BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年07月17日
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BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれえる方はご遠慮下さい。




起き上がろうとするけれど体が動かない、これじゃ服は必要なさそうだ、和樹さんを待つしかなさそうだ。
その時だった寝室のドアがカチャリと音がして見慣れた影が部屋の中に入って来て僕の隣のあいた場所に座る、顔は見えない、ただ、広い背中がこっちを向いてる。
なぜだろうなぜこっちを見ない、そして声を掛けないのだろう。

「和樹さん。。。」

小さな掠れた声しか出ない、届いているのかいないのかさえも分からない、そして反応が帰ってこない代わりに無言で体制を変えて抱きしめられた。

「和樹さん。。。」

もう一度、呼んでみるけれど答えは返って来ない、けれど何だろう、彼の体が小刻みに震えてる、どうしたのだろう、言い知れない不安が僕に襲い掛かってくる。

「ねぇ、和樹さんどうしたの?」
「す。。。済まない。。。うっあははははは」
「ど。。。どうしたの?」

突然笑い出した和樹さんが僕の体を寝かせると開いた横に潜り込むとベッドに寄りかかって笑い顔で僕の顔を見下ろしてくる。

「済まないな、無理をさせてしまった」

僕は首を振ると和樹さんの笑の訳を聞く、なにがそんなに可笑しかったのか僕だけ取り残されたようでなんだか面白く無い。

「ごめんごめん、君がそんな顔をするなんてね」

ニコニコしながら僕のむくれた顔を指で突きながらいつもの和樹さんとは別人の様にはしゃいで見える、じれったくてもどかしい、いったいどうしちゃったんだろう。

「ねぇ~和樹さんどうしちゃったの変だよ、いつもの和樹さんじゃないみたい」
「そうかな?」
「うん、そうだよ」
「だったら良いこと教えてあげる」

う~んやっぱり浮かれてる、語尾が上がってるし声が裏返ってる、この人、普段大人なだから箍が外れるとこう成ってしまうのかな、なんだか面白い、それにこれはきっと僕にし見せない素顔の一部なのかも知れない。

「和樹さん。。。」
「酷い声だな、私の所為だね」

そう言って僕の両脇に手を突くとそのまま口付けてくる、それがとても心地良く受けた口付けを貪る、口の中で舌を絡め合うけれど僕が期待したその先は訪れなかった。

「済まない、ここから先はお預けだ」
「なぜ?してよ、ここでもう一度してよ」
「駄目だよ、君が壊れてしまう、それにまだ楽しみは始ったばかりだからね、先は長い、楽しみは取って置かないとね」

和樹さんは僕を包み込む様に後ろから抱きしめる、ふたりの体温が重なる。

「ねぇ顕一、旅行をしよう、旅行と言って休みは短いからね、温泉のある旅館で3泊って言うのはどうかな?」
「旅館。。。?」
「ああそうだ、女将が私の知り合いでね、電話をしたら部屋が開いてるって言うものだから予約したんだ、気兼ねの要らない離れを一棟借りたんだよ」

離れが客室に成ってる旅館なんて一度、泊まってみたいと思うけれど予約が取り辛いって誰かが言っていた、それなのにそれを女将が知り合いだからってそんなに簡単に予約が入れられるのだろうかと思う、和樹さんはああいってるけれど色々手を尽くしたんじゃないのだろうかって思う。

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最終更新日  2009年07月17日 03時06分45秒
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