TESTAMENTO

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2021.02.11
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カテゴリ: 考えたこと
 パンデミック状況を終息へと向かわせる為の措置として、ワクチン接種を人類全体に施すことは必要条件であろう。
 死亡率は低いが感染力が強いウイルスは、大量高速移動が常態化している社会では、極めて短時間に社会全域に拡散する。

 重症化し死に至る確率が高いのは、高齢者・持病持ち・免疫力の弱い人…などなどの人類としての弱者であろう。
 生物的には、次の世代に遺伝子を残す価値の無い人々が、ふるい落とされる作用と見ることができる。
 生物学的には、免疫力が強く様々な試練を乗り越えて遺伝子を残し得る個体が選ばれることは、種の存続においては当たり前のことだ。

 あらゆる生物にはそれぞれに固有のウイルスが有り、それに適応共生することで種を保存させて来た。
 ウイルスはある意味フィルターとして機能しているのかも知れない。

 持続可能な社会が課題と言われているが、人口爆発・食糧不足の課題も併せ持つ人類は、自らは人口抑制ができず、他の生物種の存続を脅かしながら、未だ地表に蔓延る道を進んでいる。
 人類は、どれほどの種を滅亡へと追いやっただろうか。


 地球全体のバランスを人類のエゴ的視点を除いて見たならば、人類は増え過ぎ、他の種の存続領域を奪い、様々な資源を奪い尽くし、地球上を汚染し尽くして来た。
 人類は自己抑制が効かず、地球のバランスを破壊し続けている。
 自然界のバランスを保とうとする力は、ウイルスというフィルターを使って、バランス回復を図ろうとしているかのように見える。

 天敵であるウイルスの感染という天罰が下され、地球がひとつのバランスに至るまでパンデミック状況が続くことになるだろう。
 感染者が増えれば、次々に変異を続け、感染地域が拡がれば変異の型も多種にわたり、ワクチンや治療薬に対しては耐性を獲得し、天敵であり続けるだろう。

 それでも今の時代を生き、その社会の中で命を紡いでゆくならば、ワクチン接種を受け続けることが必要条件となるだろう。
 人間社会の中での様々な問題も乗越えて行かなければならないが、それは人間社会の問題であり、人類の種の存続の問題と同列に評価してはならない。

 現在から未来へと生きてゆくには、相当の覚悟が必要になるのだろう。





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最終更新日  2021.02.11 15:29:06
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