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今日は平塚の七夕祭りだった。
何年前になるんだろう。
彼女と偶然通りかかったこの七夕祭り。
箱根か茅ヶ崎の方に遊びに行ってたまたま通りかかった。
七夕近くになるといつも思い出す。
覚えてるか覚えてないかでいつも言い合いになっていたけど。
あいまいになってきた記憶をもう笑いながらなぞることはできない。
青色のワンピースか何か着てたかな。
車中でお祭りを見る君の目は周りの誰の目にも負けないくらいに輝いていた。
今ではその車の中での会話なんて思い出せないけど、きっとケンカばかりしてたんだと思う。
お祭りに行く約束は守れないままで、離れてしまう前に最後に行こうとしたお祭りも結局はだめになってしまった。
守れなかったいくつもの約束に未練を残しているのは僕だけなのだろうか。
もし守れなかった約束が守れていたなら、今の形になってただろうとしてもお互いの心をもっともっと幸せにできていたのかもしれない。
きっと幸せっていうのは一つの出来事から感じるだけじゃなくて、長い時間の中での小さな幸せの積み重ねだと思うから。
辛い思いをさせるばかりの中で、その小さな幸せを与える事もできなかった気がする。
逆に彼女から与えられた大きな幸せに気付きもしないで、掴む事にまで至らなかった自分は、人生の分岐点で自ら不幸を掴み取った馬鹿だと思う。
あの日、あの時に感じた、空気の匂い、周りのざわめき、君の横顔、笑い声、怒った顔。
年に一度の天の川を渡るように、大切な七夕の思い出の一つ。