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一瓶のワインを友や家族と分かち合い、その素晴らしさについて語り合い、現意識を共有する。素晴らしいワインを持参してくれ、共に楽しい語らいの時間を持つことの出来た友に感謝し、そしてそういう友を持てた僥倖に感謝する。ワインによって人は繋がれる。更にはブログや後日談で当日その場に居合わせれなかった人にも思いを伝え、追体験させ、人の輪の繋がりが広がっていく。飲んでしまってワインは空瓶だけを残して消えてしまうがその足跡は様々な人の心に残る。Huxley(ファーストネームは忘れた)が「芸術の中で一番至高なものは音楽である。何故ならその美は抽象的で刹那的に消えてしまうから」と書いていたが、素晴らしいワインは彼の定義で行くと芸術の域に入っている。更にワインは音楽以上の喜び~素晴らしい芸術を友と共有できる喜び~を与えてくれる。今日は改めてワインに感謝する。
2007/01/24
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旅に出て、体を労わる良い機会と、少し酒から遠ざかっている。オーストラリアワイン圏内であり、そこそこの物は飲めるが別段食指を動かされない。今回の旅が終ったらフランス語の社内検定試験があるので夜はそれを兼ねてBourgogne Aujourd’huiを良む。そのの記事の中から面白いと思ったものを幾つか。-Bio-Lunaire Domaine Thomas-Moillardというドメーヌが中心となって創始。直訳すると月を考慮した有機農法とでもなるのであろうか。所謂ビオディナミと一般的な有機農法(ビオロジック)の中間で有機農法を基本に剪定や収穫、摘心等の作業は月の運行(満ち欠け及び昇降)に合わせて行い、ビオディナミのような植物による管理は無い。個人的には理に適っていると思うがこの協会が現在このドメーヌ一つしかないところを見るとちょっと胡散臭い気もする。-Domane Rene Engel売却。かねてから判っていた事であるがFnac, Printempsを所有するF. Pinault一族が買収。ここはCh. Latourも93年に傘下に収めている。因みに06の醸造はBichotが担当。-天然コルク、スクリューキャップ。スクリューキャップと天然コルクの2ヴァージョンでワインを出荷しているスイスのあるドメーヌのワインをテースティング。面白いのは87、93という熟成ワインも含めて検証している(全てドメーヌ提供で蔵出し)。結論は若いワインはスクリューキャップだが熟成にはコルクというまあ、想像のつくものであった。合成コルクに関しては前回のアルザスの検証で駄目だと結論付けられている。-気候変動 Colmarの農業研究所によるとこのまま温暖化が進めば、Colmarの天候は2030年にはLyon, 2060年にはMonpellierと同様になるとのシミュレーションを纏めた。ブルゴーニュでは20年後にはピノは全滅でグルナッシュだろうか?さて、仏語の仕事のレポートに戻る。今度の試験、筆記に「AOC制定が地域経済に与える影響について」なんていうものが出れば良いのだが(溜息)
2006/10/04
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今日はフランスの古文献では無く、日本から。勿論ワインについて書いた本でそれ程古い物は無いので1990年冬。まあ、中古文献である。こういう本の正しい見方は現在ワイン通を気取っている人が当時何を飲みどういう発言をしたかを見て楽しむ(或いは酒のネタにする)ことにあると思う。まあ、当時の日本のブルゴーニュ状況を鑑みればしょうがないのであるが・・・今でも十分有名な店が幾つか載っていてご丁寧にCarte des Vinsの全てが「自慢のリスト」として紹介されているが、ボルドーは揃っているものの、ブルゴーニュはDRCは僅かに有るもののJayer, Rouget、MeoどころかRoumierやLafon, Coche-Duryすらなく、大抵は大手ネゴシアンである。例えば大阪Rホテルは殆ど赤はJadot、白はLouis Latourである。(みっきさんの記憶と一致する)。ちょっと前にパリで★を取り、上場している某レストランの赤は殆どRemoissenetである。因みにこの時点ではこの本に載っているどのレストランよりも私のセラーの方が格段に良かった。今でもそうだろうが。さて、現在は有名になってしまったその彼だが他の人のコメントがまずまずであるのに対し、訳の判らないコメントである。・・・(括弧内は私の当時の突っ込み)Haut Brion Blanc 1987 「・・・早飲みタイプだが熟成にも耐える。」(よく読むと何が言いたいか理解不能)Meursault Clos des Perrieres 1986 「このドメーヌは葡萄の香りを少し残すという一番難しい作りをしている・・・」(それはミネラル香が無く複雑味に欠けるということで褒め言葉では無いと思うのだが・・・因みに御当主のお言葉では「この畑は深いフローラルブーケを持つワインを産出することで知られている」。)Vosne Romanee Clos des Rea 1949 Remoissenet 「状態は完璧。店では8万円で出しているがこの古いヴィンテージがこの値段で飲めるというのはそれだけでお勧めする価値がある」(Remoissenetの古い物は結構疑わしいという噂があるのだが・・・リコルクは?)Cote Rotie 1985 (E. Guigal) 「まさしく教科書通りのCote Rotie」(理解不能)後、10年程前のBrutusもあるがこちらには現在ワイン通として売り出している有名人のコメントが載っていて今見ると微笑ましい。本人の名誉の為にあえて顔写真・氏名を隠す。判っていても書かないで下さいね。
2006/09/29
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今日からしばらく休暇に出かける。休暇中はネットをシャットオフし、友人・恩師とあう以外は、海辺でゆっくり本でも読む事にする。今回持っていく本はCamille Rodierのこの本。1937年の刊行。ざっと眺めた感じでは前回のAubertinよりももう軽く、歴史的な背景やワインの作り方を簡潔にまとめてある上に写真や図説も多く、読者の対象はもう少し一般人のようである。とはいえ、この年代は現在のブルゴーニュのアペラシオンがほぼ決まった時期であるので何かしらその辺りの内輪話があると期待しているのだが・・・休暇中のワインはどうしようか考えたのだが折角なので自分のセラーに立ち寄り何かしら頃合の良いものを何本か都合するつもりである。休暇が終わったらまたここに載せてみることにする。
2006/08/16
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