バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ: 映画/エンタメ
 『ハンニバル・ライジング』、賞味しました。本当は劇場で観たかったのですが、結果的に、タイミングからすると今が正解だったかも。

 とはいえ、期待していたギャスパー・ウリエルのヤング・レクター、いいですね。ちょっとイグアナを感じさせる、モタっとした動きの中に見せる狡智な身振りがいい。ギャスパーからアンソニー=レクターにはならないだろぉ~、と最初はツッコんでいましたが、だんだんそうなりそうな気がしてくるから、やっぱり芸巧者だなぁ。この“逆継承”は、ユアン・マクレガー→アレック・ギネスという、オビ・ワンにおける見事な図式を予感させて、喜ぶべき予想外。
 それから、ギャスパーの声がいいですね。あのあどけない(風な)お面相とギャップ大の調低音ボイス。しかも、ちょっとノイズが入ったような、すごく禍々しい声なんですよ。例えれば、悪霊の声がバックに聞こえるレコードみたいな。これが収穫でした。
 剣道シーン(森田健作氏か?)や、なにゆえ兜飾り?といったような、シリーズに汚点を残しそうなシーケンスもありました(笑)けど、最終的には一番の杞憂、つまり「〈怪物〉に説明がいるのか?」という本質的な問いは野暮かな、という気がしました。やっぱりレクター博士はフィクションだからこその真性の〈怪物(simply monster)〉で、実在した〈聖なる怪物(sacred monster)〉ジル・ド・レーとの格の違いを感じました。小心者で演劇的性格のゆえに、怪物と化した倒錯者にしてある種のディレッタントであるジル・ド・レーは、聖性と魔性という二律背反を併せ持ったが故に後代まで名を残したとえいるし、同時に半端で脆弱だったと言えるのではないでしょうか。聖ジャンヌ・ダルクしかり。柔軟なアイデンティティを持ち、縛られることのない超異端、周縁者、両界人にも、ともすれば反面、ジルと同じ弱さが在るのかも知れません。(了)

著作です: 何のために生き、死ぬの?


ギャスパー・ウリエル/ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション





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Last updated  2007/08/25 09:40:20 PM
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