バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ: アート
東大寺大仏―天平の至宝 』展@東京国立博物館 平成館、行ってきました。
 奈良に行く時点で、逆にいえば、上野で観たいものというのは確定しまうワケでして、この春『没後400年長谷川等伯特別展』で、すごく並んだことを思い出し、この日はそれだけを心配して足を運ぶと、時間帯も良かったのでしょうか、比較的人も少なく、ゆっくりと鑑賞することができました。
 ようやく会えました、国宝・八角燈籠。本来ならば、東大寺の大仏殿の前庭にあるもので、高さ約4.6メートル、とその存在感も圧倒的。奈良ではこれが拝めなかったので、上野で観られた時は、何度も言うように、パズルが完成したような感動をおぼえました。
 一番観たかった羽目板の菩薩。あの時代によくぞここまで…という優雅で細密な作り。立体感を出すための肉厚、だったからこそここまで奇麗に残ったのでしょうか。
 実は一番のお目当て。やはり国宝の誕生釈迦仏立像。一般的に、10センチ前後で造像される誕生釈迦仏像の中にあって、この像は47センチもあるそうで、想像よりも大きかったです。あの、「よっ」という感じ、明るくて、人好きがして、無邪気な佇まいに魅せられてしまうのです。
 そして、国宝・重源上人坐像。これはもう…。今にも語りかけられそうな。喉のあたりの皺など、彫刻とは思えません。絵画などと比べると、彫刻分野については、日本も早い時期から相当写実性について高度な技術を持っていたのだな、と改めて感心。いや、とにかくスゴイです。ほとんど生きてらっしゃいます。
 僧形八幡神坐像、地蔵菩薩立像は、いずれも重要文化財で、ご存知快慶の作品ですが、快慶の作品を見ていると、単純に、慶派だとか、鎌倉彫刻だとか、そういった背景や流派などということは関係ないことで、この仏師一代限り、いつの時代に生まれても天才として成立する、もう他の仏師とはまったく次元の違う宇宙人みたいな人だったのではないかな、と思えてきます。あらゆる蘊蓄、あらゆる肩書きや名声が関係なく思えてきて、素直に、「これは…もう別次元の世界からの賜物だよな」という気になるのです。  
 技巧うんぬんは言うだけ野暮、像全体が醸し出すオーラみたいなものが、まったく異質なんです。観て、何を感じるか。それだけ。言葉ではどうとも表現できない、有無を言わせぬ説得力、プレゼン力に、ただただ打ちのめされるだけです。快慶は宇宙人です!!

 さてしかし、国宝や重要文化財と呼ばれる至宝の数々。ときどき、少しずつ観るからいいのかも。この数日で、お腹いっぱいになるほど目にして来て、「有り難味がなくなる」ということは決してないのですが、目が慣れてしまう。そういうことって、多分かなり贅沢なことなんだろうなぁ、などと前向きに考えてしまいました。(了)





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Last updated  2010/12/01 05:37:22 PM コメントを書く


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