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大阪のおばちゃんは井戸端会議が好きです。水道が普及した平成の御世でも、おばちゃんたちはごみ集積所の脇やら通学路の脇やら生協のグループ配送のトラックがつく場所など、あちこちで「井戸を掘る」ようですその「端」で、日夜、「会議」=情報共有=立ち話にいそしんでいるわけです。「そろそろお勝手せないかんから」基本エンドレスの井戸端会議ですが、大阪のおばちゃんは引き時も心得ています。さぁ離脱したいというときに、この一言を繰り出します。「お勝手せないかん」とは「炊事をしなければならない」の意味です。「もはや目新しいこともない」「興味も尽きた」「時間が無駄」もう少し言えば、「この場の話題に加わると自分の立場が悪くなるかも」「そろそろ立ちすぎてヒザ痛い、腰痛い」などの理由で、おばちゃんは井戸端戦線を離脱します。大阪ではご飯は優先度の高い事項ですから、「お勝手せないかん」と言われた側も「ほなまたね(それではまた)」と挨拶をかわし、離脱を承認するわけです。職場でも、付き合いというものがあります。むげに断ればカドが立つ、さりとて、毎度毎度無駄な残業やら飲み会やら余分なことに付き合わされては時間の無駄です。3回に1回は付き合うとして、あとの2回はしれっと、「今日はお勝手せないけませんねん」と言ってみてはいかがでしょう・・・言われたほうは、一瞬「は?」ってなると思うんですが、そこはそれ、大阪のおばちゃんばりに自信たっぷりいうのです。相手が「?」のうちにその場を立ち去ってしまえばOK。それで作った時間で、自己研鑽しましょう・・・日本型人材育成はどうもOJT=業務に沿った教育に偏ってますから、長期間同じ会社にいると自分が世の中からどの位置にいるのか、分からなくなってしまいます。気がついたら、世間から取り残され、会社でしか生きていけないヒトになってしまったりします。どこいっても通用する知識や技能を持っとかんと、会社こけたら皆こけた、になりまっせ。「お勝手せないかん」の別バージョンで、「うっとこの男前が帰ってくるから」または、「うちのヤドロクが帰ってくるから」というのもあります・・・この「男前」や「ヤドロク」は夫のことです。大阪のおばちゃんは、ことのほか家族のことが好きだったりします。ちなみに「ヤドロク」と呼ばれた「おっさん」が実は「男前」であったりします(笑)大阪はミラクルです!
2017.12.31
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大阪の子に生まれたら、ちょくちょく耳にする言葉。「吉本に行き!」座敷で上手に座布団を回す子ども、小学生なんだけど「ダジャレを言うのはダレじゃ」的なオヤジギャグを連発する子ども、ただただ騒がしいだけの子ども、大阪のおばちゃんは全部まとめて「吉本」に入れようとします。そんなになんでも送り込まれたら、当の「吉本」だって迷惑だと思うのですが、あるときは「あんたおもろい(面白い)子やな、吉本入ったらええねん」と口の達者な子どもの進路を決めつけ、また、あるときは「そんなにほたえて(暴れて)たら、吉本入れるで」と子どものしつけまで「吉本」にお願いする、とにかく、大阪のおばちゃんは「吉本」が大好きなのである。「吉本」というのは、大阪難波に本店を置く「吉本興業株式会社」、言わずと知れた明治から続く演芸王国であり、現在では6,000人からの芸人が所属する一流芸能事務所であります。大阪では、勉強ができなくても、運動が得意でなくても、浮かび上がるチャンスがあります。それは、「おもろい(面白い)ヤツ」になることです。いやむしろ、「おもろい」ほうがアドバンテージがあります。ただ賢いより「カズレーザーみたいになりたい」と思われ、ただ踊れるより「エグスプロージョンのほうがかっこいい」というのが、大阪の感覚です。どんな風に育とうと、大阪には「吉本」がある。たとえ、ブレイクしてテレビに出れるようになるのが一握りのお笑いエリートだけに限られてるとしても、「おいらには行く場所がある」と思える「吉本」は大阪の子どもの「ココロのセーフティネット」なのです。そして、大阪のおばちゃんは言い続けます。「吉本に行き!」勉強ができなくても、おもしろかったら生きていけるよ、問題ない!職場で行き詰ると、世界のどこにも行き場がないような気がします。セクハラだって、「拒否したら業界にいられないようにしてやる」とか、巧妙なやり口であなたを傷つける人の存在が本当に巨大に思えて、歯を食いしばって耐えてしまう。「今の職場でうまくいかない自分は能力がない」と思い込んでしまう・・・そんな時は思い出してほしいです。「吉本に行き!」そう、大阪のおばちゃんの大好きな「吉本」、大阪には「笑いの王国」があるのです。あなたが思うより世界はずっと広く、道はいろいろあるということを思い出してほしい。辛かったらちょっと離れる。ハラスメントには「NO」という。そして、新装開店したなんばグランド花月で、「吉本に行った人たち」の芸で腹の底から笑ってみるというのはどうでしょう。合言葉は「吉本に行き!ゴー吉本!」新しい世界が開けるはず。あ、ちなみにカズレーザーはサンミュージック所属です!参考文献わらわしたい正調よしもと林正之助伝 [ 竹中功 ]価格:1404円(税込、送料無料) (2017/12/23時点)
2017.12.23
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子どもの頃、ハス向かいの家に道に面したブロック塀がありました。まだ、オンラインゲームもポケモンもない頃のこと、その壁にボールを投げて、跳ね返ってくるボールをキャッチするという面白いんだか面白くないんだかの遊びをしていたとき、そこんちのおばさんが、「うるさい、誰やねん!!うちの塀で遊ぶなや!!」とゴルフクラブを手にして、外に飛び出してきました。どうやら、ボールが壁に当たると家の中まで響いてたみたい・・・私はその剣幕に硬直してしまい棒立ちのまま・・・わ、ゴルフの棒でどつかれる・・・と思った瞬間、黒い影が走ってきて一言、「このアホタレが!」言うと同時に私の頭をバシっとしばく近所のおばちゃん。「よその壁、おもちゃにすなって、何回言うたらわかるねん!ほんまにあほやな、この子は!!」といいながら、何度も頭をベチっベチっとしばきます。「そんな子に育てた覚えはないで。もう、煮るなり焼くなり好きにしてやって」とゴルフクラブおばちゃんに私を差し出します・・・オバハン、ナンデヤネン・・・すると、ゴルフクラブおばちゃん、「いや、わかってくれたらええねん。二度とすなや(するなよ)、このくそがき!」と言って家の中に去っていきました。近所のおばちゃんと取り残される松井。「あんたあほやな。あそこはや○ざのチン○ラやで。遊ぶんもたいがいにしいや。奥さん、夜の商売やから、昼間は静かにしとき」静かにしとくのは分かったけど、おばちゃんに「育てられた」覚えもないし、「煮るなり焼くなり」されても困るし、「チン○ラ」って何?「ヨルノショーバイ」ってなんやねん、と思ったけど・・・「ごめんなさい」といいました。これ、今ならはっきり理解できます。近所のおばちゃんは先にキレて、私を叱りつけることで、ゴルフクラブおばちゃんを代弁し、怒りの気持ちを解決したのです。子ども相手に大人二人でキレるのは、バランスがよろしくない。先に頭をどついたら、次の大人は「もういい」というしかなくなる大阪のおばちゃんなりの計算があったのだと思います。遊びすぎた私に適当な制裁を加えるところを見せて、大事に至るのを防いでくれたのです。これ、職場でも必要です。謝罪が必要な場合、2つの解決が必要になります。1つは「事実の解決」です。代替品の提供であったり、損害賠償であったり、経済的なもの。もう1つは「気持ちの解決」です。怒っている先方に気持ちを鎮めてもらわねばなりません。「事実の解決」はお金をかければほとんど何とかできますが、読めないのは「気持ちの解決」のほうです。これを、たとえば、先方の目の前で先に上司にキレてもらうのです。バシバシ頭をどついてもらい、「そんな社員に育てた覚えはない。煮るなり焼くなり好きにしてください」これを言われて、本当に失敗した個人を「煮るなり焼くなり」できる人はそうそういません。「まぁまぁ、おちついて」なんなら「そんなにどつくとパワハラになりますよ」ぐらい先方に言わせたところで、「実は・・・」と事実の解決を提示する、といった具合です。「そんな猿芝居するなんて、ずるくないですか」とおっしゃる方、逆です。これは、怒っている先方のためでもあるのです。怒り続けるのだってしんどいのです。エネルギーが要るのです。早めに振り上げた手を下ろす場所を作ってあげるのだって、謝罪の一環なのです。たとえ芝居が入っていたとしても、怒られる側を守るのは、怒る側を守ることにもなるのです。ほんとに刺しちゃったりしたら、理由はどうあれ、捕まっちゃいますからね。そうやって、近所のおばちゃんに助けてもらった私は、二度とその家の壁で遊ばなくなりました。大阪のおばちゃんの愛は荒っぽくて、分かりづらいけど、あとからじんわりくるねんなぁ。
2017.12.17
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大阪のおばちゃんは、じっとしてるのが、嫌いなんです。もったいないと思ってしまうのです。ムービングウォークは歩きます。止まってる人の気が知れません。あれはより早く移動するための道具ですもの。え?じゃ、なんでエスカレーターは右で立ち止まるのかって?あれは、昇降するものなので止まってるのです。え?右?商人の町ですから、着物でいた時代から財布をすられない様に、立ち止まるときは右が常識だったのよ。ほら、着物右前でしょ。話が、それました。じっとしてるのがもったいない。道を歩くときも例外ではありません。昔、弟の子どもを連れて、大阪城を一回り散歩するのに、「おばちゃんは、どうして大人なのに赤信号で道をわたるの?」と突っ込まれたので、「大阪では、青は進め、黄色は急いで進め、赤は注意して進めなんやで」と教えてやりました。「えーー?赤は止まるでしょ?」とさらに小学生が生意気をいったので、「赤でじっとしてたら、安全と思ったら大間違いなんやで。歩道に車が突っ込んでくるかもしれんやろ。常に気をつけとくのが大事やねんで。気をつけて、ちゃっちゃと渡り」と教えました。後日、弟の嫁から猛抗議を受けましたが、おばちゃんはちゃんと教えといてよかったと思ってます。決められたことを守っていれば安心なんて、そんなの幻だよ。たとえば、最近・・・残業は月80時間までならOKとか新聞でちょこちょこ書かれだしたりしてる。新聞に書いてるぐらいだから、月80時間余計に仕事しても自分の心も体も大丈夫って、まさか思い込んでないでしょうね。おばちゃんは、もっと短い労働時間で40代アパレル課長職の過労死認定とったことあるよ。「法律上、問題ないって言われる労働時間だから大丈夫」なんて、だれも保障はしてくれない。自分の心と体が大丈夫かどうかは、法律とか新聞でなく、自分で判断するしかないんだよ。自分で判断をつける癖をつけておかないと、生き残れないよ。片っ端から法律を破るのは良くありませんが、大阪のおばちゃんは、赤でも気をつけて渡るから、生存能力が高いのかもしれません。知らんけど。。。
2017.12.16
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大阪の会社では、なんでもちゃっちゃと(さっさと)やらないと、間違えるより怒られます。「電話はコール1回以内で取ること」「朝の着替えは3分以内」「ご飯は先輩より早く食べ終わること」聞きようによっちゃ変なルールが多かったりします。私が東京赴任から大阪に戻って一番びっくりしたのは、事務所に置いてある鉢植えの水やり。東京では、霧吹きで「しゅっしゅ」とやってましたが、大阪では車のオイルを入れたりする道具で「ばっちゃばっちゃ」と3秒で終わり。これ↓「なにでやっても水はまわる」とは先輩の弁。おっしゃるとおりです。電話のコールが2回以上鳴ると、先輩が後ろにやってきて「あんた、遅いことなら牛でもするで」とささやいていきます。注意するときもプッと笑える言い方が大阪のおばちゃんの注意の仕方です。さすがに吉本のお膝元ですわ。その先輩に1コールについて、「お客さんを待たせるといけないからですか」と聞いてみたことがあります。「ちゃうちゃう。電話出るの遅いと仕事も遅そうで風聞悪い。会社はいつも臨戦態勢が基本やろ」お気づきでしょうか?大阪のおばちゃんは「遅い」ことにも腹が立つけど、それ以上に「臨戦態勢ができていない=段取り不足」ということにカチンとくるのです。ファーストフードで列に並んでいたら、「並んでる間に注文決めて、財布出して、小銭数えとこ」下車する駅に近づいたら、「立ち上がり、降りる準備して、扉の前に整列」定食屋では、「ご飯と漬物は共通やねんから、メイン乗せて、味噌汁注ぐだけにしといたらええねん」となります。八分どおり状況が分かったら、段取りしてちゃっちゃと行動しなさい。これが壊れると大阪のおばちゃんは怒るのです。かの孫子の兵法に「兵は拙速を尊ぶ」というのがあります。「兵は拙速を聞くも、いまだ功の久しきをみざるなり。」「ちゃっちゃとやってうまくいったという話は聞くけど、ゆっくりかかってうまくいった話はまだ見たことがない。」といったところでしょうか。八分どおり筋道がたったら、しゃんしゃんちゃきちゃき動かないと利益はあがらないよ、と孫子もおっしゃいます。大阪のおばちゃんの行動原理と全く一緒ですわ。会社で仕事をするときも、チームで作業をするときも、たとえば独立開業するときも、長いこと考えて長期の完璧な計画をたてるより、どーんとやってから考えてみなはれ!と大阪おばちゃんは思うのです。8分段取ったら、あとの2分はアソビを持たせて、ちゃっちゃと行動するが勝ちです。でないと大阪のおばちゃんに言われます。「遅いことは牛でもするで」なんとも牛に失礼だし、牛が段取り悪いかどうかは「知らんけど」というところなのですが、まぁ、イラチも悪いことばっかしと違いますわ(笑)
2017.12.09
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大阪のおばちゃんは「ごはん、食べたか?」とよく聞きます。食事をしたかどうか、とか、食事に誘ってるというよりは、これ、ほぼあいさつです。「こんにちは」のかわりです。大阪だけかと思ったら、アジアふらふら旅行すると、韓国のおばさんは、밥먹었어?(ぱんもごっそ?=ご飯食べた?)というし、台湾のおばさんは、食飽未?(じゃぱーぼぇ?=ご飯食べた?)とよく言います。どちらも、食事が済んだかどうかが問題ではなく、ほぼ「こんにちは」と同様で、そう考えると大阪のおばちゃんの物言いは、東アジアレベルでごく標準なのだなと思います。「食べてない」と答えたところで、ご飯をおごってもらえるとかいうことはあまりありません。が、ひとつ言えるのは、大阪のおばちゃんにとって、「空腹は悪である」ということです。若い頃、東京のホテルで朝ごはんにシリアルを食べていて、後ろから「そんな鳥のえさみたいなもん食べてたら、すぐおなか減るで」と知らないおばちゃんに言われたことがあります。絶対、「大阪のおばちゃんやな」と思いました。こっちも大阪だからよかったようなものの、私が他地域の人だったら、さぞかし驚いたに違いありません。こんなんもあります。大阪のおばちゃんの代表選手の1人、はるき悦巳先生の漫画「じゃりン子チエ」のおバァ竹本菊がいます。息子のテツのいる博打場に手入れが入ることを知ったおバァとチエちゃんがテツ奪還に乗り込む寸前、おバァが屋台でラーメンを食べようと言い出します。緊張して食欲がないチエちゃんに向かって、おバァは、「不幸は寒い、ひもじい、死んでしまおうの順番でくるんや」といい、二人で屋台で熱々のラーメンを食べます。自殺企図の直前に空腹があるのは、本当に大阪のおばちゃんらしいなぁと思うのです。今、私たちの現場で、過労自殺や過労死が問題になっています。「死ぬぐらいなら、仕事、やめたらいいのに」って思うのですが、死ぬほど追い詰められた人間には正常な判断能力がなくなっているので、働くことを止められないのです。私たちは毎日、様々な選択をしながら生きていますが、どんな選択をするかということと同時にどんな状況でなされた選択か、というのも大切、「空腹は悪。大事な選択は体が満たされた状態で行うべし」と大阪のおばちゃんは教えてくれます。「ごはん、食べたか?」の一言には、そういう深い意味があるのです。さ、今日もちゃんと食べて、ちゃっちゃと働きましょ。
2017.12.06
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羽田空港でせんべいを買おうとして、「10枚入り2つと20枚入り1つ、全部でなんぼですか?(おいくらですか?)」と聞いたら、「当店はそういったお店ではありませんので、値引きはちょっと・・・(--;)」といわれて呆けてしまいました・・・いえいえ満額支払いますぜ。どんなイメージなんですかね、大阪のおばちゃん。あっちでもこっちでも「まけて」言いふらかしてると思われてるんでしょうが、どっちかといえば、大阪ではお金の話ははっきり言わないほうが主流だと思います。「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」「ああ、そらよろしな」なんて、もうかってるのかもうかってないのか、何がどうよろしい(良い)のか、さっぱり意味不明です。それでも、大阪では会話として成立します。子どもの頃、朝、母親の顔を見て、「小遣いちょうだい」といいますと、「朝っぱらから金の話すな」といわれ、では晩ごはん時に言うと、「飯時に金の話すな」といわれ、では寝る前にと思ったら、「夜に金の話すな」といわれ・・・お年玉をせがめば、「正月から金の話すな」夏休みに小遣いをせがめば、「暑いときに金の話すな」じゃあ、「いつお金の話をしたらええん?」というと、「子どもが金の話すな」・・・めちゃくちゃな言い分ですが、なんとなく「そうかな」と思い、お金の話を引っ込めてしまうんですよね(笑)この「●●だから○○である」という説得は意外と効果的で、先だっても、「妻に有給休暇がないのはおかしい」とパートタイマー従業員の夫からクレームが来たんですが、社長に、「お宅の奥さんが休みまくってるから、有給休暇はないんや」と一言で返してください、とアドバイスしました。「100万年前から当たり前、という自信を持って」とも付け加えました。結果、夫はたいした説明も要求せず、引っ込んでいきました。「パートタイマーだから比例付与が・・・云々」とか「算定期間中の出勤率が80%で・・・云々」いうより、伝わりやすいんですよね。シンプルに伝えるのは大事です。ビジネスパーソン、忙しいです。時間ももったいないです。こういう物言いは半分ぐらいは「こまらせてやろう」もしくは「言うてみてうまくいったらラッキー」ぐらいのゲーム感覚なのです。長々付き合っても、いいことはありません。これで、夫がどうしても納得いかないのなら、ネットで調べるなり、労働基準監督署で確認するなり、してくるはずですから、相手に預けておけばOK。大阪のおばちゃんは、なんでも「ちゃっちゃと単刀直入」が基本です。ということで、大阪のおばちゃんはそんなに「まけて」って言いませんよ。言うとしたら最近は、「おまけ何かないの?なんかつけて!」のほうですわ。イメージ上書きしといてな^^v
2017.12.05
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大阪に育ったら、土曜のお昼は具なしのジャンボ焼きそばに吉本新喜劇。「今日はこれぐらいにしといたろか」本来は、池乃めだか師匠が「どっからでもかかってきなさい」と偉そうに言うと、ボコボコのけちょんけちょんにやられ、それでも「今日はこれぐらいにしといたろか」と言い放ち、直後に泣くという新喜劇お約束の場面。客席どっかーん、お茶の間どっかーんなのであります。これを何百回か見て、大阪の子どもは「そっかぁ、やられたときほど胸張って、多少強がってでも気張らないかんもんなんや。それがおもろいし、うける。これはおいしい^。^」と学びながら育っていきます。ほんま、道徳の時間に見せたらいいのに、新喜劇。それが、おばちゃんの域までいくと、「今日はこれぐらいにしといたろか」はちょっと意味が変わってきます。昔、離婚の話し合いに立ち会ったことがあります。折は5月、うららかな初夏の日でした・・・。この二人、一緒に会社を経営していたのですが、社長が浮気の挙句、別れるという際になって、会社の印鑑も通帳も金庫の鍵も奥さんが持っていて、社長はなーーんにも分からないということで、うちの事務所で「会社のものだけ返してください」とお願いをする儀式でした。奥さん終始冷静、バッグから会社の通帳、印鑑、会社の鍵、金庫の鍵を机の上にだしました。刹那、会社の実印をむんずとつかんだ奥さん、開いていた窓から向かいの道路に向けてナイスピッチング!!って言うてる場合か、力いっぱい投げ捨て一言「今日はこれぐらいにしといたろか」・・・一同、呆然。「本当は全部持ち逃げできたし、通帳だってシュレッダーかけられた。やろうと思えば息の根止められたけど・・・実印だけにしといたる。今日はこれぐらいにしといたる」そういう意味の捨て台詞でした。すべての逃げ道をふさぐようなやり方を大阪のおばちゃんはしません。子どもを叱るときも、近所のスーパーに文句を言うときも、離婚する旦那に対してでさえ、相手に逃げ道を残した上で、「今日はこれぐらいにしといたる?しといたろか?しとかなしょうがないな?」の頃合で踏みとどまるのです。それが大阪のおばちゃんの愛です。ちなみに実印は回収不能でした、速攻走って探しにいったんですけどね。これ、会社でも使えますよ。会社で部下を叱るとき、まず最初に部下の逃げ道はいくつあるのか、どんな言い訳ができるのかを先に想定します。で、そのうちのひとつを塞がないようにして、注意します。叱ります。もしかして、怒鳴ってしまうかもしれないけど、1個だけ逃げ道を残してやります。部下をただ追い詰めれば誰も居なくなるし、逃げ放題言い訳放題させれば誰も成長しません。逃げ道は1個ぐらいがちょうどいいのです。そして、叱った後はココロの中でつぶやいてください。「今日はこのぐらいにしといたろか」これで部下の成長間違いなし。しらんけど(笑)
2017.12.02
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