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原作の香港映画『インファナル・アフェア』を観ていない人にとっては、オスカー受賞作品として、十分に評価出来る傑作なんじゃないだろうか──もちろん、俺は、原作版の大ファンだ。あの香港特有の街の表と裏──いつも何か食っているマフィアのボスの生き様──映画のテーマとなっている『善』と『悪』の間で生きる人間の仏教的な描写──まったく物足りなさがなかったかと言えば──嘘になるが、これはこれで、ハリウッド映画として映画史上に残ることには、けっして抵抗は感じない。外国映画のリメイクとして、初めてのオスカー受賞という名誉に恥じないだけの、密度の濃いエンタテインメントになっているっ!( ^_^)/∀☆∀\(^_^ )ジャック・ニコルソンは、期待通りの熱演──ディカプリオも、少し体型も太くなり、これまでの軽さが消えてきた──ただ──ひとつだけ疑問に思うことは──そのディカプリオ演じる潜入捜査官と、マット・デイモン演じる潜入マフィアのキャスティングは、本当は、逆であるべきだったんじゃないだろうか?──ということ。もちろん、あくまでも個人的な感想だけれど、悪の中で苦悩する『善』と、正義の中で迷い始める『悪』──この興味をそそる役柄を考えたとき──俺の中では──デイモンが『善』で、ディカプリオが『悪』で観たいと思っていた。それが、チャレンジなんじゃないかと──期待してたんだ──当然、達者な二人だから、どちらの役も合格点を獲れることは分かっている。だからこそ──面白さから考えれば、逆のキャラクターが観たかった気もするんだ。とはいうものの──よくこれだけの作品に仕上げたものだと、感心はしている。リメイクというだけでも、かなりのハンディを背負わなければいけないわけだから──ここまで楽しめれば、文句はないだろう♪香港版では、トニー・レオン演じる潜入捜査官は、片腕にギブスをしたまま演じ続けた。それがまた、妙にリアリティーがあり、また、連絡につかわれたモールス信号などにも感心したものだけれど──このハリウッド版は、それらの細かな味付けはほとんどカットしている。おそらく──香港版とハリウッド版の両方を観た人が感じる最も大きな違いは──香港版が重視した『心理描写』と、ハリウッド版が重視した『サスペンス』との違いなんじゃないだろうか?そして──それは、どちらもアリなんだろう──きっと。俺個人としては──香港版の──警察学校から追放される、後の潜入捜査官の後ろ姿が好きだった──さて──両方を観比べたあなたは、どう評価したでしょう?そして──初めて観るあなたは、思う存分、この傑作を楽しんで下さいっ!o(*'▽'*)/☆゜'・:*☆
Jun 8, 2007
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大切な映画は、何度も何度も、そのジャケットを創り直したくなるもの──この作品には──いったい何回手を加えただろう?この作品は、本当にボロボロ泣いた──切なくて切なくて……声を出して泣いた──実は──原作は日本の浅田次郎で、中井貴一主演の邦画がある。でも、俺は──この韓国版があまりにも素晴らし過ぎて、あえて邦画は観ないでおこうと心に決めた。異国で生きて行くということ──それは、生まれた国によってまったく違う世界。日本で暮らすアフリカ人──アメリカで暮らす日本人──そして──この、韓国で暮らさなければならなくなった独りの中国人女性……同じ異国でも、緊張感がまったく違う。だから、そこで出会った人々への思いも必然的に違って来る──会ったこともない人を愛することが出来ますか?自分のことを愛してくれていなくても、愛することが出来ますか?そして──その人が、社会的には善人と認められていない人間でも、愛し続けることが出来ますか?彼女が偽装結婚で夫となった一人の韓国ヤクザにあてた一通の手紙──ラブ・レター。その文面が、たまらなく愛おしい。この上なく純粋で、つたない韓国語──浜辺で恥ずかしそうに歌う彼女の笑顔──この映画を観ると、「精一杯人を愛そう!」って思える──「愛さなきゃ!」って思わされる──出会えたことに感謝したい。そして、一生懸命に人を愛したい……そう思わせてくれる作品です(ノω・、) ウゥ・・・★★★★★でなんて評価したくないほど、俺にとっては、とってもとっても大切で、神聖とさえ感じている──そんな宝物なんですo(*'▽'*)/☆゜'・:*☆これを観ないまま人生を終えてしまうなんて──俺には、想像出来ない……
Jun 7, 2007
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(o^~^o)──今週はラッキーな週なのか? またまた素敵な映画との出会い──アカデミー脚本賞と聞いて、ずっと観たいとは思っていたけれど──ダテに賞はもらってないよねっヾ(=^▽^=)ノ『リトル・ミス・サンシャイン』とは、カリフォルニアで開かれる美少女コンテストの名前──でも、そこに、問題ばかり抱えた一家のおなかぽっちゃりの少女・オリーブちゃんが出場権を得てしまったから、さぁ大変っΣq|゚Д゚|p ワオォ破天荒なヤク中のおじいちゃんに──自殺未遂の病み上がりの叔父──誰とも一切口をきかない思春期のお兄ちゃん──人生の勝ち負けに異常にこだわるパパと──唯一、常識人のママ──この素敵(?)な6人が、ポンコツのミニ・バスでコンテスト会場を目指すロード・ムービー──予想不可能な出来事が、次から次へと家族を襲い──観ている俺は──笑わされ、心配させられ、驚かされ、そして──感動させられて行くんだっヾ(=^▽^=)ノ賞を獲った脚本だから、あまり内容を明かさない方がいいでしょ?(^з^)でも、どのキャラクターも、皆んな、とっても素敵だから──これから観る人は、お楽しみにっ♪特に──アカデミー助演男優賞のアラン・アーキン演じるおじいちゃん──イカしてますっ!個人的には、アメリカの美少女コンテストは大嫌いな俺。子供がお化粧して、髪をセットして、作り物の笑顔をふりまいて──ウソっぽくて気持ち悪いっ!ε=(。・`ω´・。)プンスコプンスコ!!(↑この"Go Hug Mom"のメモが、最高っ。・゜ °・(>
Jun 6, 2007
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不思議とは、こういうことを言うのだろう──昨日『武士の一分』で愛することの素晴らしさに感動したばかりなのに──素敵な作品には何故か、いつも続けてめぐり逢うんだ──イングランドの騎士・トリスタンと、敵対するアイルランドの王女・イゾルデとの間に生まれた“禁じられた恋”──後に、それはシェークスピアによって『ロミオとジュリエット』として生まれ変わる。あの『エイリアン』の巨匠・リドリー・スコットが製作総指揮を手掛けたというだけでも、観ないではいられない作品だった。『ロミオとジュリエット』のヒントとなった伝説──それだけでも、けっしてハッピー・エンドにはならないことは理解出来ているのに──何故か、二人の幸せを願い、気づくと涙が溢れて来ている。幼少時代のトリスタン、そしてイゾルデが、またたまらなく可愛く──だからこそ、その二人が9年のときを越えて大人になった姿を眼にしたとき──自然と愛おしさを感じてしまう。まさに、映像のマジックなんだろう──『スパイダーマン』のジェームズ・フランコは、もちろん期待通りの熱演を見せてくれるが、ソフィア・マイルズ演じるイゾルデの、か弱くも凛としたその繊細な表情に──思わず胸が苦しくなるんだ。今の時代で考えれば──「何故、こうしないんだ?──」と言いたくなる状況はたくさんある。「僕とイゾルデは、愛し合っているんです!」って許してもらえばって……でも、おそらく──当時の騎士、そして王家の人間には、本当にそれさえ許されない定めというものがあったのだろう──生は死よりも尊く、愛は生よりも尊い──二人の心に刻まれた永遠の言葉──なのに、何故──すべての人が、この世で一番愛している人と結ばれる運命にないのだろう?叶わないのに、何故──出会い──愛してしまうのだろう?俺にとって──60年代に、オリビア・ハッセーを有名にした『ロミオとジュリエット』も、90年代に、デカプリオが主演した『ロミオ+ジュリエット』も──素敵な映画であることは認めるけれど、どちらもシェークスピアの色が濃く、それほど特別な悲恋の作品として心に残っていたわけではなかった。でも──この『トリスタンとイゾルデ』は、涙を流した──けっして、クライマックスのシーンだけではない。むしろ──それまでの、二人が心に秘めた愛を必死に押し殺そうとする姿に──辛くて、切なくて……この映画の素晴らしさは──演出の力はもちろんだけれど、それに見事に応えているすべての役者たちの名演なんだろう──トリスタンの命の恩人でもあり最も信頼出来る育ての親でもある王も──イゾルデの禁じられた恋を、とがめながらも優しく見守る乳母も──その他の役を演じる役者たちすべてが、拍手を贈りたいほどのキャラクターを創り上げてくれているんだ。シェークスピア作品が苦手な人も、単なるラブ・ストーリーでは物足りない人も──きっと、この作品は、夢中になって楽しめ、そして──今そこにある愛を──これから出会うだろう愛を──大切にしようと心で感じるに違いありません。★★★★★──2日連続なんて……なんて嬉しいことなんだろう。゚.+:。∩(・ω・)∩゚.+:。
Jun 5, 2007
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山田洋次監督の『時代劇三部作』において、『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』を越えた傑作だろう──評価が高いことは知っていたけれど、ここまで心に響く作品だとは思っていなかった。きっと、俺の中では、最近の時代劇の中での最高傑作に値する、素晴らしい人間描写だ──主役の木村拓哉の熱演は、もちろんだけれど──それにも勝るほどの、壇れい演じる献身的な妻・加世のひたむきな愛情に、涙しない人はいないのではないだろうか。今の時代に、こんなことを言うと女性たちの攻撃を受けてしまうかも知れない──だけど──おそらく、昔も今も、日本の男性にとって、その加世の姿は──女性としての理想像に違いないんだ。正直、俺は──彼女こそが──この映画の真の主人公なんだと思っている。「うらやましい……」──その言葉だけが、映画の間中、俺の頭の中で浮かんでは消え──消えてはまた浮かび続けた。あんな風に愛してくれる人がいたら──それは、どんなに幸せなことだろう……結婚記念日も忘れて、飲みに行っている夫たちに──稼ぎが悪いと愚痴りながら、豪華なランチに出かけている奥様方に──靴下が臭いと、洗濯を別にさせている娘たちに──親父のようにはなりたくないと、偉そうなことを言っている息子たちに──この映画を観て──愛されていることのありがたさを、心に焼きつけて欲しい。男は、愛する妻のためなら、きっと自らの命を捧げます。女は、愛する夫のためなら、きっと針の山も登ります。そして──そんな親たちは──愛する子供たちのためなら、今すぐにでも自分たちのすべてを投げ出します。『武士の一分』──それは、侍が侍でありつづけるための事情ではあるけれど──そこに描かれているものは、もっともっと大切な──愛しつづけるための事情──何十年も仕えてきた笹野高史演じる使用人の、主人に対する、忠誠心を越えた愛情も、この映画の中ではとても大切な要素として描かれている。それは、まさに日本アカデミー賞最優秀助演男優賞に値する素晴らしい演技。彼の存在なくしては、きっと、木村拓哉の存在感も、ここまでは引き立たなかっただろう──この作品こそ──カンヌ映画祭に出品して欲しかった。きっと、会場の、すべての外国人たちの心を揺さぶったにちがいない──時代劇が苦手な人も、これを時代劇だと思わないで、一本のドラマとして、是非、是非、観て欲しい。武士がどうだという話ではない──人とはどうあるべきかを、言葉ではなく、映像で考えさせてくれる、大切な映画ですから──★★★★★──観て良かった……きっと、そう思える作品です。
Jun 4, 2007
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夜遅くこの映画を観た俺は、たまらず、そのジャケット製作のために、夢中になってDVDのスクリーン・ショットを撮り始めた──朝日が昇るまで──1930年代のスペイン──内戦の続く中、ニューヨークから母親の生まれ故郷に戻ってきた12歳のキャロル──その幼い心が、寂しさと戦い、恋をし──少しだけ成長した1年間──パイロットとして闘っている父の迎えを信じて待ちつづける少女と──そんな娘に贈る、父親の暖かいメッセージ──戦後の日本で生まれ、日本で育った俺たちには、決して体験することの出来ない少女(少年)時代が、そこにある──キャロルを演じるクララ・ラゴの魅力は、言葉では言い尽くせないほど──その姿に、思わず、映画ということを忘れて、手を差しのべたくなってしまうほど愛くるしくて──この映画は──物語を楽しむための作品ではなく、一人の少女の心になって、共に感じ、共に行動する──そんな作品なんだ。振り返って考えてみると、その1年は、12歳の少女にとってはあまりにも残酷な1年なのに──幼いながらに一生懸命に頑張る彼女の姿に──その残酷さすら忘れてしまうほど、たくましく、生きる元気を与えてくれる。キャロルの初恋──その恋の相手となる少年・トミーチェの、無器用な優しさと秘められた悲しみも、また観る者の心を揺さぶる──真っ暗闇の中を歩く少女に、小さいながらも灯りをともしてくれる人々の優しさ──それは、きっと──彼女の強さが自ら引き寄せた救いの手なんだろう。下手に説明しても説明し切れない、この映画の魅力──それは──観て、感じてもらうしかないんだろう。走り去る車の後ろの窓から少年たちを見つめるキャロルの表情が──今でも、忘れないない──★★★★★──その理由は、観た人にしか解らないんです。
Jun 3, 2007
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あいかわらず、不思議な不思議な世界を楽しませてくれる今敏監督の大人のための最新アニメ──オープニングの音楽から、まさにあの『千年女優』を思い出すと思ったら、同じ人の音楽だった──(=^^=) 本当に、独特の世界に惹き込んでくれる音と映像の芸術──って言ってもいいんだろうね♪今回の作品は──『夢と現実』をテーマにした、ちょっぴり複雑なお話。きっと、子供には、なかなか理解出来ない世界なんだろうなぁ──俺も、やっとだったぁ(*^_^*)原作は、つい最近レビューで絶賛したばかりの『時をかける少女』の筒井康隆。それにしても──よくこんな話を本にして、今監督も、よく映像にしたと感心するしかない。正直なところ、俺も100%話について行けたわけじゃないんだぁ。(≧∇≦)でも──それでも、なんとなく何かが解った気になれるから不思議──きっと、創る側も、それを計算して創ってるんだろうね。おそらく、あまり深く考えないで、単純に映像を楽しむくらいのつもりで観た方が、面白いんだと思う。とにかく、相手は『夢の世界』だから──何が起きてもおかしくないわけだから。主人公のパプリカが、いろんなキャラクターに変身するのも、また観ていて楽しいかも。個人的には──エレベーター・ガール姿が……((´∀`*))ヶラヶラPIXARほかのCGアニメとは、また一味違った、日本独特のアニメの世界を楽しんでみるのも、たまには良いんじゃないかと思いますよっ♪
Jun 2, 2007
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世の中って──そんなに冷たいのか?──そんな疑問を抱かずにはいられない──素敵な映画です──山田孝之くんはもちろん、囚人役の玉山鉄二くんも、沢尻エリカちゃんも──みんな輝いています。犯罪──罪を犯すことって、何んなんだろう?100人殺す気でいて、失敗して、一人しか殺せなかった罪と──殺す気などまったくなかったのに、たまたま相手を死に至らしめてしまった罪と──どちらも、人一人の命を奪った罪人──たとえ裁判でそれぞれの刑が違ったとしても──大切な人を殺された被害者の家族にとっては、失ったことに変わりはない──この映画の中の世の中は──現実そのものなんだろうか?そんなに世間って、冷たいものなんだろうか?確かに、意地悪なヤツもいれば、バカなヤツもいる──でも、優しい人間だって、それに負けないくらいいる──俺は、そう信じてるし──そんな人々を見て来た。人間って──見た目ほど──思ってるほど──捨てたもんじゃないと思う。渋谷や池袋の路上でたむろしてる連中の中にも──酔っぱらって駅前でクダまいてる連中の中にも──どこかで道を外れてヤクザになってしまった連中の中にも──誰かが道端で倒れていれば、「大丈夫ですか?」と声をかける優しさを持ったヤツは、必ずいるんだ。もしも、本当に現実が、この映画のように──殺人犯の弟というだけで人を差別する人間だらけだとしたら──あまりにも悲しい。そんなことを考える機会を持つためにも──この映画は、とっても大切な作品なんだろうね……両手を合わせて涙する玉山くんの素晴らしい演技に、すべてが凝縮されているようで──胸が張り裂けそうになります……
Jun 1, 2007
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