November 26, 2004
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私たちの脳は刺激を受け学習すればするほど脳神経が複雑に絡み合っていくということは知ってます。

 脳の神経細胞「ニューロン」から神経繊維がのびて、互いに隣の神経繊維と結びあって連結部をつくり、回路を開いていきます。この神経繊維の結び目、連結部のことをシナプス(synapse)といいます。

 林 寿郎教授(大阪府立大学)が「指先トレーニングが、シナプスの絡みを促し、ニューロンネットワークを構築する」と力説されています。タイピングは指先を高速で動かしますので、脳活性化のためのトレーニングに最適です(^^)

 特に、高齢になると関節が硬くなり指先が思うように動かなくなり不便に感じておられる方います。ぜひ、高齢者のためのタイピングトレーニングを取り入れた機会が作れるといいなあと感じているところです。

 さて、新しいことに挑戦するということは、シナプス作りをしているということです。タイピングの練習も同じく、このシナプス作りから始めます。速さを求めず正確に意識して指を動かし、脳に伝達していきます。このときの作業がとても大切です。

 そうやって、タイピングの練習をくり返しやることで、脳は刺激を受け、太く伝達しやすい回路に成長し、やがて回路の周りに被膜を生じる髄鞘化がおこります。髄鞘化とは、神経回路の周りにグリア細胞という絶縁の性質をもった細胞が巻きついて、回路に流れる電気信号(インパルス)の漏電を防ぐ働きのことです。

 一言で言えば、髄鞘化とは、脳の中にタイピングのためのショートカットが形成されるということです。髄鞘化のお陰で、今まで意識して入力してたのが、無意識に指が動いてタッチタイピングができるようになるというわけです。

髄鞘化がなされると、タッチタイピングがマスターできたと考えていいでしょう。あとは、絶縁状態を丈夫なものにすることです。

 特にくり返しの反復練習が多く与えられた回路ほど、絶縁がしっかりおこなわれ、髄鞘化により、神経繊維を流れる電気信号は伝達のスピードを勢いを増していきます。



 その過程を飛ばしたりいい加減だと後々変な癖がついてしまい、修正しようとしても習得した時以上の時間とエネルギーが必要となり修正が困難になってきます。

 なぜなら、一旦、髄鞘化された部分からは、神経繊維がのびて、互いに隣の神経繊維と結びあってシナプスを作るといった活動が絶縁が強固であればあるほど減少します。漏電がなくなるというわけですから、一度間違った習得をしてしまうと修正はできますが、簡単なことではないということです。

 急速に学校で職場でIT化が進み、パソコンを使うことがまず先決というわけでタイピングを疎かにしてきました。
結果、タイピングに対するあこがれやストレス、コンプレックスなど複雑な感情を抱えている方が大勢いらっしゃるように感じます。

 もうそろそろ、真剣に見直してみませんか?タイピング教育のことを・・・





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Last updated  November 27, 2004 12:37:38 PM
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