バベルの図書館－或る物書きの狂恋夢

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快筆紳士

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　いよいよ出版を控えての、関連記事です。年賀状で告知したりなんかした相手からはすでに返事が届いたりしていまして、多いのはやっぱり「買ったときはサイン入れて下さい」。以前ブログでも出版告知しましたところ，そのようなありがたい反応をいただきながら、ちょっと照れくさかったりもしたのですが、サイン本はともかく、私のサインにどの程度の価値があるのやら。。。

　さて、出国直前の悲劇。あれだけ練習したサイン、出番がないことが判明。ある部分では子供はサインがいらず、ある部分では、崩さずにローマ字で記入するよう要請されたような…。いずれにせよ、一つだけ言える事は、もう頭を両手で抱え、「何で、何で、何で～」状態。あんなに頑張った自分が、ちょっと恥ずかしかったりもしまして、今ではちょっと思い出すだけでも赤面してしまいます。なんか、そういう肩すかしって、気恥ずかしくないですか？
　もう一つの思い出。これはサイン本。偶然海外の書店で手にしたアーニー・バーンズの画集。アーニー・バーンズ、もちろんマーヴィン・ゲイの名アルバム『I Want You』のジャケット（ほかにカーティス・メイフィールドなど）のアートワークで有名です。彼の画集を探していたら，ひょんなことから見つけ出し（そんなマニアックな画集がある事すら信じられなかったわけですが）、購入して開いたら、本の扉のところに、自筆のサインが！！そのときは嬉しかったですね。よく見たら、包装紙のラベルに「サイン本」って書いてあったんですけど。今では、数少ない私の大事な宝物になっています。
　さて、私のサイン本。私のサインには大した価値はないと思いますが、読んでくれた方に感謝の気持ちを込める事はできるような気がします。また、無機的に，金銭のやり取りでつながるのではなく、本を通じて、読み手と書き手が有機的に繋がる、そんな感じもあります。望まれるならば、なんとか興味を持って下さる方のために、心を込めて感謝のサインを入れて，お届けしたいものです。ちなみに今使っているサインは、漢字にもローマ字にも見える、不思議なサインで、自分では気に入って使っています。（了）

＊アーニー・バーンズによるアートワーク界の至宝。
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