2003年02月22日
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日本のお正月に欠かせないのが「おせち料理」ですが、その中身はというと、
数の子    97%はアメリカ、ロシア、カナダなど
車えび    90%はインドネシアやタイなど
お煮しめのネギ、シイタケ、豆類、レンコン、ゴボウ、ニンジンはほとんど中国とアジア諸国から
ついでに、年越しソバの蕎麦粉の81%がアメリカやカナダから

これが、今の日本の食べ物の実態なのです。おせち料理という最も伝統的な日本の料理の食材まで、どうして外国から輸入しなければならないのでしょう。皆さん何かおかしいとは思いませんか?

3日間連続で、堅苦しくて難しい問題ばかり書き並べてしまいました。読んでいて、
「そしたら、一体私たちに何ができるの?」
と、思われた方もたくさんいらっしゃることでしょうね。

「じゃ、自分はどうなの?」とか、「何かいい方法あるの?」
と反論されたとき、それに答えるのはなかなか難しいものです。でもtetywestは、自分が問題提起しておいて答えないのは無責任だと思いますので、今からそれを書きます。ただし、これがベストだとは限りません(汗)



現在の日本の食物自給率は、カロリーベースで40%です。農水省もこれを45%にするという目標は掲げています。しかし、その具体策ははっきり言って何も示してはいないのです。

ところで、その農水省のHPによると、「我が国の食料自給率は、昭和40年度から平成10年度の間に供給熱量自給率は73%から40%、穀物自給率は62%から27%へといずれも大きく低下」(※平成11年度農業白書)しているのですが、この年の白書では同時にその原因を分析しているのです。



左側のグラフの大きな谷は、まだ皆さんも覚えていらっしゃることでしょうが、平成5年に起きた「米騒動」です。右側のグラフはどうして自給率が減ったかの原因を調査したものです。それによると、昭和40年~平成10年の減少分33ポイントのうち、「主に食生活面の要因」が3分の2を占めているのです。昭和60年~平成10年までの減少分13ポイントのうちでも、まだ4割は、「主に食生活面の要因」が占めています。

この2つのグラフからどんなことが読み取れるでしょう?

まず1つ目は、戦後の経済成長の中で日本人の食生活が変化し、肉類や油脂などのように日本で作られていない食べ物を多く食べるようになったのは言うまでもありませんが、平成になっても依然として日本人の食生活はその方向へと変わり続けているのです。

そして2つ目には、農業の生産現場は、昭和40年から一貫して他産業との所得格差が広がり続け、高齢化・後継者不足によって生産能力を減らし続けているということです。

しかし、本当に農業の生産現場は生産能力がないのでしょうか?ご存知のようにコメの減反政策は今や全部の水田面積の3分の1以上に及んでいます。減反政策をやめて全部の水田にコメを作れるのなら今すぐにでも自給率は5%以上増えるのです。

もし国民一人一人が、大豆、小麦、トウモロコシ、肉類のような輸入に頼る食材ではなく、コメ、野菜、果物、魚のような、今でも自給率の高い食材を多く食べるようにすれば、現在の生産現場の能力でもじゅうぶん自給率は上がるのです。そして、「主に食生活面の要因」が先に変われば、それに伴って「主に生産面の要因」も変わってくるのです。

かつて、日本がUSAで行った「Eat More Rice」というキャンペーンがありました。「日本に『コメを自由化しろ』と圧力をかけるより先に、もっとアメリカ人に自国のコメを食べてもらおう」と、家電メーカーが炊飯器を提供したり、コメを使ったレシピを配布したのです。その数年後にもう一度キャンペーン対象者を調査したところ、コメを食べる習慣を身につけていたのは高学歴の人たちだったという結果が出たのです。彼らがコメを食べる一番の理由は何だったと思います?

「健康に良いから」 なのです。

つまり、アメリカ人がコメを食べ始めたのは「舌」で味わったからではなく、 頭 で味わったからなのです。それ以来USAでは次第に日本食を食べる人が増えています。

もう一つエピソードをご紹介しましょう。
ある飛行機にUSAの団体と日本の団体が乗り合わせました。機内食の時間になって、スチュワーデスが、

と訊きながら食事を配り始めました。
日本人の団体は、ほぼ全員「ビーフ」でした。
アメリカ人の団体は、ほとんどが「チキン」でした。
でも、その中に数名「要りません」と言う人たちがいました。
彼らはベジタリアンでした。

日本人もそろそろ「何を食べるか」を、 頭 で決めてはいかがなものでしょう?

tetywestは25年間、朝はパン食でしたが、去年の夏からは柑橘を中心にした 「朝フル」 を実践しています。






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最終更新日  2003年02月22日 12時27分03秒
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