乱筆乱文縦横無尽

2009年10月13日
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カテゴリ: 読書日記

今週は週末も大変そうなので、本をのんびり読む時間がありません…。サバイバルな毎日です。

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さて、今日は10月8日に読み終えた帚木蓬生氏の『 受命 』を紹介します。どうやら『 受精 』に続く作品のようですが、そちらの内容をまったく覚えていませんおそらく作者の関心からすると生殖医療の話だったようなんですが…。今度実家に帰ったときに、本棚を漁ってみることにします。

『受命』の作品舞台は、なんと朝鮮民主主義人民共和国(以下、「北朝鮮」と略)でした。

物語の主人公は日系ブラジル人医師「津村リカルド民男」で、北朝鮮の医療関係者からの誘いを受けて、「平壌産院」に勤務することになります。これと時を同じくして、津村と旧知の(おそらく『受精』に登場した)日本人女性と韓国人女性も北朝鮮に入国(密入国)し、そこで起こるさまざまな事件に巻き込まれていきます。そこで津村は、ある「受命」を承知します。

この作品でさまざまに語られるのは、北朝鮮の国内の惨状です。どこまで「事実」に肉薄しているかはもちろん不明ですが、北朝鮮の飢餓の現状や強制収容所の過酷さがリアリティをもって描かれます。これだけを見ると、やはりこの国は末期症状を呈しています。「一般の国民に罪はない」という筆致で描かれており、私もまったく同感です。しかし何かを援助しようにも、一般国民に物資などを届ける術はもはやなさそうです。すると、現体制の打破という方向性以外ありえません。



最後にどうしても触れておきたいのが、作中の「南良健(ナムリャンゴン)」という人物。もちろん架空の人物ですが、この人物の生き様は偉大です彼の「天下天下天下(天下は天下の天下なり)」という言葉に猛烈に痺れましたラスト近くで思わず落涙700ページ近い長編ですが、それを感じさせない作品でした。



受命 (楽天ブックス)
※角川書店(角川文庫) 2009年 ★★★★★(面白かったです)



受精 (楽天ブックス)
※角川書店(角川文庫) 2001年(本当にまったく覚えていません)







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Last updated  2009年10月14日 01時35分25秒 コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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