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六文銭
六文銭(ろくもんせん)は、故人が三途の川を渡るための「渡し賃」として、棺に納められる6枚の銭貨を指します。現代の貨幣価値では約180円〜300円ほどに相当し、真田一族の家紋としても非常に有名です。
1. 「三途の川の渡し賃」としての意味仏教の教えにおいて、三途の川は現世とあの世を隔てる川とされています。故人が迷わず無事に極楽浄土へたどり着けるように、舟の運賃(冥銭)として6枚の銭を棺に納める風習が生まれました。この「六」という数字は、迷いのある6つの世界「六道(ろくどう)」を指しているとも言われています。現代の火葬事情では本物の硬貨を納めることが難しいため、紙に印刷されたものや、燃えやすい素材で作られた代用品が広く使われています。
2. 真田家の家紋として六文銭は、戦国時代の武将・真田幸村(真田信繁)をはじめとする真田氏の家紋としても広く知られています。この紋には、「いつ命を落としてもあの世へ行く準備(六文銭)はできている」という、武士としての不惜身命(死をも恐れない)の覚悟が込められていました。幸村が活躍した長野県上田市や松代町では、現在でも多くの場所でこの家紋を目にすることができます。