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Apr 29, 2005
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カテゴリ: 音楽
感情表現豊かにとか、もっと歌ってといわれると、大昔は、自由なルバートとやらをすればよいと思っていた。
そして、今もその悪い癖は残っているみたい。
正しいルバートはよいのだが、私の場合は、時々勝手にTyees自己流ルバートをしてしまうのだ。
すなわち、Tyeesはへっぽこルバートピアノ弾き?なのである。

テンポルバートとは、アゴーギクの一種で、1フレーズの中のテンポを適切に加減して演奏することとの定義のようだ。

また、大もとの、アゴーギクというのは、
ドイツ語のAgogikからきており、日本語で言えば、速度法。緩急法のこと。
演奏のときに、正確なテンポやリズムに微妙な変化をつけて、音楽をニュアンス豊かに奏することで、
アッチェレ(ル)ランド、ラレンタンド、テンポルバートなどはこの速度法の一種。


ルバートは、イタリア語のrubatoからきたものだろうが、直訳は、「盗む」という意味。
私などのへっぽこアマチュアルバートピアニスト?は、テンポをゆらしたり、ゆるめたりしても、テンポを盗みっ放しで返さない。これは駄目みたい。
一定の範囲内で、盗んだ時間、テンポ、リズムは返さねばならないし、一般的には左手が伴奏の場合は、こちらのほうはルバートはしないのが原則のようだ。
確かに、上記定義の中でも1フレーズの中のテンポを・・・・と書いてある。

ということで、一度テンポをゆるめたら、必ず後にその分を取り戻さねばならないということが、ルバートの鉄則・原則であることは、アマチュアとはいえども、覚えておきたい。

大昔、たとえば、ルネサンス時代は、メロディのみのルバートで、伴奏部は一定の速さで演奏していたらしい。
しかし、バロック音楽におけるテンポ・ルバートは、単にテンポが揺れるだけではなく、旋律が伴奏に対し相対的にかなり自由に弾かれるために、結果、特に遅い歌謡的な曲では右手と左手がずれて演奏ということもままあったらしい。
しかし、バロック期のテンポ・ルバートは、バロック期が終わるとともに忘れ去られ、いわゆるショパンのテンポルバートまでは、眠っていたようだ。
装飾音符や、パッセージを含めて、フレージングの解釈にも様々有り、楽譜により違う、また、演奏者の裁量によることも多いため、フレージングとテンポルバートの関係も多様にならざるをえないと思う。

しかし、ロマン派ショパンも、先生として指導にあたるときは、ルバートにおいて、ピアノ上のメトロノームにより生徒のテンポの取り方には厳格だったようだ。即ち、左手の正確なテンポの上にのみルバートが許され、過剰なルバートには反対であったようだ。

--

伴奏部を弾く左手は正確なテンポを保ちながら右手は拍子に促われず、自在に歌わせて弾くのが良いと教えた。ただ、誇張されたテンポ.ルバートには反対していた。ショパンはペダルの用法により、多様で繊細なニュアンスを生みだしていたが、生徒たちが、ペダルの使い方を間違えると厳しく注意した。
ピアニシモからフォルテシモまで限りなくニュアンスをつけるようにと指導した。
--了--

従って、結果的には、左手が伴奏的な場合は、メトロノームにあわせての左手練習が効果的であろう。
とある本によると、クレッシェンド、ディミヌエンドによる感覚的なルバート効果もでるようなので、これらとあわせて、自由で音楽そのものに自然な右手ルバートをする必要がありそうだ。


ルバート・・テンポを盗んだら、1フレーズの中で、盗んだテンポを返さねばならない。そして、伴奏を受け持つ左手は、テンポを盗んではいけない。
******

昔、故立川先生の歌の伴奏をしたことがあるが、伴奏を表情たっぷりにひいた(つもり)ら、先生から
インテンポ(一定のテンポのまま演奏すること)で、と注意を何度となく受けた。
伴奏は、テンポをキープせねばならない。先生の歌は、その上で、自由自在に歌う。。。。

このときに、気付けば良かったのだが、

私は、ピアノソロ曲において、左手伴奏まで、ずっとルバートしてきてしまったのである。
かなりのルバートをしてきてしまい、既に盗んだテンポをそれぞれの演奏にかえすわけにもいかず、
これからは、オールクリアー、リセットして、テンポルバートの原則・教訓を旨として、やっていきたいものである。

--
さて、ついでに、メトロノームは、いつからあったのかという点についても、記しておきたい。
メトロノームは、ドイツ語Metronomからきており、ドイツ人ヨハン・メルツェルが1815年に発明したとのこと。
今は、振り子の原理を使ったこの、きちんとしたメトロノームがある家はどのくらいあるのだろうか。
うちには、もう、メトロノームはない。
電子ピアノの付属メトロノーム機能やら、電子音のメトロノームにかわってしまった。

なお、メトロノームをはじめて使ったのはなんとベートーヴェンとチェルニーらしい。

--
アントルモン先生のNHKスーパーピアノレッスン、モーツァルトのソナタの場合も、もっと旋律を歌ってといいつつ、一方で左手はテンポを正確にとの指示が結構だされているみたい。これは、あまりルバートとは関係ないのだろうけれど。

私も、古典派はもとより、ショパンの曲において、特に左手はインテンポ、リズムも正確にきざんでいきたいものである。

そして、ショパンのノクターンの場合は、右手をその上で、音楽にハートを置いて、十分に歌わせたいものである。

ピアノ譜読みやら練習は以下参照。
#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfpSTRT
19時までの練習
○バッハ 
・インヴェンション全曲・・・練習、一部譜読み
・シンフォニア #1/2/3/9・・・・譜読みから練習
・平均律1巻~#1fuga/#2Prelude&Fuga/3Prelude・・・練習

○モーツァルト:
・ソナタ イ長調K.331(トルコ行進曲付き) 全楽章・・・・譜読みから練習

○ベートーヴェン ソナタ
・熱情・・・・譜読み 23'20" (3楽章最後Prestoのみ繰り返しあり。他はなし)
・テンペスト・・・・練習 19'40"(一楽章のみ繰り返しあり)

○アルベニス
・朱色の塔・・・・・譜読み

○ヘンデル
・組曲(11番)二短調・・・・譜読み
(Allemande/Courante/そして、Sarabande(var1/2付)/GIgue)

○ラフマニノフ
・コレルリの主題によるVariations 全…譜読みの譜読み
テーマ+20変奏+Coda
上記ヘンデルのSarabandeから、このコレルリの主題を思い出してしまうのであります。
難しいけれど、思ったよりは譜読みは難しくはなく、どうにかこうにか最後まで。

○ブゾーニ(Ferruccio Busoni)(1866-1924)
・ソナチネ2番(1912) ・・・・譜読みの譜読み、昨日二続き、二回目
やはり、難曲です。右左手で、臨時記号が異なるように思うのですが、ここいらへんに慣れが必要な感じ。譜面読むのもなかなか大変です。

○シューマン:アラベスクOp18練習

夜の練習
○モーツァルト:
・ソナタ ニ長調K.311 全楽章・・・・譜読み
なかなか、上達しません。それでも、少々慣れてきたかな。
・K.310 全楽章・・・譜読みから練習
・K.331 全楽章・・・譜読みから練習

○ソナチネアルバム二巻より
10番、Ludwig van Beethoven: Sonatine No.5・・・譜読み
11番、Ludwig van Beethoven: Sonatine No.6・・・譜読み

○ベートーヴェン ソナタ
・月光全楽章・・・・譜読み
・悲愴全楽章・・・譜読み

○ラヴェル
夜のガスパールより
・オンディーヌ・・・・練習

・ソナチネ全楽章・・・・練習

○ショパン
・ノクターン13番・・・練習
上述テンポルバートに留意しつつ。

#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfpEND


*今日の読書・漫画*/*今日のお薦め音楽*/*今日の運動*
グレン・グールドのバッハ:インヴェンションとシンフォニア
楽天にはないので、以下抜粋版紹介。
バッハ:フーガの技法 インヴェンションとシンフォニア(抜粋)

全曲の順は、インヴェンション1番->シンフォニア1番->インヴェンション2番->シンフォニア2番->・・・・
と録音されており、しかも、曲の順番は、1/2/5/14/11/10/15/7/6/13/12/3/4/8/9
即ち、ハ長調->ハ短調->変ホ長調->変ロ長調->ト短調->ト長調->ロ短調->ホ短調->ホ長調->イ短調->イ長調->二長調->二短調->ヘ長調->ヘ短調の順となっている。
この演奏、弾く意味での初心者には向かないかもしれない、例の特有の演奏で、ピアノ音色にも工夫がしてあるようだが、私にとっては、ゆたかな確立したひとつのタイプの偉大な演奏である。

**近頃のサイトチャレンジ事項**
○今日のmp3ライブラリ倉庫整備・・・ 
Tyeesのピアノ曲譜読み練習風景(mp3) URL:www.geocities.jp/tyee_style/
Haendelの組曲(11番)二短調内のSaraband 録音UP済み(HumanVoice&Piano Dual)

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--

連休二日目はどのような日になろうか。
朝です。お休みなさい。





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Last updated  Apr 30, 2005 06:05:29 AM
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Re:アゴーギクとショパンのテンポルバート(04/29)  
Inaい~な  さん
ルバートは本当に考え始めるとはまってしまいますね。
ある方から「鼻歌に限るよ、超気持ちよく鼻歌で歌ってみてその通りに弾く、これが一番!」って言われたことがあります。
アイザック・スターンも公開レッスンで同じことを言っていました。
「歌ってみれば大体解決する・・・」って。。。 (Apr 30, 2005 10:41:38 AM)

Re:アゴーギクとショパンのテンポルバート(04/29)  
nori さん
ルバート・・・今、私の一番の悩みといってもいいかもしれません。
今日の日記はとても参考になりました。ありがとうございます!
ショパンを弾くからには、やっぱり、ルバートはかかせない・・ですよね・・・
やらないよりは、やった方がいいですよね~・・・
先週、私の尊敬する方に相談したところ、ルバートは、やはりやったほうがいい。ただし、インテンポで弾けるようになった上でですが・・・
とコメントされ、ううっときました。
ルバートは後で遅れを取り戻すべく、多少、スピードアップせねばならないですよね・・・そこがくせものなんです!
そこが荒く、汚い音になってしまうんです・・・
ああ!じゃ~ルバートなんてしなきゃいいじゃないか?
でもルバートの演奏効果はすごくありますよね!
その狭間で苦しんでおります・・・ (Apr 30, 2005 08:46:52 PM)

Re[1]:アゴーギクとショパンのテンポルバート(04/29)  
tyees  さん
Inaい~なさん
>「歌ってみれば大体解決する・・・」って。。。
うう、嬉しい言葉です。

しかし、歌が私は下手なんですよね?!
そして、歌えたかなと思って録音すると、全体のテンポがふらついていて、べたべただったりで。
もう、ショックです。。。

この界隈で教えていただいた、ゆっくり練習とメトロノームにあわせての練習をすると、本当に、いい練習になります。その上での歌を心がけたいものです。

ショパンのルバート、できるような感性と技術もみにつけたいなあ。いずれ。。。
(Apr 30, 2005 09:43:20 PM)

Re[1]:アゴーギクとショパンのテンポルバート(04/29)  
tyees  さん
noriさん
ショパンのルバートは、やはり、必須ものですよね。
>先週、私の尊敬する方に相談したところ、ルバートは、やはりやったほうがいい。ただし、インテンポで弾けるようになった上でですが・・・
>とコメントされ、ううっときました。

なるほど、インテンポで弾けてから、ルバート。
時間がたりないので、つい、同時練習してしまうのですが、やはり、メトロノーム使うかどうかは別として、インテンポゆっくり練習。
それからの表情、ルバート付けということなのでしょうか。

日記内にも書いたように、強弱づけでも、人間の耳では、ルバートっぽくきこえるので、両方を相乗的に使い、テンポのゆれはかなりおさえれば、意外とうまくいくのかもしれないと考えはじめました。

録音は聴くのがこわいですけれども。。。。

ところで、noriさんて、n+・・・+oriさんという意味ですか?
とある美しき知人の名前のスペルから真ん中をとった感じですので。。。違うかな?! (Apr 30, 2005 09:49:25 PM)

Re:アゴーギクとショパンのテンポルバート(04/29)  
harmonia さん
とても良い考察で感心しました。惜しいのはルバートをアゴーギクの一種としてしまったこと。これは事典などでも間違っていることが多い。後半に書かれている左手がインテンポで右手がそれと一時的にずれることがルバートです。左手までルバートしたらルバートではなくなってしまいます。
全体の趣旨はとても妥当で賛成です。 (Jun 28, 2014 02:44:03 AM)

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