さて 「魚は傷みを感じるか?」 解説編 - 1 において、魚にも侵害受容があることは分かった。それを魚は「痛み」として感じているのか、筆者の ヴィクトリア・ブレイスウェイト
はどのように確かめたのか? 人でも動物でも、痛みあるいはストレスを感じている時には、脈拍が高くなるし、食欲も落ちる。魚もそうであろうと仮定した筆者は、以下のような実験を行った。 1)まず魚にエサを与える時に習慣をつけた。水槽に入れたマスに、エサを与える前にランプを点灯し、ランプの箇所にエサを投入する。これを繰り返すと、数日後にはマスはランプが点灯すると、そこに近付いてきてエサの投入を待つようになる。 2)その習慣付けが済んだマスを複数匹用意し、4つのグループに分けて1匹ずつ個別に試験水槽に入れる。グループとは、 a. 何もしない b. 食塩水を口に注射する c. 酢を口に注射する d. ハチの毒を口に注射する 3)a~dを施す際には、マスに麻酔をかけてから注射し、素早く水槽に戻す。