全2件 (2件中 1-2件目)
1

片身分けなどの染分けは、後姿で作った雛形で色の配置を決めると思わぬ失敗をしてしまいます。後姿の雛形と言うのは衣桁に掛けた状態をそのまま図案にしたもの。後の形だけで格好のいい図案を描いても着物は立体的なものですから、後に隠れた部分まで配置を考えなければなりません。これが分かっていない図案家や悉皆屋さんが仕事を持ってくると職人さんが立ち往生してしまいます。そんな場面に何回か出会った事があります。意味を説明すると分かるのですが。今回、ご紹介する振袖も片身分けの染分け。大きな熨斗目で染分けています。左右の色を分けているのは右肩の熨斗目ですがこの熨斗目の向こう側には臙脂を持っていきたい所なんですが黒でないと無理なんですね。右の胸まで黒が続いているからです。首の後から回ってくる臙脂の部分を右襟で熨斗目の柄を配する事で止めてしまうのです。こう言った片身分けの着物は全ていずれかの襟の部分で染分けしないと成立しません。この写真は薄い部分が白飛びして、良い写真ではありません。ピンクのまだらに見える所は摺疋田。結構手間のかかった振袖です。
2011年02月26日
コメント(0)

枝垂れ桜は振袖の柄では定番中の定番。我が工房にも沢山の枝垂れ桜文様の振袖があります。今回ご紹介するのは下から立上がった桜が枝垂れるというもの。一番人気であった「黒鼠」の地色です。色数は極力少なくしてシンプルな配色になっています。背中の真ん中に柄を付けると帯を合わせるのが難しくなります。色数を減らしてあるのはその為でもあります。ピンクに見える所は摺疋田。勿論、縁は目消しを施し質感を上げています。この柄とそっくりで枝垂れの枝数を可成り増やした豪華版も作りました。そちらの写真は撮らずにいたのでご紹介は出来ませんが、高価にも拘らずよく追加受注がありました。このブログで紹介している振袖は有名小売店でも取り扱っている可能性はありますが、今時珍しい手描きの振袖、遭遇する事は稀です。別注もお受けしていますので遠慮なくお声をお掛け下さいませ。
2011年02月18日
コメント(2)
全2件 (2件中 1-2件目)
1


![]()