週番日誌@佐藤智広研究室

週番日誌@佐藤智広研究室

2009/01/11
XML
カテゴリ: 遊興生活
 能「海人」を切り捨てて出かけた場所。それは東京FMホールの「イノック・アーデン」。ご存じテニスンの詩「イノック・アーデン」にリヒャルト・シュトラウスが音楽を付けたものという朗読劇。この朗読を勤めるのが、石丸幹二。ピアノは石野真穂。

 凸字形の舞台で、時に下手に、時に上手にと動きはあるが、基本は朗読。歌による表現を離れた石丸幹二が、あの柔らかくも張りのある声で、滑らかに『イノック・アーデン』を朗読していく。作品として読むと、ちょっとこの辺りはどうなのかな?と思うところがある。たとえば、イノック・アーデンが消息を絶ち、同じ幼なじみのフィリップに求婚されたアニーが、その答えをなかなか出せずに待ってもらうところ。もちろんそれは夫が戻ってくるかもしれないという思いに他ならないのだが、煮え切らないという印象の拭えない部分である。そういうところの躊躇いなどもすっきりと心に入ってくる。イノック・アーデンが臨終となる場面の目で読むよりずっと臨場感があった。声の力を感じる次第。
 曲調も合っていたし、わずかばかりの照明演出もかえって良かった。あと2、3回味わいたい舞台だった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009/01/11 11:23:31 PM
コメント(4) | コメントを書く
[遊興生活] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

スパゲッチィ ざあ6869さん

デラシネの日録 デラシネ2004さん
江戸風流 春蝶亭雑記 春蝶☆さん
つづりがき ノーシスさん
文学研究備忘録 桧山裕子さん

Comments

週番 @ 愛し合う2人 こいどさん、こんばんは >写本ご入手…
こいど@ すばらしい! 写本ご入手、おめでとうございます。 や…
週番 @ うふふ ざあ6869さん、こんばんは >文応三百…
ざあ6869 @ おめでとうございます ヽ(・∀・)ノ 文応三百首、写本ご入手とのこと、おめで…
週番 @ お買い得で まるま5520さん、おはようございます …

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: