京阪の男山ケーブルでは昭和30年(1955年)の開業(再開業)以来、日立製作所製の車両が使われていました。2001年に車両の入れ替えがあり、2代目の車両は川崎重工業製となりました。
川崎重工業製
このときには、車両だけでなく、巻揚装置も新しいものになりました。主電動機はインバータ方式で制御されており、省エネにも配慮されています。
山上方向
山上側の運転台(左側)の右にある座席(上の写真、右側)以外はすべて、山裾の方を向いています。景色を楽しめるようにという配慮だそうです。とはいえ、所要時間3分(正月は2分)では、景色を堪能するほどの時間はないかもしれませんね。
おっと、「運転台」と申しましたが、ケーブルカーの場合、先頭に立つのは「車掌」です。「運転士」は山の上でモーターを動かすボタンを押している人です。
このときは、私が唯一の乗客でした。その私はもちろん、最前列のかぶりつき。山裾の景色を見る乗客はゼロでした。
車内
通路の握り棒(スタンションポール)は曲線で作られています。形状は白熱電球、色は青竹をイメージしたものだそうです。
なぜ白熱電球か? また後日、ご紹介する機会があると思いますが、かの天才エジソンが発明した白熱電球のフィラメントには、八幡の竹が使われたということだそうです。
「ひえゾウくん」
男山ケーブルの車両には冷房装置がありません。とはいえ、夏は車内を冷やさないと、熱中症になってしまいます。そこで活躍しているのが「ひえゾウくん」(上の写真)。像の鼻が冷風の吹き出し口になっていて、開かれた窓から涼しい風を送り込んでいます。
装置は2つの駅に1台ずつ、固定位置に置かれています。ちょうど吹き出し口のところの座席は特等席です。発車までの数分間、しっかり涼ませてもらいました。
ホームの「ひえゾウくん」
このひえゾウくん、車両がホームから出ていっても、ひたすら涼しい風を出しているんでしょうね。