も相場で苦労しません。それを分かろうと願うことが余分に売買を増やします。そして売却すると市場は上がり、後追いで買うと市場は下がるケースが殆どです。却って運用パフォーマンスを下げる弊害が圧倒的に多いと思います。「そりゃ、あまりに冷たい!」?まあ、そう嘆き、憤る前に投信ポートフォリオと付き合っていくときの大事なルールを確認しておきましょう。運用をスタートしたら、ポートフォリオは定期的(1~2年に一度くらい)に見直すことを忘れないで下さい。見直す際のポイントは、(1)ポートフォリオの構成比が当初と大きく変化していないかどうか。もうひとつは、(2)自分の生活状態・将来計画に変化がないかどうか。(1) 例えば、ある特定資産が急騰した場合、その構成比が高まります。ここ3年でいえば日本株、特に小型株が大きく上昇しましたので、スタートした時と比べ構成比が大きく増えているはずです。(ファンドにより差はありますが3年間で3倍以上になった小型株ファンドは結構あります。)するとポートフォリオはその分小型株のリスクをスタート時点より多く抱えることになります。他の資産も小型株に連れて同様に上昇していればポートフォリオ全体のバランス(構成比)は崩れませんが、例えば外債は3年間でせいぜい1.1~1.2倍ですので外債の構成比は下がります。こうした資産間のリターンに爬行性が甚だしい場合、当初想定した以上の株式リスクを負う形となったり、市場急落時には思いもかけぬ価値の喪失に見舞われかねません。そうしたことを避けるべくポートフォリオの中の構成比で膨らんだ部分を削り、その売却代金でその他の資産を買い足す作業を「リバランス」と呼びます。上の例で云えば、小型株の一部を売却し、その代金を外債その他の構成比の下がった資産購入に充てることです。ポートフォリオのリスク特性を維持し、継続的に自分にあった形で保有するための作業が大切です。なお、このリバランスはあくまでリスクを自分の尺度に見合うようコントロールする作業であり、高いリターンを狙い相場見通しに応じて積極的に構成比を変えることとは異なります。(注)あまり頻繁にリバランスを行いますと、売買手数料や税金などコストが嵩みますのである程度間隔を空けて行うのが賢明です。ポートフォリオのタイプにもよりますが、シミュレーション上は1~2年程度に一度見直しすることで十分です。(2) 例えば、サラリーマンが退職した後新たな所得収入がない場合は、リスク許容度が下がりますのでそれに伴いポートフォリオの構成比を変更することが必要です。ポートフォリオ全体のリスク度合いを下げる調整を行います。リスク性の高い株式の組入れ比率を下げ、相対的に安全性の高い不動産リートや債券へシフトします。(注)一般的にリスク度合いを下げると云えますが、その人の資産保有状況や年齢・家族構成などを無視して一律に行うのは無理がありますので、その度合いなど個々のケース毎に検討する必要があります。信頼できるアドバイザーに相談すると良いと思います。従って、資金を使うスケジュールが見えている場合に、直前の急落で落胆しないためには(1)(2)の作業を怠らないようにして下さい。ソフトランディングを図りたい人は、資金化の時期が近づくのに合わせてリスク度合いを徐々に下げる方法が考えられます。また、目標金額に達した人がそれ以上欲張らずに株式ウェイトや為替リスクを引き下げることは合理的だと思います。但し一挙に全部現金にしてしまうのは考え物で、やはり長期的にはインフレのリスクは留意しておくべきでしょう。******************************長期投資はマラソンと同じかもしれません。決して楽しいことばかりではなく、途中で苦しくなり止めたくなる時期がきっとあると思います。しかしゴールに到達した時の喜びは一入であるに違いありません。一旦走り出した以上是非完走したいものです。投資初心者の啓蒙書として勧めていますが、チャールズ・エリス「敗者のゲーム」(日本経済新聞社)に投資の心得が書いてあります。最後にこれを紹介してお仕舞いにしましょう。<投資家の犯し易いミス>◎ 頑張りすぎること; 市場リターンより多くを得ようと無理をすること◎ 保守的すぎること; 短期的な相場変動に引きずられて警戒しすぎ過大な現金を保持すること◎ マーケットタイミングの予測で成功しようとすること; 底値で買って天井で売ろうとすること◎ 短期的心理的に動揺して、長期投資への決意を揺るがせてしまうこと◎ 長期的に証券投資で成功していくためには、短期的損失は避けられないと覚悟せよ!◎ 証券会社の担当者をあなたの友人と信じてしまうこと、◎ インフレーションが投資家にとって手強い敵であることに気づかないこと、◎ 運用機関をむやみに変えること- 常に最高の運用機関を求めようとすること、
2006/02/25