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テレビのニュース報道でもこの事件を取り上げていたが、その報道のあり方にちょっと疑問を覚えた。
確かに、尊厳死や延命治療の中止と言うのは倫理上の問題もあるし、明確な基準は示されてはいない。
本人の 生前の意思表示が明確である場合に限り、認められるものであろうと思う。今回の事件もそうなのだが、本人の意思ではなく家族のみの意思である場合は個人的には認めるべきではないと思う。
が、今回の事件のあらましを見ると、単なる延命治療の中止とは違うのではないだろうか。
延命治療の中止のために抜管した後に、筋弛緩剤が投与され、その結果の患者の死亡である。
筋弛緩剤の投与も延命治療の中止として認められるのだろうか?
ただ単に治療を中止して、死ぬのを待つだけであれば、それはその人の生命力が尽きたことに他ならないが、筋弛緩剤を投与すると言うことは、強引に死に至らしめると言うことだと思う。
報道ではその点には触れずに、強引に尊厳死だの、終末治療の基準だのの問題に持ち込んでいた。
確かにそれは今後議論が尽くされるべき問題ではあるが、だからといって今回の医師の行為が正当化されるべきものではない。
治療を中止し、生命力が尽きるのを自然に待つのではなく、強引な手法で死に至らしめたのだからやはり殺人に問われても仕方がないのではないだろうか?
先日、韓国で脳死判定を受けていた女性が5年ぶりに意識を取り戻した。この1例だけであれば問題はないのだが、同じような事がまた起こるのであれば、脳死そのものの基準も揺らぐ。
医療・医学は万能ではない。
未だに解明されていない神秘が人体には存在する。
その状態で、人の死を何らかの基準でどうこうしようなどということ自体がおこがましい事なのかもしれない。
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