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BL駄文です、興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はこの先はお勧め出来ません。
倉本くんの呟き2
実家の二階、何年振りかの帰省、自分が過ごした兄と共同の子供部屋、今でも残る2段ベッドと勉強机、その脇にある窓から覗くとそこに藤野の家があった場所、すでに取り壊され空き地になっていた。
何かにされるのだろうか?重機と資材が置かれている。
あの日、引っ越してきた藤野家の幸せそうな姿はもうなかった。
俺は子供の頃を思い出した。
引っ越してきた朔耶とは一週間経っても遊ぶことは無かった。
なぜそうなのか?俺が遊びに誘おうとあいつの家に向かうといつもあいつは居ない、塾だとか習い事だとかで留守がちだった。
俺は仲良くしたいと思っていたがこれじゃ仲良くなるどころではない、いったいあいつは何時遊んでいるのだろう?
友達は居るのだろうか?そうか塾や習い事で出来る友達が居るに違いないと思っていたがやつの家に友達が遊びに来た姿を俺は見たことが無かった。
家では遊ばないのだろうか?
そんな思いで新学期を向かえ、俺は4年になった。
クラスはというと3年からの持ち上げでクラス替えは無く、担任も変わらない、その方が気楽で親友とも離れることが無いし都合も良い、少し変わるのはそこに朔耶がやって来るということ、先生に家が近所と言うことも有り、事前に頼まれていたことだったが話した事もない奴とどうやって接していいのか俺は考えていた。
教室に入り、友達やクラスメートに声を掛けられる。
「おはっようくらもっちゃん、転校生ってお前んちの隣なんだろ?時々見かけるけど可愛いよなぁ~あの女子」
「そうそう、紹介してよ」
出た、男子の早とちり、俺と同じ輩が居るもんだと思う瞬間、
「残念だったなアイツは男子だよ」
と笑顔でいってやる。
「嘘!」
と一斉に返ってくる。
予想どうりの反応に俺は心の中で笑いそうに成るのを抑える。
その会話を聞いていた女子が会話に加わる。
「ねぇ~ねぇ何の話?」
「教えてよ!」
「可愛い男子が転校してくるんだって」
「本当!どんな子なんだろうね。私、友達になろうかなぁ~」
「ばーかお前なんかより全然可愛いんだぞ!そんなのがお前なんかのダチなってくれないぞ」
なんて意地悪な男子が女子をからかうが俺は思う、アイツって友達が居ないのじゃないかと思う。
だから俺が一番最初の友達に成ろうと心に決めた。
だから俺は言ってやる。
「アイツは俺のだ」
「?」
「?」
「?えぇ~~」
しまった。。。思っていたことがそのまま口をついて出てしまった。。。
「くらもっちゃん、お前、男だなんていって本当は女子なんだろ?」
「そうそう独り占めなんて考えてたんじゃないだろうなぁ~」
「なぁ~んだ女子かがっかりね。」
思い思いの声が俺の頭の上を飛び交っている。
俺は頭を抱えて机に突っ伏すが仲の良い奴らは俺を揺さぶりながら朔弥の事を尋ねてくる。
「だから男子だって。。。」
やけくその様な俺の声に女子の一人が言葉を発した。
「じゃぁ、倉本はその男子が好きなんだね。やだぁ~~倉本ってそうゆう趣味だったの?がっかりぃ~」
ああ~もうなんでもいい、俺は朔弥が好きだしアイツの事が気に掛かる。
そりゃ最初見たときは女子だと思って喜んだし、男子だと知ってもガッカリというよりは仲良くしたいと思ったのは事実だがまだ、会話をしたことが無いと言うのが正直なところだ。
そんな騒がしい朝のひと時、教室のドアがガラリと開けられるおとがすし、先生の声が響く。
「はぁ~いみんな席に着いてください!」
と手をパンパンと鳴らす。
慌てて席に着くクラスメート、俺も突っ伏していた姿勢を戻して椅子に座り直す。
「それでは今日はみんなに転校生を紹介します。どうぞ入って」
と戸の方に声を掛ける。
ドアの方からランドセルを背負った小さいくて細い体が顔を覗かせる、前に会った時よりも少し日焼けしたらしい顔、髪が少し伸びただろうか?
白の長袖ティシャツにキャラクターが大きくプリントされた服にネイビーカラーのハーフパンツが良く似合う。
女子からざわめきが起きる。
男子からはなんだぁ~の声、アイツは表情も変えず前を見つめている。
「?」
目が合った?
隣の席の奴が話しかける。
「可愛いけど男だな」
「ああ、だから言ったじゃない男だって」
先生の声が聞こえる。
「ええ~お父さんの仕事の都合で転校して来た藤野朔耶君です。そうね藤野君自己紹介してくれる?」
「藤野朔耶です。宜しくお願いします。」
と簡単な挨拶だった。先生はキョトンとした顔で藤野を見ながら気を取り戻し、
「じゃぁ~席は倉本君の隣ね」
と席に着くように促すとコクリと頷きこっちに歩き出す藤野にクラス中の視線が集中する。
隣に来た藤野が俺の傍に立ち握手を求めてくる。
「宜しく。」
という短い言葉と差し出された手、俺はなぜか顔が紅くなるのを感じながら手を差し出し握るとニッコリ笑顔が返ってくる。
俺はその笑顔に目眩を覚える。
そして思う、こいつのこと好きなんだ、そしてずっと一緒にいたいとまでまるで恋をしたようだ。
遠くで声が聞こえる。誰だろう?
「しゅん。。。起きろ。。。瞬。。。」
体がゆりらされる感覚、藤野とは違う手の感触
「お~~い瞬」
耳を引っ張られ目が覚める。
「にいちゃん!いてぇ~」
「しゅん飯だ行くぞ!」
頭の中の藤野の顔がぼやけ、目の前には暗くなりかけた風景が広がっていた。
「お~いしゅん早く来い」
久し振りの実家、暖かい時間が始まる。。。
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