Tarsha's Trace

Tarsha's Trace

2008.07.02
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My alma mater が今年より、就職活動に備えた一環として始めたこと。

全学部より選抜された30名の新1年生に対し、一流企業に就職した卒業生を講師として招き、その企業で行われている人材育成のトレーニングを隔週で行っているとのこと。それは彼らの学年があがってもずっと行われるものだ。しかも無料の講座。

つまり、タダで、一流企業が新入社員に対して行っている研修を1年生のときから受けられるということだ。仕事の上で必要とされる論理的思考の方法、and so on...(ほかに何があったか忘れた)、教えてもらえるのだ。


選抜されれば。


彼女は実はその講座の受講者だった。正直に言ってしまえば、話した瞬間に、とてもしっかりした子だなと思った。今回の留学生組で一番しっかりしている。本来ならばすでに就職活動真っ只中の4年生より、しっかりした雰囲気をしている。


:それ、例えば、2年生になってからでも新たに参加できる人いるのかな?

:どうだろう・・・たぶん無いと思います・・・ほとんど1年次に選抜された子達だけだと思います。

:ということは、入りたくても入れない子も出てくるんだねえ。




話はそこで終わった。電車の中、ターシャの斜め向かいに、少しぽぉっとした雰囲気をかもしながら座っていたもう一人の後輩が一瞬、犠牲者にさえ思えた。


私の母校は、一流企業に就職できるエリートを作るつもりだろうか。そうやって大学の名前をあげたいんだろうか。

その講座を受講している彼女が悪いというのではない。彼女のように物言いもはきはきして、しっかりしていたら、文句はない。

でも、それでは一体、大学教育って何なのだろう? 企業が求める人材像を生産する場か? もしくは生産できないから、そうやって特別枠を設けて講座をしているのか? 

それならどうして、希望者全員に開かないんだろう。人数的に無理が出るのは予測できる。でも、たったの30名。1学年、何人だっけ? ともあれ、ものすごい倍率であることは確かだ。ある意味、「特権」だ。そして、受けたくても受けられない学生には「差別」以外の何物でもない。そんな「おいしい講座」を受ける機会を与えてもらえないのだから。

講座を受けられる学生は見事に成長するだろう。彼女のように。そして中には、心のどこかに「特権意識」を持つ「勘違い」学生も出てくるだろう。そして万が一、一流企業に就職できなかった場合、その学生はどう思うだろう?

今の母校の大学教育を全肯定するつもりはまったくない。改善点はいっぱいある。

でもこの講座のあり方は「社会のための教育」になっている。いや、「企業のための教育」「就職活動のための教育」といったほうがいい。

日本は今、どんどん就職活動の時期が早まっている。

フィリピンでは、学生は学生時代は就職活動は一切しない。企業も学生に内定など出さない。学生は卒業してから1年ほど休憩をとりつつ、就職活動を行う。どちらにも利点・欠点があるだろう。日本の「きちきち」したこのサイクルが、その経済を支えているというのも事実かもしれない。でも、学業と同時に就職活動・・・しかも長い。学生は精神的に疲れてしまうだろう。学問の深さを味わう心の余裕も持ち得ないのではないだろうか。就職という目前のターゲットが、プレッシャーと共に常にチラチラしていたら?


以上のように書いたら、少しまずいかもしれないことを承知で、あえて書く。







こんな講座のやり方を考えたのは、一体、誰だろう? 

あまりにも「目先の利益」に走っているんじゃないだろうか。「就活至上主義」だ。








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最終更新日  2008.07.02 21:51:45
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