PTRさんの意見の通りだと思います。王道なんかじゃない。アンチテーゼだったんですよ、当時は。そのあたり、忘れてほしくないですね。
人気があるから、好きなことができたバンドだと思われていたら、それも違うと思います。マスコミのつまらんツッコミにうんざりしながら、インタビューも嫌いになるだろうと思ったのが、例のLSDを暗示していると言われた曲の一件。別にとやかく言うことでもないと思うのに、延々とそのことばっかり取り沙汰されたのを思い出します。彼らはもっと、音楽性がどうこうってことを聞いてほしかったと思うのに。そんな世間と、いつもしんどい対決をしていたバンドだと思うんですよ、ビートルズは。特にジョンは。
と、暑苦しく語った私ですが、まだボックス聴いてないし、買ってない人間です(苦笑) でも、PTRさんに共感して、いろいろ書いてしまいました。

ビートルズレビュー、第3弾も読みました。毎回面白いです。自分もこれ、中学生のとき聴いたので、感想にわくわくします、ほんと。
(2009/09/21 06:46:55 PM)

RECORDS OF PLEASURE

2009/09/19
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カテゴリ: Music
 今週、リマスターBOXをちょこちょこ聴いてきいて、改めて思ったことを。


 私はHPを立ち上げた当初、 ビートルズ について次のように紹介した。

 「ビートルズほど音楽的実験を繰り返しながら、かつ商業的成功を収め続けたバンド(ミュージシャン)が他にあったでしょうか?否です。」

 9年経った今でもこの考えにまったくブレはない、と同時に微妙なジレンマがある。私の上述の主張の核は「実験と成功の二律背反を可能にした」という点にあるのだが、世間一般の認識は必ずしもそうではないような気がするのだ。

 世界的な成功を収めたことによって彼らの楽曲の多くがあまりにもポピュラーになっているため、それらがどれだけ実験性に富んだ音楽的な冒険であるかという側面が理解されにくくなっているような気がしてならない。

 とにかく有名だからとか、敢えて聴かなくてもとりあえず聴いたことのある曲が多いからとか、多くのアーティストにカヴァーされているからといった理由でビートルズがロックの王道だと思ったらそれは断じて違う。

 今敢えて言う。ビートルズはロック、ポップのフィールドにおいて最も邪道かついびつなバンドであったと。そして、あんな楽曲群を次々に発表したにも関わらずことごとく売れ続けたことがむしろ奇妙な現象だったのだと。これが私なりのビートルズに対する最大級の賛辞であることは言うまでもない。

 最後に、私が多大なるリスペクトをはらう岩本晃市郎氏の決めぜりふをパクらせていただいてひとこと。





 追伸:次女によるビートルズレビュー 第3弾 。タブララサなペンがいよいよ冴え渡る!





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Last updated  2009/09/19 11:19:42 PM
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YOU CAN’T DO THAT  
ITORU さん
 今日は3枚目を聞いていましたが、この曲、相当に変な曲です。自分は特別支援の視点から彼らを見たりするとかえっておもしろいものが見えてきますが、「同じことを決してしたがらないジョン・・実はできないのかも」がリーダーのため、その奇妙さが主流となり、「あり得ないほどの名曲を生むポール」が同じような曲を書けずに奇妙なジョンにもわかってもらえるような曲を作り続けた結果だと思います。まるで、チャックベリーがバンドのメンバーにどんな曲をするかを言わずに突然リフを弾きはじめ、それにバンドが合わせていく様に似ています。しかも、そのバンドが合わせるだけでなく、対抗するように素晴らしいものを産み出したというのがビートルズじゃないか・・と。 (2009/09/19 09:43:44 PM)

ITORUさんへ  
PeTeR  さん
あ、私も今日は3枚目をやっと通して聴きました。このアルバムでは「You Can't Do That」がイチバン好きかも。

ビートルズ内の図式としては、何と言ってもジョンの発想は自由ですよね。これは音楽面に限らず。で、ポールはそんなジョンに常に触発されながら、あくまで音楽的。ジョンはカリスマ性のあるオピニオンリーダーで、ポールは天性の音楽家。だから、ジョンのひらめきにポールが音楽で応じて異化作用を起こし、それをジョージ・マーティンが形にしていくって流れはしょっちゅうあったんでしょうね。
もちろんその上さらにジョージやリンゴもいるんだからおもしろいのなんの。 (2009/09/19 11:41:09 PM)

確かに、異端、だったのにねえ。  
ring-rie さん

ロックの歴史も50年  
志穂美 さん
こんばんは! 

ロックの歴史もいい加減長くなって、今年ロンドンに「ブリティッシュ・ミュージック博物館」というのがオープンしたんです。
ビートルズは勿論、ボウイやフーなんかもそこの売りになっていて、行きたいと思っていろいろ調べていたのだけど、果たしてロックが博物館に収まったもの見ていいのかなーとか自問したりもして。
ボウイなんかも、聴いてるとダンナが「不安定な気持ちになるからやめて」というような音楽なわけですが、今や古典で王道で博物館入りです。
ココ・シャネルも出て来た時は革新でも今やコンサバととらえられているし、それこそパガニーニなんかも出現の頃の熱狂はロックレベルで凄かったみたいだし…と思うと、歴史が長くなるということはそういうことなのかなーといろいろ考えたりしてます。

めちゃめちゃだった人たちが王道なんて愉快な時代になったなーと思ったりもしますが、聴かない人は関係がないし、聴いた人はその時点でびっくりだろうなーと思うとなんだかおもしろいです。
(2009/09/21 07:56:11 PM)

ring-rieさんへ  
PeTeR  さん
金切り声を上げるばかりでまともに音楽を聴いてないオーディエンスを引き受けず、ライヴを辞めてスタジオに籠もってしまったにも関わらず売れ続けたのが奇跡だと思います。
周囲の期待を裏切り続けて、どんどん変な方向にいっちゃったのに…。

次女のレビューを読んでいただきありがとうございます。まだたった3枚なので、これからもどうぞお楽しみに~。 (2009/09/21 10:44:30 PM)

志穂美さんへ  
PeTeR  さん
博物館は珍しい貴重なものを収集するトコだと考えると、ビートルズは真っ先に入れとく必要がありますね。(笑)

それにしても「ブリティッシュ・ミュージック博物館」ですか!行ってみてぇ~! (2009/09/21 10:57:50 PM)

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PTR@ Saraさんへ ありがとうございます。 かつて書き込みし…
Sara@ Re:25周年(09/01) 25周年おめでとうございます。 この25年で…
PTR@ Re:スティーヴ・ハケット来日(07/06) あのオープニングからの3曲聴いたら 最新…
Sara@ Re:スティーヴ・ハケット来日(07/06) なんといっても第一部の出来が非常に良か…
PTR@ Saraさんへ 以前はもっとちょくちょく美術館に 足を運…
Sara@ Re:ミロ展(04/06)  美術館って落ち着きますよね。 浜松美術…
PeTeR@ Saraさんへ ありがとうございます! ストーンズを聴…
Sara@ Re:CD購入(10/01)  PTRさん、誕生日おめでとうございます!…
PeTeR@ Saraさんへ コメントありがとうございます! お返事い…
Sara@ Re:CD購入〜PETER GABRIEL(12/09)  久しぶりの、ピーターらしい 良いアルバ…

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