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ジグソーパズルを作ればブルゴーニュの畑を覚えるのに役に立つと思って昔少しやりかけた事があった。畑の地図をカラーコピーし、厚紙に張って畑ごとにカッターで切り出すのである。ただそんな事をしなくても主要な畑は覚えてしまったので途中で止めてしまった。さて、これは友人から頂いたコートドールのワイン地図のジグソーパズルである。作っているのは有名なネゴシアン。アメリカ製であるので多分販売促進用の配布物であろう。700ピース。瓶と比べれば分るが結構大きく、中々大変である。このネゴシアンのワインを片手にゆっくりと製作にとりかかることにする。完成の暁には自分のオフィスに飾ろう。
2006/09/14
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今日は久々にワイン以外の話題。この所ちょっと飲み過ぎ気味であるので自重することにする。一見ありふれたソーサーである。銘は所謂Marcolini剣にB1。これはBuschという名の陶工による釉のテストピースでテスト期間の1788年10月1日から12月31日の第一バッチであり、大変貴重なものである。Marcolini期(1775-1817)の中で年代を特定できるものは少なく僅かにこのBとW(掲載済)それにE(これはまだ見たことが無い)の3つだけで1788年10月から1789年6月(フランス革命前夜である)非常に出物が少ないので半端物だと知っていていもこれはどうしても手に入れたかった。この皿を、当時のペーストや釉の状態、それに筆使いのベンチマークとして他の皿と比較することが出来るからである。下は類似柄のMarcoliniだがA1の刻印があるので1804年以降であることが解り、縁は金ではなくこの時期の特徴である赤茶色。金はコストダウンの為に使っていない。こちらの方は花柄がもう少し複雑であるが、多分フランスから移住した絵付け師による影響が多いためであろう。元々磁器を集めはじめたのは何となく綺麗で使ったり眺めたりしていると楽しいという単純な理由だったのだが最近は完全にオタク化している。まあ、自分の性格上仕方が無いのであろう。
2006/08/25
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今日から暫くネットの届かない所へ出かけてきますので更新が遅れることを前もってお知らせしておきます。これは初期の作品にしては珍しく明るい。極小品であるでかなりデフォルメしてあるが、乾燥した暑さが伝わってくる。ただ遠近法や光線などはやはり彼の初期に通じるようなものがある。
2006/07/06
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久しぶりに例の画家の作品を載せる。ちょっと季節感が外れているがこれは彼の初期の作品で建物の重なりや人の配置等、構図的な要素は他の作品と共通するものが多い。疲弊した都会の雪の日の憂鬱感が良く出ているように感じる。
2006/06/24
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また例の画家の絵に戻る。初期の作品で拙稚ではあるが、先日の静物のようにEtudeではないように感じる。建物が斜めになっていて、不安定さが強調されている。屋根の赤も効果的。人もかなり記号的になっていて、後年のスタイルを作りつつある。ただちょっと大きめのキャンバスにしては密度が足りない。これは若さゆえだろう。
2006/04/19
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これは彼の極めて初期、画学校時代のもの。キャンバスでなく、ボール紙。 反っていたので額装するときに専門家の人に頼み、緩いスティームで伸ばしながらしてもらったら額装代が絵の10倍ほどかかってしまった代物。まあ、画が安すぎたのであるが・・・背景の黒が効果的であるし、黒く縁取ってあるのも印象的であるように思う。ぎごちないが静謐感があって好きな絵である。今の彼の変に垢抜けた絵よりもよっぽど底に秘めた力があるように感じる。
2006/04/15
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これは昨日の画家の近年のものである。ガールフレンド(後に結婚)と始めての海外ヴァカンスでギリシャに行った時の作品。画学校を卒業し、フランス・オーストリアで個展を成功させた後、この国の画壇でも有る程度認められ、上昇機運に乗り始めた時である。これより5年以上前に初めて会った時には電話も無くアトリエ暮らしで画布を買うお金も無かったのだが、この頃の生活はかなりよくなっている。勿論彼の幸せを思えば私の出る幕ではない。全体に和やかな感じが漂い、洗練さは増したものの、初期の未完成ながらも凝縮感を感じることは出来ない。多分絵としては完成され、売れているのだろうが、画家としてのポテンシャルを出し切りつつあるのを感じたことを思い出す。最近の彼の作品には媚びるところがあり、あまり気に入らない。もう一度原点に帰らないとこじんまりまとまった小画家で終わると警告しているのだが・・・
2006/04/07
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今日からしばらくの間強制休肝日ということでこちらの方もワインを控えて別の話題を載せる。先日の画家による友人の子供を書いた肖像画。この画にもくすんだ赤が使われていて、道化師の衣装、極端にSimplifyされた眼の描写と相まってちょっとおどろおどろした印象を受ける。
2006/04/06
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この画家の自画像。20代初期の頃に書かれたものである。アトリエに転がっていたのを頂いた。私は絵は素人なので判断が間違っているかもしれないがしっかりしたデッサンで性格描写も出来ているように思う。
2006/03/22
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今日から3日間断酒することにしたのでBlogもワインはお休み(3日後にはChampagneである)。彼の絵をまた紹介する。これも彼の初期の作品。初冬・晩秋のうらぶれた路地のアンニュイな感じが漂っているように思う。白・黄色・暗赤色という少ない色合いを使い画のトーンを出し、細部は濃淡と筆遣いで奥行きと力を出す。彼の初期作品の特徴である。絵はボール紙の上に書かれている。Canvasを買うお金が無かったからであろう。独裁者が処刑され民主化が始まった直後の混乱のため、画学校が閉鎖寸前だたころである。
2006/03/21
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これも同画家の初期の作品だが、建物はデフォルメされ屋根は皆三角形。大胆な構図で両端に建物を書き奥行きを出し、白、黒、赤全てくすんでいる。建物の陰影による遠近感。筆は力がこもっている。歴史はあるがDecayしつつあるヨーロッパの一都市の寂寞感、閉塞感が伝わってくる。実は彼のアトリエから見た風景である。この頃の彼の恵まれない境遇もかなり影響している。いわば私小説的な作品。
2006/03/14
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これは以前の道化師を描いた画家の作品。冬の空は重く暗い。その下に雑然と並んだ市場。雑然と人が群がる。雑然の音が聞こえてくるような気がする。やっぺさんが言うように少しUtorilloの影響がある。人、建物、空は極端にデフォルメされ、具象を離れ象徴的に書かれている。人はもはや記号。建物の漆喰壁や空の表現に書きなぐりの拙稚さも観察できるが、そこに却って若い力を感じる。
2006/02/26
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