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May 24, 2005
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カテゴリ: 世界
欧米版の歴史も良く見るとおもしろいことが沢山出てくる。例えば、新大陸を発見したのは、クリストファー・コロンブスということになっているが、本当だろうか。

コロンブスはイタリアのジェノヴァ生まれで、イタリア語ならクリストーフォロ・コロンボと言う。コロンボ刑事のコロンボ。コロンブスが北米を発見したのは1492年だが、その第1回目の航海で初上陸したのは今のバハマ連邦にあるサン・サルバドル島だったし、発見できたのはキューバとハイチに留まっている。次の第2回目の航海(1493~96年)でも、発見したのはジャマイカ島だった。第3回目にして漸く南米大陸の北岸を探検したが、それは1498年のことで、彼が北米大陸(というか中米だが)を発見して、上陸したのは1502年になっていた。

では、アメリカの語源になったアメリゴ・ヴェスプッチはどうだろうか。実はヴェスプッチもイタリア人で、フィレンツェ生まれなのだが、それはともかく、彼が新大陸を初めて探検したのは1499年。とすると、新大陸の発見ではコロンブスに後れを取っている。だが、彼が歴史に名を残せたのは、新大陸をインドと信じ続けたコロンブスと違い、それがアジアではなくヨーロッパ人にとって新大陸であったことを確認したからである。

もう一人イタリア人を出す。ジョン・カボット(本当はジョヴァンニ・カボート)。現カナダ西部のニューファンドランド島に到着したのは、1497年。しかし、これは大陸の沖にある島であって、これだけではコロンブスの第1回、第2回の航海と同様に、カボットが北米大陸を発見したことにならない。そこで、1497年にカボットと乗組員22人がどのような航路を辿ったのかが問題になる。

ここまで来れば話は簡単そうだが、なんと、航海日誌が残っていない。残っているのは第三者の手紙のみなので、諸説がある。主なものは4つあるのだが、どれも正しくないということもあり得る。しかし、主要4説ともカボットが北米大陸に達したことを支持しているので、確証は持てないが、取り敢えずカボットは1497年に北米大陸に到達した確率が高いと見なそう。そうだとすれば、北米を発見したのはコロンブスとしても、北米大陸を発見したのはカボットだったということになる。

カボットの知名度はコロンブスやヴェスプッチに比べだいぶ落ちるが、真実と知名度とは無関係だ。ちなみにカボットという男は、夫人と3人の子供の名前は分かっているが、カボット自信の生まれた場所がイタリア北部のジェノヴァなのか、南部のガエータなのかがはっきりしていない。誕生年も諸説ある。少し運がよければコロンブスと同じくらい有名になっただろうに、翌1498年に出発した2回目の航海でカボットは歴史から姿を消した。(続く)





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最終更新日  May 25, 2005 02:18:38 PM
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