アキハバラ的散財生活

2002年05月19日
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テーマ: B級TV番組考(18)
カテゴリ: カテゴリ未分類
今から13年前にNHKで放送された「幸福な市民」、主演は沢田研二と聞いて、思い出す人もいるでしょうか?この作品自体、B級とは思いませんが、再放送というよりは、アーカイブスで放送されるかもしれない作品、ということで取り上げたいと思います。

「持ち家があると生活保護を受けられない」という前提でこのドラマは始まります。大前提です。(今は違うかもしれませんが)
かつては幸せな夫婦生活を送っていた真面目な男が会社で受けた些細なミスのツケを払わされ、それに嫌気がさした男は一転して不真面目な生活を送るようになります。奥さんはその変節に嫌気がさし離婚、男は会社を退職しましたが、幸い?家の方はローンをすべて払い終わっていましたので、そのまま手許に残りました。

そこから男の奇行が始まります。家の中を粗大ゴミで埋め尽くし始めます。見かねた周りの住民は立ち退きを求めますが、持ち家である以上手出しが出来ません。また男の生活費を稼ぐためなら生活保護も本来あるのですが、持ち家は生活保護を受けることが出来ません。結果、生活費のアテのないママ、男は粗大ゴミ集めに性を出すようになります。

「持ち家はいい。電気を止められようと、水道を止められようと、ここにいる限りは(この家は)オレのものだ。他の誰からもナニも言われる筋合いはない」
男の言い分は一見正しそうですが...しかし、苦情を訴える住民達の手により、家から引きずり出され、病院へ送り込まれて今します。(この病院は...心の病気の病院です)

持ち家に必要なもの...それは社会生活だ、というわけです。
当時はヒタヒタとバブルの絶頂に達していた頃でした。持ち家の論理として多かれ少なかれこの男のような考え方をしてしまいます。絶対不可侵である自分の住居にドカドカと隣人達が押し掛けてきて、「やれ働け」「やれ家族を持て」「ゴミを溜め込むな」と注意をするだけでなく、実力行使にも及ぶという下りは、今の日本でも同じような局面があるのではないでしょうか?
(私はこの男の根本原理を「著作権」と置き換えると、今の日本の著作権の受け止められ方がわかるような気がしてなりません。不可侵であるはずの著作権が次々と蹂躙されていく様が現代なのでしょうか??)







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最終更新日  2002年05月20日 14時12分41秒
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