南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2006/02/02
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テーマ: 海外生活(7808)



いったい朝っぱらから誰だろう? 日本にいる夫 からだろうかと受話器をとると、「ギュナイドゥン!ナスルスヌス?(おはよう。(みんな)調子は、どう?)」と思いがけないトルコ語が聞こえてきた。

夫のようでもあり、夫でないようでもあり。くぐもった声だし、夫にしては妙に不自然な会話。
誰だろう?夫なんだろうか?
「イ~イズ(良いわよ)」と答えたすぐ後で、なおも訝りながら「モシモシ?ババ(パパ=私は夫をこう呼んでいる)なの?」と訊いてみた。

今度は「おはよう~」と、眠たそうな、疲れたような夫の声。
日本は今頃午後3時過ぎのはず。 どうしたんだろう?病気で寝てるんだろうか?
心配して「調子が悪いの?そんな声して」と訊ねる。

まだピンときていない私は、「今起きたって。。。こんな時間まで寝てるなんて、病気か何か?」とマジに訊く。

「昨日夜遅く着いたから、電話できなかったんだよ。 今イスタンブール
夫の言葉に、さすがの私もビックリ。
「ええっ~!?全然言ってなかったじゃない。10日ほど居るって言ってなかった~?」
そう。夫は日曜の便で日本に発ったばかり。まさか、たった2日の滞在でトンボ帰りしてくるとは。
「そうなんだけど、旅行会社がもう発券しちゃったっていうからさ。キャンセルチャージ、50%も取るって言うから、仕事を大急ぎで片付けて来ることにしたんだよ」
「今日の午後の便で帰るから。じゃあね」
そう言って、電話は切れた。

私は、帰って来てくれて嬉しいとか何とかより、事前連絡なしの不意打ちに呆然&憮然。
夫の日本―トルコ間の往復がここまで頻繁になると、予定を早めて突然帰って来たからって、そうそう喜べないのが自分ながら情けない。

・・・今日は現場から早く帰って、掃除でもしなくっちゃ・・・
頭に浮かぶのはそんなことばかり。まったく我ながら悪妻だなあと思う。

****

空港までエルカンに向かいに来てもらい、エルカンを弟宅で降ろした後、夫は夜8時頃に自宅に到着した。
サロンに置きっぱなしのエルカンの荷物を見た夫は開口一番、「なによ?エルカン、まさかここで泊まってるの?」と訊く。


夫が言うには、エルカンはさも我が家に泊めて欲しそうだったという。
弟宅で降ろす時、「ユルマズ(弟)の帰りが遅くてイェンゲ(弟の奥さん)しかいないから、早く帰れないんだ」と、弟宅に帰りたくないことを遠まわしに訴えたという。
イェンゲしかいないといっても、エルカンには姪にあたるふたりの子供もいるのだ。普段、ふたりの娘と女3人の我が家の方がまだ気楽だというのだろうか?
弟と叔母の家より、義兄の家の方が遠慮がないとでも?
まったく、エルカンの考えはよく分からない。

自分の家族すら泊めることを喜ばないのに、エルカンの行状を最も怪しんでいる夫が、そうそう簡単に彼を家へ連れてくるわけがなかった。
彼の荷物は、そのまま置いておけばいいという。
私は夫が帰ってきたことで、ようやく人心地ついた気分になった。

****

お土産を頼む時間はなかったが、頼まれずとも目に付いたものから片っ端に買い物する悪癖のある夫は、今回もいろいろと買い込んで来ていた。
今回の特筆は、 鰻と栗羊羹 だろうか。
丼にするほどの量はなかったが、せっかくの珍しい鰻、小さめに切り分け、炊き立ての あきたこまち に乗っけて、有り難く家族4人で分け合った。
栗羊羹は、「あなたに」と言って1本まるごと渡してくれたのだが、ついつい手を伸ばしているうち、2日もしないでペロリと食べ終えてしまった。
子供たちのリクエスト、 あんまん、肉まん は、まだ冷蔵庫で眠っている。小腹が空いたときのご馳走用にとっておこうと思う。

なんだかんだ言っても、夫があれこれ見繕ったお土産は楽しみのひとつ。
はずれもしょっちゅうだけれど、最近は的中率も少しずつ上がってきたしね。
その証拠に、娘たちにとユニクロで買ってきたパステルカラーの ソックスや傘 に、娘たちは小躍りして喜んでいた。
今度は同じユニクロで、娘たちの ショーツ もお願いね。もしも恥ずかしくなかったらだけど・・・。







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最終更新日  2006/02/06 06:02:51 AM
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