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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Sep 27, 2009
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カテゴリ: 柔らかい思念
勝手に誰かのジープに乗り込んで、
―もっとも鍵をつけっぱなしにしておくほうも問題だが―
シュロッサー家の娘がナショナルパークの中を疾走していった。

パークレンジャーが追いかけてきて、
スピード違反だと紳士的に告げてくれればいいのだが、
幸か不幸か、こんなときに限って彼らはいない。

昔、ラジウムの発掘のために人々が訪れたと聞いたところに向かって、

そこはそのナショナルパークの中でもっとも有名な場所で、
と言っても、訪れる場所としてではなく、

巨大な鳥が天から舞い降りてきて、
その足跡が大地に残ったような感じの、
とげとげしい感覚の岩肌の上を、

シュロッサー家の娘がジープを飛ばしていった。

シュロッサー家は
代々、白人が白人とのみくっついて生き延びてきた家系で、
それを誇りに思い、
彼氏のビルもケンタッキーの山奥で猟師の真似事をしていたが、
ともかく、白人であることに満足し、

実の父親は結婚と離婚を繰り返し、
いつのまにか、義理の母親は自分よりはるかに若く、

あえて気にすることなく、

シュロッサー家の娘は今さえ良ければ、後はどうにかなると考えていた。

ラフロードなのにジープをトップスピードでごとごとと走らせて、
その運転に夢中になっていて、

今夜は、彼氏のビルが東南アジアにいて、

アジアの小柄な女をふたりぐらいもホテルの部屋につれこんでいるであろうことを
しばらくの間、彼女は気にならなかった。

彼女が日本に留学していたときに、
彼女と寝たいという日本人の男がたくさんいることを感じていたが、
それを率直に彼女にいったのは、
―あからさまに言った知恵の少し足りない男はいたが、-
あまりいなくて、
結局、同じ大学に留学していたカナダの大柄な男と
少しの回数だけ寝てしまったのが、
唯一の日本での男に関する記憶で、

今の彼氏のビルにも、
そんな記憶が必要なのだろうと、
次にビルに抱かれるときには、
アジアの女の肌はどうだったと、
問い詰めるのはやめようと考えた。

こんなことを考えたのは、
ジープがパンクし、
こんなところにジープで乗りこんできたのがばれれば、
相当厳しく罰せられるのがわかっているのに、
携帯電話でパークレンジャーの助けをもとめざるを得なくて、
かれこれ2時間以上も彼らを待っていたからだ。

(#108)






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Last updated  Oct 4, 2009 08:14:44 PM
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