蓼科高原日記

蓼科高原日記

2013.10.31
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われわれは見ようと意識しないものは見ない。「見たいもの」しか見えていない、そのほかにいかにたくさんのものがあっても、それを存在しないものとしてしまっている。


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▲夕暮れの光 by CANON EOS 6D, EF70-300mm F4-5.6L IS USM/海抜1700m:写真をクリックすると拡大します。



さて・・・

『われわれは見ようと意識しないものは見ない。「見たいもの」しか見えていない、そのほかにいかにたくさんのものがあっても、それを存在しないものとしてしまっている。』

という、以前このブログに書いた話の補足説明のつづきを書く。


無意識は我々の内なる大海である。その海面に波立つものが我々が現実と呼ぶところのものであり、上空からそれを見つめているのが我々が自身の意識として認識するところのものである。海面下に何が隠され潜んでいるのか、わたしたちには知るすべはない。


ここでわたしはポーランドの作家スタニスワム・レムの「惑星ソラリス」というSF仕立ての不条理な物語を思い出す。のちにアンドレイ・タルコフスキーによって同題の名作と呼ぶにふさわしい映画になったのでご存知の方もいるかも知れない。(後年ハリウッドでリメイクされたものは侮辱的にひどいしろものだったけれど)


さて、この物語はある惑星の全体を覆い尽くす「海」が主題だ。あまりにも不可解な動きを見せるこの「生きている海」を研究するために、惑星の周回軌道を回る宇宙船の乗員に起きる不条理きわまりない事件が描かれている。そう、これはあえて言うならば寓話なのだ。いや、形而上学的メタファーとしての物語なのだ。

じつはこの海は1つの生命体であり、宇宙船の乗員の無意識領域を読み取り、それを夢としてではなく「現実として実体化して本人に送り届ける」能力を有している。



それを察した当局から送り込まれたのが主人公だった。


>>つづく


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Last updated  2013.11.08 03:22:45
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