日々、是、ざつぶん

日々、是、ざつぶん

August 26, 2021
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カテゴリ: 書評(一般)
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​北海道もまた、 緊急事態宣言 ですかぁ。
はぁ(嘆息)。

現場の感覚としては、 お・そ・い です(涙)
北海道は夏休みが短いので、学校はすでに 2学期が始まっている のですよ……。
どんなに遅くてもお盆前にはやるべきだった……(虚ろ目)


ま、ここからは気持ちを切り替えて。

たすくっち にしていたことすら忘れていた はやせ です ​​(なんかいいやもう……はやせで)
そんでもって、このblogの メインカテゴリ は、 ​書評​ を​行うということになっていたことも完全に無視しておりました

まぁ、将来本格的に文筆業で稼げるようになるための リハビリ として(?)、もう少し色々な文章を書いてみようと思い立ちまして、本日は久しぶりにこの、書評なるもの()を書いてみようと思います。

とはいえ、 書き方の自分ルール すらも忘れていましたが、ね
ついでに(?)、本日から 楽天アフィリエイト についても再開したいと思います。​
(なので、本のリンクをクリックしていただけると、地味~に喜びます←もちろん、強制ではありませんのでご安心を)

選んだ本は、

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

新版 いっぱしの女 (ちくま文庫 ひー8-2) [ 氷室 冴子 ]
価格:770円(税込、送料無料) (2021/8/28時点)


です。

まさか、没後10年以上、しかも令和になってから、 氷室冴子 先生の本が話題になるなんて……(感涙)

まずは何よりも、​この​​ エッセイの復刊を望み、実現へ尽力くださった関係者の皆様 ​​へ、感謝申し上げます。

書評自体は相変わらず、 妄想ぶっぱなし ​各方面へご迷惑をかけそうな ​暴走​ っぷり​ ですが、愛だけはたっぷり詰まっています!(←そんな文章、売り物になりませぬ

​それでは、気合入れていってみましょう!!






​【はやせと氷室先生との出会い】​

はやせは、小学生の時は マンガを描ける人間になりたい と思っていて、ノートの切れ端なんかに絵を描いていたもんですが、イラストはともかくマンガとなると、描くたびに同一人物が同一に見えなくて ​​​​​​「ああ、自分はマンガは才能ないなぁ」と、小学6年間を卒業する前に、早くも諦めていました

ただ、若さから来る 溢れ出るストーリーアイデア だけは何とか形にまとめたくて、必然的に 小説 というかたちになったのが、中学時代。​ただ、この時は本当にアイデア一本釣りだけで、 読者を想定して読ませる 、という技術はまだまだ拙かったように感じます(言ってみれば、内輪で回し読みできればそれでおっけーみたいな)。あえて言えば、『 はてしない物語 』や『 モモ 』などの、 ミヒャエル・エンデ 作品に多少影響されていたかもしれません(ただし、文体は似ても似つかぬ
。​

ところで、はやせが『 三国志 』にハマる前、一番注目していた歴史は、 ​平安時代​ でした。やはり、​​​​ 女性作家が生き生きと活躍できていた時代 というのは、日本の歴史の中でも貴重な時代なんじゃないかと。そして、やはりというかなんというか、はやせは 紫式部より ​清少納言が好き​ な人でした
(とはいえ、源氏物語は『 窯変 源氏物語 』を中学時代に頑張って読もうと努力はしましたが……←結局全部は読み切れていない)

源氏物語は、さ。 光源氏がどーにも好きになれなくて (←読破するには絶望的w)
男の登場人物なら断然 頭中将 派だったし、それ以上に女性の描写が生き生きとしていて、そちらに魅かれたな。夕顔とか、空蝉とか。朧月夜や六条御息所でさえも、その行動力に魅かれたところは、ある。

おかげで、はやせのオリジナル三国志小説の設定資料には、孫権のお相手の女性たちそれぞれに、 イメージする源氏登場女性 という項目があったりもするw(当然、歩夫人が紫の上だw)

……話がズレた
そんなわけで、高校生になった自分が氷室先生の『 なんて素敵にジャパネスク 』や『 ざ・ちぇんじ! 』に出会うのは、いわば 必然 でしたw(とはいえ、ド貧乏農家の娘だった自分は、最初のほうは図書館で払い下げられていた中古書籍をお安く手に入れていたのだが……

『ざ・ちぇんじ』の、クライマックスシーンの説得力も良かったですが(さすがに原作の『 とりかへばや物語 』のように荒唐無稽ではなかったw)、やっぱりジャパネスクでしょう!何より、あとがきに書かれていた、この作品の 執筆動機 がw(←ぇ)

​親から散々結婚を迫られて辟易した著者が、平安時代を舞台にして、主人公の(平安当時の)結婚適齢期女性が、親の縁談を断りまくり 独身主義を貫く という設定を作るという、この 斬新さ よw

恐らく、この氷室先生のあとがきの書き方は、今でも無意識にはやせの 血肉 となっていると感じます(もちろん、才能の差は月とスッポンどころか、 ​ベテルギウスとミジンコ​ 並にありますが←どこからベテルギウスを引っ張り出した

なお、この先生のお母君との確執(っぽい何か)​が、このエッセイでも面白おかしく書かれていました。

ここからは、印象的な部分を目次のタイトルを追って書いてみたいと思います。


【まえがきにかえて】​

3行目 !​​​​​​すでに今の世の中じゃ完璧に 一発 ​アウト でしょう!この編集さん、今でも息をしているんだろうか……(←30年前に40代の編集者なら、とっくに引退しとるだろ)。それでもちっとも 時代の古さを感じない ってところが、この国の病んでる部分って全然変わってないんだなぁと トホホな気分 になります(涙)。

しかし、やはり​​冒頭から 文体 が馴染む​ ……。はやせの小説の文体については他にも影響された作品が多々あると思うのですが、エッセイに近いblogの文体はやはり氷室先生の影響力が強いなと感じます。もっとも、氷室先生の文体はもっと、こう、小難しい言葉を使っていても 軽やかさ があって、はやせのような 読者の感想を先回り して一人ツッコミを入れるような 自虐文体 じゃありゃしませんが

​【とてもすばらしかった旅行について】​

あまり捻りのないタイトルに、ぶっ飛んだエピソードをブッ込む ギャップ が好きwさすがに、自分にはこんなに強く戦える自信がないわぁ……。そして、「 小息子 (こむすこ)」というパワーワードの存在感よw

​【一番とおい他人について】​

​読んでいて一番どきっとしたかもしれない、 「わかる」の話

職業柄、発達障害の話題に触れることが多く、はやせ自身もどこか、 ADHDやASDが混ざった人間 なんだろうなぁと色々諦めていた()人間でした。
が、最近 HSP という概念が流行りだして、ちょっとアレ?と思うことがありました。

はやせが人の感情を何となく読めるようになったのは、少女マンガを通して ​人の表情から感情を パターン化 する練習​ をしてきたからだ、と、ずっと思い込んでいたのですが、それ以上に、はやせ、意外と人の心、読めてる?そんで、 職場で悪意をぶつけられて 、結構ヘコんでる?

例えば、太陽の光に敏感で眩しがりやだったり、エラく臭いに敏感だったり、こういうのも発達障害のせいだと思ってきたけど、HSPの要素もあったりする??少なくても、​ ドラシェフの感想 ​では洞察力というのか共感力というのか、そういうのが有り余るぐらい ドッパドパ出てた 気がしてたんですが(←当たっているかどうかの保証はできないが)。

それ以上に、自分の母親の、 ​井戸端会議の苦手っぷり​ が、​完全にはやせにも遺伝しておりまして、 愚痴と悪口 しか出てこないような女性同士の会話が本当に苦手でした(つまり、母親のHSP気質はどう考えてもはやせより強い)。​

が、それを「わかる」と言っちゃうのは 傲慢 、か……。
これは自分自身にも戒めとして覚えておきます。

​【一万二千日目の憂鬱】​

書籍の​タイトルにもなった いっぱしの女 が出てくる章です。そして、氷室先生に輪をかけたようなぶっ飛んだお母さまのエピソードのお話でもあるw ……なんというか、時々こういう北海道のパワフルお母さまの話って、メディアに出てくるなぁ……と脳裡に浮かんだ人は、 タカアンドトシ のタカさんのお母さまだった

​【〈妹の力〉と〈女の大義〉】​

​なんと、『 日本書紀 』と『 古事記 』における 女性観の比較 論。​​
しかし、「(両作品における女性観の違いを) もう少し考えてみたい 」と最後を結んだその先は、別のエッセイにでも書かれていない限り 永遠に表には出てこない んだなぁ、と、ちょっぴり切なくもなりました。

歴史好きを自認するはやせがその先を(面白味もなく) マジレス すると、 ​対象にしている 読者層 が違う​ 、という結論になります(←身も蓋もなし

​『古事記』は単純に、読み物として面白い部分を後世まで伝えるために、ドラマチックな部分を膨らませた話になったのに対し、『日本書紀』が作られた理由は 対外 (特に、当時の中国王朝) 政策 であって、「東にもお前たちに負けない王朝があるんだぞ!」と、声高に主張するために作られた、という、明確な目的意識があったからでしょう。なので、日本人的な価値観ではなく、 中国人受けする価値観 に沿うよう、 女性たちの行動や心理が改変された 、と考えたほうがしっくりきます。

……やっぱり、はやせも、読んでて面白いのは『古事記』の方だと思いますw​

​【なるほど】​

​とうとう出ました。氷室先生が「 セクシャル・ハラスメント 」という言葉を得たお話。​
しかし、実ははやせには、前半の『 公式日本人論 』のお話のほうが面白かった(ぉ​
30年前の失礼な20~30代は、 ​30年後も失礼な50~60代のまんま​ だった、ということを、再確認しただけだもん……(虚ろ目)

​【ブラキストン線について】​

​北海道の女は ガサツ である​ 、というお話。
…… ​わかりみが強すぎる​ orz​ そうだった。氷室先生 道産子女性だったよ……。

で。
この章を読んで何故かはやせの脳裡にリンクしたのは、山下シェフと下國シェフの、​ ドラシェフ裏話 ​の比較(この二人、何でこんなにもベクトルが真反対なのに、 奥さまネタがかぶっちゃう んだろう……

山下シェフの方は、奥さまは 内助の功 として家庭を立派に守っていらして、山下シェフはそれにとても感謝しているという、ごくごく普通の心温まるエピソードだ。

一方の下國シェフは、須賀総監督からの課題に答えが見つからず、奥さまに相談をされて 背中を後押し されたという、こちらもナイスアシストな微笑ましいエピソードだ。

が。
ここに 道産子女フィルター がかぶさると、​はやせの 妄想 は、こうなる。

奥さま……背中を押した、なんてレベルの、生優しいものじゃなかったんじゃ?
​ケツ蹴っ飛ばす勢い​ で送り出してませんでしたか?(←大いに失礼
……妄想とかフィクションなんて言い訳で誤魔化せるレベルを超えてるだろー

ただ、一つはっきりしていることは……道産子は女性より男性のほうが、 優しくてロマンチスト ではあるのだが、本質は ちょっぴりシャイ でなかなか1歩前へ踏み出せないっていう人が多いので、結果的に ​女性のほうが 強くて逞しく なっちゃう​ んですよ(タカトシのトシさんも、確か奥さまから 逆プロポーズ されていたし)

結局何が言いたいのか、というと、 下國さんちのご夫妻はとっても ​お似合い​ なので(というか、息子さんも含めて ご家族のパッケージングとして ​完璧​ ←何が?)、もうおじいちゃんおばあちゃんになっても奥さまから ​のぶくん​ と呼ばれるような、いつまでも初々しく愛おしい関係でいて欲しいと切実に願っているのです( ←​おまいは趣味嗜好が特殊すぎる

​【それは決して『ミザリー』ではない】​

​一番心に刺さった、ある意味この本一番の 問題話
有名人になった 代償 として、 バカ に見つかって不当に傷つけられるエピソードだ。​

こういう、 女を貶めるためなら女という性別であれば誰でもいい 、みたいな、 テロリスト思考 って、どこから生まれ出るものなのか……。​

​【対談 いっぱしの女 大いに語る より それぞれの少女時代】​

​幼稚園児であっても、 口が達者な子は台詞の多い役を振られる 、というエピソードに、大いに共感した。​

はやせ自身は、口が特別達者というわけではなかったけど、 日本語の呑み込みが恐ろしく早い子ども だったので(単に保育所時代、親の迎えが遅くて、 いつも最後まで絵本を黙々と読んでいた だけなんだが)、周りの子どもたちが動物姿で少ない台詞を代わる代わる発するという 6歳児 (今で言う年長さんか)の時の劇において、 ナレーションに抜擢された という経験を持っている​ 失敗した記憶はないので、たぶん台詞は全部頭に入ったんだろう……軽く ​神童​ と呼ばれていたこの頃の方が、今より明らかに 記憶力が良かった な……(遠い目)←つまり、今は完全にただの人

一方で、親の要望により劇中の 主役が複数人に分裂する という 悪しき平等主義 は、この頃(30年前)すでに始まっていたのか、という目から鱗の驚きもあった。しかも、見た目の美しさで選抜されるとか……。

本当に 主役を張れる人 、というのは、 ​​誰よりも主役たらんとする 努力ができる人 ​​ 、でもあると思っているのが、はやせの持論でありまして。​当然、主役には本来、それなりの 責任感も必要 なんですよ(はやせの同世代くらいだと、この 責任を取りたくない から、わざわざ 面倒くさい努力の必要な主役なんてやらない 、という人が多かったんだけど)。

けど、親のエゴと無責任によって ​無責任でも 権力があれば 主役になれることを覚えた子ども​ は、将来どう育っていくのか……若干心配なんですよ。なんというか、 いじめ問題の根っこ にもこれがあるんじゃないか、って……(時事的なニュースとして、旭川の少女の話が頭に引っ掛かっています。そういうタイプの人間が、 自分より才能があって目立つ人に会った ら、相手の志の高さもわからんまま 嫉妬する んじゃないかなって……←そうでも考えないと、このすでに 犯罪の領域に入っている 被害の大きさに説明がつかん)。

​​【 町田そのこ 氏による解説】​​

もうね。 共感しかない w 確かに、はやせにとっても甘酸っぺー青春(イマドキは アオハル というんかね?)の1ページに、氷室先生の作品は、あった。そして、その早すぎる死によって、何かが一つ、剥がれ落ちたような気分にもなったものだ。

​【総評】​

軽妙さと毒とを絶妙なバランスで両立させ、堅苦しさを感じずにさらっと読めながら、しかし、今よりもずっと ​独身女性が生きにくい時代だった​ からこそ書けた女性への視点が、30年後の自分たちにもなお色褪せることなく届く、ということに、純粋に感動します。

この本が、自分のようなかつてのファンだけではなく、​氷室作品にまだ触れていない もっと若い世代の人にも読み継がれていくものになる ことを、切に願っています。


はやせおすすめ度 :★★★★☆(グロいのがダメな人には、若干表現がキツいかもしれません……)​
日本って全然変わってないね度 :★★★★
​はやせ自身の いっぱしの女 度​ :★★(


追記なんですが、女性の問題を取り扱っているというと、今月の『 100分de名著 』(Eテレ)では アレクシエーヴィチ の『​​​ 戦争は女の顔をしていない 』という作品を取り上げています。​この番組を見ていなかったらまず出会うことはなかったであろう作品を、この年になっても新しい文学として知ることができるのは、幸せなことだと思っています(……本気で読んだら、相当鬱が入りそうな予感がしますが……)​​​





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Last updated  August 28, 2021 02:26:36 PM
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