BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年03月20日
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BL小説です。興味の無い方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

今回の番外編のテーマは「バッカップル」です。

皆さん笑って下さい!


 朝からたわいも無い喧嘩をしてしまった。 
 もう、原因など思い出せないほど些細なことで、怒りが勝ち過ぎて忘れてしまった。 
 朝から気分が悪い、藤野は苛立ちながらキッチンに立ち、自分の分だけ朝食を作り 
 コーヒーを入れ、ため息をつきながら呟く 
 「栢山のバカ。。。」 
 栢山はというとコーヒーショップで朝食を取っていた。 
 売り言葉に買い言葉で藤野が怒鳴って出て行けといったのでそうですかと答え、 
 飛び出したが外に出てみるとなんてことは無い、 
 先ほどまでの怒りは 
 和らぎつつあった。 
 栢山は呟いてみる。 
 「先輩のバカ。。。」 
 そして一服して、店を出ると空は綺麗に晴れ渡り、久し振りの太陽が照り付けていた。 
 気が落ち着いたところで栢山は戻ることを決心した。 
 藤野の場合、自分が先に折れないと藤野は絶対折れない頑固者であることを 
 この2年で思い知らされていた。 
 一方、藤野はテーブルで手紙を書き、白い封筒に封をすると自分の部屋に向かった。 
 栢山はドアから藤野様子を伺おうと覗き込んだがリビングに姿が無いのを確認し、 
 中にはいると藤野の部屋に向かい、ドアをノックしないで静かに開けると藤野は背中を 
 ドアに向けて座っていた。 手には何かを握っている風で、窓から差し込む光に一瞬、 
 キラリと光る物を栢山は見た。 
 「朔耶!」 
 声を上げ、右手で藤野の腕を掴み、左で体を抱き込む。 
 「栢山?」 
 藤野の間の抜けた問いかけが返ってくるのと同時に藤野の前に置いてあるものを 
 見ると力が抜け、栢山は崩れ落ちるように腰を落とした。 
 「良かった。貴方が逝こうとしてるじゃなくて俺、あんたにそんなことさせられない、 
 せっかく想いが通じたのにあんたに逝かれたら俺、後、追います。」 
 藤野は栢山の左手に手を重ね言う。 
 「バーカ俺はそんなこと絶対にしない、 
 人間だから絶対なんて無いけれど 
 自ら逝くなんてことしないから安心しろ」 
 栢山の手に力が入る。 
 「じゃあ誓ってくださいあんたは俺を置いて逝かないと」 
 「ああ~誓う」 
 藤野が言う 
 「お前も誓え、俺を絶対置いて逝かないと」 
 「誓います」 
 栢山は藤野の手を取り口付ける、それはまるで誓いのキスのように 
 「で、先輩なにやってたんですか?」 
 「ああこれ、大学時時代の友人が送ってくれたんだ、実家の農家継ぐから今年自分が 
 作った野菜を食べて欲しいって。」 
 「そんなのリビングでやって下さい紛らわしい 
 キッチンにハサミがあるでしょ。」 
 そういいながら箱の中を覗き込む。 
 「あのハサミ切れ味悪いからナイフここの引き出しにあるの思い出したんだ。」 
 「じゃぁそれで昼飯作って下さい、先輩が今日、当番でしたよね。」 
 「ああ~絶対に旨いって言わせて見せる。」 
 という言葉が出たところで栢山は 
 藤野の唇を塞いだ。 
 長い長い口付け、お互いの存在を確かめるようだった。 
 栢山は思う、藤野と出会い恋に堕ち、そして愛した、永遠なんて言葉は信じない、 
 けれど藤野とだったらどこまでもいけるところまで行こうと、藤野は思った。 
 栢山に出逢って恋をし、栢山を愛した永遠なんて有り得ないかも知れないが 
 今はこの男と 
 共に人生を歩もうと。。。 





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最終更新日  2009年03月20日 04時19分24秒
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