常識人の非常識かもしれない人生

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2020年06月19日
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カテゴリ: 自分史
大学時代、一時期、精神安定剤を飲んでいた。
21か22の頃だったと思う。
青春真っ只中。

自分には兄がいたが、「思春期はなかった」と言い放っていた。
一方、弟の僕は、モラトリアムあり、春を思う気持ちは
あるけれど、行動はせず、自分の勉強部屋の外に植えてあった
沈丁花や、誕生月に植えてもらったさつきを眺めて、
空想の世界に飛んでいた。

大学の授業は、本当につまらなかった。

そのうち、大学の授業もほとんど出なくなったが、
出ているときも、一人で、誰とも話さず、一人で
弁当を食べていた。

安定剤を飲み始めたのは、15歳の少女との
淡い、プラトニックな関係が終わってからではなく、
その最中。 お互い、何も経験がなく、いろいろ
起こってくる感情に対処できず、何気ない一言で
傷ついたり、傷つけたり。
大学の授業に意味を見いだせなく、もっと何か
すべきことがあるのでは、と悶々とし、閉じこもっていった。

精神安定剤を思い切ってやめた時にわかったのだけれど、

鈍るから、対人的にすごく楽になっていた。
人と話をするときに、落ち着いていられるから、
自分からあいさつをしたり、人と関わることが
苦でなくなり、饒舌になった。
親からは、「僕らしくない、おかしい」と言われつつ、


けれど、少女の言葉によって、傷つき、
精神安定剤を大量に飲んで、ガス栓を開けたこともあった。
電話がかかってきて、起きて、電話に出て、
ガス栓を閉めた。
先生には、たいそう怒られたが、それ以上の
何もアドバイスはなく、その後、異動で
新しい先生を紹介されることもなく、
自分で新しい病院へ行った。

そこでも、「自分で判断して病院に来た野ですか?」
と聞かれ、「そうです」と答えたら、
「じゃあ、大丈夫ですね」と。

その病院も自分の意思で行くのをやめた。

そして、薬をやめた。
そのときの感覚は今でも覚えている。
すごく鋭敏で、感じやすい感覚になった。
それは、人と接する時は、辛かったけれど、
外の風景や、音や、すべてのものが新鮮で、
鮮やかに感じられた。

自分らしさが戻った気がした。
対人的な恐怖感は、時間がかかっても、
なんとか、自分で直していこうと決心した。





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Last updated  2020年06月19日 01時00分17秒
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