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2007.01.26
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カテゴリ: ウイルス速報



 近頃の翻訳者は「で」と「に」の使い分けがめちゃくちゃである。

「では」は条件、場合、枠組みを示し、「に(は)」は空間的時間的な範囲を示すなどと、ちょっと思いついたことを並べただけでは、その使い分けを説明することはできない。

 ただひとつ言えることは、ほぼどのようなものでも「で」をつければ、何となく言わんとすることが伝わるという背景がある。だから、安易に使われる。
 銀行のATMに「50枚以内でお願いします」と書いてある。これはけっしてまちがっているわけではない。要するに「50枚以内で」だと条件を示していることになる。硬貨を投入するのであれば、そういう条件でお願いしますということだ。「50枚以内に」になると、投入する硬貨の枚数の範囲を指定していることになる。どちらでもまちがいがないのであれば、「で」の方がやや横着な言い方であり、「に」の方が自分の言わんとすることをきっちり考えた結果であるという気がする。
「潰瘍性大腸炎患者では」の「では」は「そういう条件の場合」ということだから、ここは「では」でよいが、「60%で」はほとんど意味不明と言ってもいい。
 よく「60例では」と書く人がいる。書くだけでなくて、「には」を「では」に訂正する人さえいる。前に、「この」がついて「この60例」となれば、前後関係によって「この60例では」と言える可能性が生まれる。しかし、限定されていない「60例」に「で」がつくことはありえない。
 日本語の問題であるとともに、英語からの翻訳であれば、冠詞の理解ができているかどうかという問題にも通じるものである。

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Last updated  2007.01.26 09:41:42 コメントを書く
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