2004年01月14日
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テーマ: 中国&台湾(3345)
カテゴリ: カテゴリ未分類
中和寺の入り口に大きな蒼山の地図がある。それによると、蒼山は19峰18渓から成り、それぞれの渓谷は【さんずいに耳】海へと流れ落ちている。それらは北から順に、霞移渓、万花渓、陽渓、茫涌渓、錦渓、霊泉渓、白石渓、双鴛渓、隠仙渓、梅渓、桃渓、中渓、緑玉渓、龍渓、清碧渓、莫残渓、【くさかんむりに亭】【さんずいに冥】渓、陽南渓と呼ばれている。そして、それらの渓谷のうち、梅渓、桃渓、中渓、緑玉渓、龍渓を辿ることが出来る遊歩道が山の中腹に設けられている。その遊歩道は「玉帯雲遊路」と呼ばれ、幅2m、延長は18kmに及ぶ。

なぜ「玉帯雲」なのかというと、夏の終わりから初秋の早朝に蒼山の中腹に帯状の雲が出現するからなのだ。その理由は湖の暖かい水蒸気が山に沿って上昇する一方、山頂の冷気が下降してちょうど山の中腹辺りで出会うためで、tetywestたちが大理を訪れたのはまさにその「玉帯雲」が現れる絶好の季節だったわけだ。

この地方には「玉帯雲」にまつわる伝説がある。「玉帯雲」が現れるのは仙女が留まっているからで、その仙女がこの地方の石を「玉」に変えたのだ。だから「玉帯雲」が現れる地方では大理石が豊富に産出するというのだ。

しかし確かに季節は絶好だったのだが、「玉帯雲」が現れるにはもう一つ条件がある。それは高気圧に覆われてよく晴れていることで、あいにくtetywestたちが訪れた日は低気圧が移動していた。したがって、「玉帯雲」どころか「五里霧中」の状態だったのだ。

ここで、「玉帯雲遊路」へ行くか行かないかでtetywestと家内の予想が分かれた。家内は、
「もし行くんだったらここで待ってるわ。今日はスカートをはいてるし、昨日歩き疲れたから」
とおっしゃる。なるほど地図によれば中和寺から一番近い桃渓までが4.2kmあるのだ。風眼洞や龍眼洞のある緑玉渓までは5.6kmだった。

さて、whさんたちはどうするのだろうと様子を窺っていると何のためらいもなく「玉帯雲遊路」の方へ上っていくではないか。tetywestは3人の後を追いかけて行き、
「家内はここで待っているから」


「玉帯雲遊路」は中和寺の本堂の上で右と左に分かれている。右へ行けば桃渓、左へ行けば緑玉渓だ。tetywestは距離の短い右へ行って欲しかったのだが口に出すわけにもいかない。黙ってwhさんたちについて行くことにした。

whさんたちもしばらく迷っていたようだが、やがて右方向に歩き出した。やれやれホッ・・・それでも往復2時間か・・・

山肌を削って造られた遊歩道は石畳が敷き詰められていて、登りや下りの起伏はほとんどない。したがって平地を歩いているように楽なのだが、注意しないと濡れた石畳は滑りやすい。自然と下を向いて歩くことになる。それに、もし晴れていれば眼下には大理平野や【さんずいに耳】海がパノラマのように広がっているのだろうが、あいにく白い霧しか見えない。




話し相手もなく、黙々と最後尾を歩いていくtetywestだった。






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最終更新日  2004年01月14日 12時14分33秒
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