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映画化されたころからいつかは読んでみたかった本何年もたってやようやく新潮文庫の100冊で入手しましたもっと早く読んでおけばよかったとも思うし、今だからこそ分かるのかもしれないとも思う暖かく、切なく、じんわりしみてくるような読んで良かったです【内容紹介】裏表紙より[ぼくの記憶は80分しかもたない] 博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていたー記憶力を失った博士にとって、私は常に”新しい”家政婦博士は”初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた数字が博士の言葉だったやがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わったあまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語以下感想です小川洋子さん初読みですもう何年も前の映画で結局観ることはなかったのですがこの映画の予告編を見てからいつか読んでみたいと思いつつも手に取らなかった本でした80分のビデオテープが上書きされてしまうように記憶がリセットされてしまう「博士」博士のお世話をするために雇われた「家政婦」の私阪神タイガースが大好きな10歳の私の息子「ルート」数学、阪神タイガース、江夏豊この一見ばらばらの要素がこんな物語になるなんて博士と私とルートの3人それぞれの愛情がとても暖かく、それでいてどうしようもなく切なく悲しい余韻の深い本でした
2017.08.29
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王城夕紀さん3冊目これは、かつてどこかにあった国での物語今残る、いかなる記にも残されてない国での物語そんな書き出しで始まるファンタジー12×12マスの盤上で争う将棋に似た遊戯「天盆」それを国戯とし、天盆を制した者たちが政を行う国「蓋」赤子のころに拾われ、13人兄弟の末っ子として育った主人公「凡天」将棋のことはさっぱり分からないのでおそるおそる読み始めたのですけどとても面白かったです【内容紹介】裏表紙より「誰かのために戦う奴に勝てるわけがない」蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み・・・少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー以下感想この本を知ったのは読書メーターでの献本応募案内でした。「青の数学」の作者さんの作品ということで気になっていました。この本がデビュー作だったんですね。天盆で勝ち進んだものが中央に登用されるという制度は学科試験ではないものの中国の科挙を思わせるもので、世界観もちょっと中華的な雰囲気を感じます。主人公の凡天が妨害にあいながらも天盆で勝ち進んでいくところも良かったですが凡天の家族の絆があってこその物語だと思います。ラストはちょっと予想外の結末に終わったのですが、この終わり方もありかなと思いました。
2017.08.26
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続編の「こいしいたべもの」を書店で見かけたのがきっかけですエッセイにはほとんど手をださないのですが思わず手に取ってしまった美味しそうなイラストこちらは書店になかったので図書館で借りて読んだのですが3店回って文庫を購入してしまいました。オムライス、さっぽろ一番味噌ラーメン、カステラ、カレー、水羊羹などなど身近な食べ物のことが素敵なイラストつきで綴られています。エッセイというものに対する苦手意識がちょっと変わりました。【内容紹介】文庫裏表紙よりできたてオムライスにケチャップをかける鮮やかな一瞬、あつあつの鯛焼きの香ばしい香り・・・ひと口食べた瞬間、心の片隅に眠っていた懐かしい思い出が蘇るーだれもが覚えのある体験を、ユーモアに満ちた視点と、心あたたまる絵でお届けする、23品のおいしいエッセイ集。可笑しくて、ちょっと泣ける、味の記憶を召し上がれ。食いしん坊さんにはお勧めかも(笑)もちろん「こいしいたべもの」も購入済みです
2017.08.25
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加納朋子さん初読みです表題作含む8編の「絆」がテーマの短編集【内容紹介】裏表紙より小学生のぼくは、ねこの首輪にはさんだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが・・・・表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、日常にさりげなく現れる、大切な人との絆を描いた8編。以下感想です ネタバレ注意加納朋子さん初読みです。「モノレールねこ」とは何だろうとタイトルで気になっていたのですがこのモノレールねこという表現がすごく面白かった不細工でどっぷり太った猫が塀に乗っていると余分なお肉が垂れてまるでモノレールのようだというんですどんなネコなんだかと思いつつも、なんとなく想像出来ちゃいそうで思わず笑ってしまいました。野良猫だと捕獲されてしまうからと機転を利かせて赤い首輪をつけてあげた「タカキ」とその首輪に短いメッセージを挟み込み交流する主人公「サトル」との話の表題作家族を突然の事故で亡くし、保護者になったのはダメで愚かで情けない父親の弟との絆を描いた「マイフーリッシュアンクル」ダメ父と息子の「ポトスの樹」も良かったのですけどやはりザリガニが主人公という異色の「バルタン最期の日」が一番良かったですまさかザリガニにこんなに共感させられるとは(笑)初読み作家さんでしたが他の作品も読んでみたいと思いました
2017.08.24
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夏になると展開される出版社のキャンペーンカドフェス対象作品の中に前から気になっていたこの本が入っていたのでおまけのブックカバー欲しさに購入しました【内容紹介】医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!? 以下感想です個性派すぎる医師たちが贈るメディカル・エンタメミステリとあったんですが本当にそんな感じでした。ストーリーの展開も良く、冒頭に主人公が医療ミスを起こした事例の回想があるんですがそれがいかにも思わせぶりでこの件がいつ関わってくるのかとちょっと期待しながら読んでました。キャラクターも個性的ですし、天久鷹央シリーズともリンクするのでちょっと嬉しかったですミステリとしてはそれほどひねった展開ではないですがラノベと医療ミステリが合体したような感じで面白かったです。続編もあるようなのでそのうち追いかけていきたいと思います。なんかアニメかドラマにできそうな話でした
2017.08.11
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好きなのにあまり読まないジャンルなのがファンタジー架空世界が舞台となるハイ・ファンタジーとなると地名や人物名など情報量についていけず十分楽しめないこともあるんですが・・・この本はなぜかすっと物語に入っていけたので即購入を決めました【内容紹介】裏表紙より右手に月石、左手に黒曜石、口の中に真珠。三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。呪われた大魔道師アンジストに目の前で育ての親を殺されたことで、彼の人生は一変する。宿敵を滅ぼすべく、カリュドウは魔法ならざる魔法を操るの修行をつむが・・・・。以下感想です さらなるネタバレ注意読書メーターで相性の良い読者さんが読んでいる本の一覧で知りました。タイトルに惹かれたのですが、実際に本の装丁まで見たら欲しくなってしまいお買い上げしてしまいました(笑)育ての親と幼馴染の少女を目の前で殺され、復讐心のみにとらわれ闇に染まってしまったカリュドウカリュドウは復讐するための力をつけるため隣国へ夜の写本師を目指すまでの物語は一気に読んでしまいました。そこから復讐譚が始まるのかとおもいきや、初めの謎へ戻りますそもそもなぜカリュドウは3つの品をもって生まれてきたのか。月石、黒曜石、真珠に象徴される力の持ち主だった3人の魔女たちの運命ともはや呪いともいえる輪廻復讐をとげ、カリュドウはこの環を断ち切ることができるのか時代が前後するあたりでちょっとてこずりましたが壮大なストーリーで最後まで読ませてくれました。獣を操る魔法、人形を用いる呪法、闇を用いる呪法、本を利用する魔法(この魔法も面白かった)おもにこの四種類の魔法が出てくるがカリュドウが最終的に目指したのは書いたものそのものが力をもつ、その技を継承する「夜の写本師」だった。カリュドウの運命に大きくかかわる「月の書」を探すのにも役立つ職業そして羊皮紙や木片などに書きつけたものそのものが力をもつなんてお札とかもつかう陰陽師のようそして輪廻転生。異世界のファンタジー、魔法世界でありながらどこか日本的な要素がちりばめられているところが世界に入り込みやすかった一因かもしれないですシリーズ物のようなので別の作品も読んでみたいです
2017.08.01
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