バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ: 映画/エンタメ
 ちょっと今さらな記事ですが、DVDで鑑賞した映画二本について。『ハンニバル・ライジング』で、大方の「?あとでアンソニー・ホプキンスに…なる?」という疑問を払拭する怪演を見せたギャスパー・ウリエル。彼の初期の出演作品『かげろう』を見ました。
 エマニュエル・ベアールも出演しているとはいえ、視聴者側の期待に応えているとは言い難し。肝心のギャスパー・ウリエル、やっぱり怪物ですね。本作の中でも、過去が不明の逃亡少年を演じ、男手を失った、同じく戦火を逃れようとする家族の環に、不思議なモチベーション―これは、個人的な愛情以前に、おそらくは人間関係への憧憬と欲望でしょう―で溶け込んでいき、最後はこれまた溶けるように消えていく、まるで悪戯妖精のようなきわどい演技を見せています。
 何が怪物的か、と言えば、この作品でのウリエルは、マナーや躾けのない少年役なワケですが、そうした得体の知れない感じと、不安定なキャラクターを演出するために、見ている側がどうも気持ちの悪い、ムズムズするような、ヘンな歩き方や身振りをするんですね。これが、ちょっと怪物的なんです。あの童顔に、妙に雑音的な声、そして不気味な動き。ヤング・レクターの萌芽、ここにあり、です。
 ただ、作品としての『かげろう』は、脚本もイマイチだし、ヒネリがあるようでヒネリを感じないし、展開を左右するほどにぎこちないカットインするシーンらが、不必要な作家主義とでもいった案配で、テンポが悪いです。一行が一時的に暮らす、戦時下の危険な外界から隔絶するシェルターのような森(や自然)の映像は、光もたっぷりで美しいのですが。ラストまでが安直な気がしてしまいました。フランス映画というフォーマットに頼らないと成立しないような気がしました。ギャスパー・ウリエル好きならマストですが。
 パトリス・ルコント監督作品『仕立て屋の恋』。これは前にも観たのですが、今年はルコント作品をDVDで網羅する、というテーマ上観た次第。相変わらず、主人公イール氏の卵顔(卵頭)のブヨブヨ感がちょっと気色悪いなぁ。特に、タトゥー入れているシーン、ブルーのライトの元で青く艶めくイール氏の姿は、やっぱり今でも忘れられない画でした、今回も。
 イール氏が半熟卵を食べるシーン。あ、やっぱりオーシュ卿=バタイユのいうエロスは卵なんだ、と気づいた次第。気づいたといえば、イール氏ことミシェル・ブラン、ブノワ・マジメル(『クリムゾン・リバー2』ほか)に似てるんだよなぁ。ちょっとゴムっぽい肌質が…。
 相変わらず、日常の不条理という残酷でドライなテーマの中に、ロマンスという一縷の望みを練り込むのが上手なルコント監督でした。(了)


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著作です: 何のために生き、死ぬの? 。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。





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Last updated  2007/12/25 12:11:35 PM
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