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カテゴリ: Book Review
「儚い羊たちの祝宴」(米澤穂信、新潮文庫)を読む。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」のメンバーの周りで起きる5つの邪悪な事件を5篇の連作中篇で綴った1冊。どの作品も召使を抱えるような名家を舞台としており、私にとっては非日常の世界だった。そして、読書サークルを扱っているということで作中には古今東西の文学やミステリ、ホラーの作家名や作品名、引用などがちりばめられている。私にとってはいずれも読んだことのない作品ばかりであるのみか、初見の作家名などがほとんどで、それによって作品においそれと読者を寄せ付けない独特な世界観を作り上げている。そして起きる事件はいずれも「 華麗で無邪気で非常な人形劇 」(巻末解説より引用)の様相を呈している。事件の結末が気になるのでつい読み進めてしまうというミステリとしてのパワーを持っているが、それでいてなかなか理解するのが難しい1冊だった。ただひとつ言えるのは、こういうホラー・ミステリ、私は好きだということだ。

いずれにしても、これで区切りの今年30冊目読了。


儚い羊たちの祝宴/米澤穂信





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Last updated  2015.05.02 13:29:52
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