PR
フリーページ
カレンダー
カテゴリ
こちらはBL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご入室をお断り致します。
朝方まで語り合い、朝食をふたりで食べると倉本は朝練が有るとかで俺よりも早く登校した。
「じゃ行くは、さっくんちゃんと登校しろよ」
「バーカ子供扱いするな」
「よしよし、お兄さんは嬉しいよ」
そういう言葉に思わず笑ってしまう、あいつはいいタイミングでかまってくれる、幼馴染の心知れたあいつだから出来ることだと思う。
倉本が出て行った後の部屋、自分の部屋なのになんだか広々と感じる、ホームシックでは無い寂しさが何と無く広がる。
それが嫌で、登校時刻よりも早く部屋を出て教室に向かう、まだ誰も居ない教室、グラウンドからは野球部の声が聞こえてくる。
俺は、グラウンドの見える窓辺に立ち、野球部が練習をする姿を眺める、キャプテンである倉本がノックをする姿がそこに有る。
あいつってこんなにかっこ好かっただろうか?倉本を目で追ってしまう。
何やってるんだ俺、まるで初恋の女子の様だと自嘲する。
でも思う、なぜ倉本は俺に対して優しいのか?幼馴染だからなんて言葉では片付けられない程の優しさで接してくれる、それが時々不安にもなる、いつか離れる、何時かは別の道を行くことになるだろう、あいつにもやりたい事や夢もあるだろう、だから同じ道を歩くなんてありえないと思う。
「さっくん」
いつの間にか練習を終え、後ろに立っていたらしい倉本の声に驚き、振り返る。
「お前、何やってるの?俺の事かっこ好いなんて思ってた?」
「ばーか、お前がどれだけアホ面で練習してるか見てたんだ」
「あっそっ」
そういいながら今度は、何時ものヘッドロックを決めてくる。
「はなせって!」
「じゃ何考えてたか言ってみろ」
「だからお前のアホ面を見てたんだってさっきいっただろぉ~離せ痛い」
そういう俺から腕を外し、悪戯そうな顔を見せ
「お前またぁ~朝の続き考えてたんだろ?お見通しだぞ」
「はいはいお前には適わない、その通りです。」
「素直になりなさい」
「済みませんあんな事やこんな事考えてました。俺は部活のことを考えてぼーとしていました。」
やけくそ気味にいう。
「はい!素直でよろしい」
なんて言ってると周りのギャラリーから声が上がる。
「お前ら相変わらず仲いいなぁ~」
「ホントそうよねぇ~」
なんて声で俺と倉本の間を冷やかす奴らがいた。
「おおそうだぁ~俺達は愛し合ってるんだぁ~」
なんていいながら肩を組む倉本の手からすり抜けようともがく体をガッシリと捉えられ、俺は唖然と見上げると
「やぁ~違うな?う~~ん名コンビんが正しいか?」
なんてあっけらかんといい正すとさっさと俺から離れ、クラスメートの輪の中に入って行く。。。
それにしても倉本の本気とも、冗談とも取れる言葉に動揺してしまった俺、いったいなんなんだ、恋なのか?違う。。。だったら何?
混乱する。。。
「おお~い藤野」
君がいるから 藤野さんの呟き8 2009年10月05日
君がいるから 藤野さんの呟き7 2009年10月04日 コメント(2)
藤野さんの呟き6 2009年04月01日