BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年07月18日
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BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。




出掛けにハルさんがにこやかに送り出してくれた、そして宿までは時間が掛かるからってお弁当を持たせてくれたまるでえんそくにでも行くような気分だった、お弁当、何時以来だろう、最後は高校生のころか。
和樹さんの運転で高速に向かう、とても爽快で冬の空とは思えないほど穏やかだ。

「こういうのが小春日和というのかな?」
「うん、小春日和って言うと春のイメージだけど本当は冬のこんな日を指す言葉なんだ」
「気分良さそうだね、連れて来て良かった」

和樹さんが柔らかな顔で笑う、彼の笑顔こそ小春日和だと思う。
彼の横顔とハンドルを握る手を見る、横顔の和樹さんは真剣だけど余裕を感じる運転振り、僕はペーパーだから羨ましいって思う。

「体はどう?」
「大丈夫みたい、昨日、ゆっくり休んだから」

昨日はセ〇ク〇をしなかった和樹さんに説得された、和樹さんとは違う部屋で眠った、寂しかったけれど疲れの所為だろうか僕は深い眠りに着いた、お陰で朝はとても清々しく目を覚ます事が出来た体はまだ少し痛いけれど声の掠れは引いて今は普通に話せてる、昨日の晩は余りにも酷いからハルさんが風邪を引いたんじゃないかって医者を呼ぼうと言い出すはホットレモンを作ってくれたりなんだか申し訳ないくらい心配をさせたのに和樹さんはそんなハルさんと僕のやり取りを見ながら横で笑ってるし、なんだか僕は暖かい気分に浸れた。

「どうしたの?」
「昨日のハルさんを思い出して」
「彼女は君を気に入ったらしいね、嫌いな人間のには義務感でしか働かない人だからね」
「え、そうなのそんな風には見えない」
「そういう意味で彼女はプロなのかも知れないな」
「さあ、そろそろ旅館だよ」

高速を降りてしばらく街の中を走る、街抜けて田舎道へと差し掛かる、そこは車がすれ違うには細い道、人家のない山に囲まれた道だけれど綺麗に整えられた良い道を下ると旅館の案内標識が目に入った。
その標識に従って車を走らせると林の奥に開けた一角が見えてくる、そこにひときは大きな日本建築風の建物が目に飛び込んできた。
旅館のエントランス付近に車を寄せる、荷物を持って自動ドアを抜けると大勢の仲居さんに迎えられて鞄を担当の仲居さんに渡す、そこへ女将さんが挨拶に来た。
女将は床に正座すると綺麗な姿勢で三つ指をついてお出迎えの口上を述べると仲居さんに部屋への案内の合図をする。
一連の動きに無駄が無くてキビキビト動く、廊下を歩き、離れへの通路を通る、そこには整えられた庭が有った。
自然を満喫しながら離れへ着くと引き戸を開ける、中に入るとそこは今とは違う時代にタイムスリップでもしたような純日本風の作りに成っていた。
部屋はニ間あり、寝室と居間になるのだろうかいまには掘りごたつがあり、窓辺には机に椅子が二脚置かれている。
老舗のりょかんなのだろう、仲居さんの説明では大正時代の作りの部屋だという。
畳の部屋ってなんだか落ち着く、仲居さんは一頻り部屋の説明などすると本館の方に戻って入った。

「和樹さん、2人きりだね」
「ああ、そうだ」
「お風呂入ろうよ、露天風呂が付いてるって言ってたよね」

僕は物珍しそうに部屋の中を見渡す、確かに仲居さんが言ったように天井には和室なのにシャンデリアのようなライトが有ったりする。
なんだか心をくすぐられれる作りの部屋だ。
その時だった腕を掴まれて引き寄せられる、和樹さんの膝の上に子供の様に乗ると首筋に唇が落ちてくる。
そして耳元で囁かれる言葉は熱を帯びているようで熱い。

「露天風呂に入るの?だったら一緒に入ろうじゃないか、明るいところで君の体を洗ってあげる、私の印の付いた体からね、ここまで来るまで私がどれほど我慢していたかここに教えてあげる」

吐息のような声が僕の耳をくすぐる、お尻を撫でられてゾクリとする、夕食が運ばれて来るまではまだ6時間ほどある、2人で楽しむには十分過ぎる時間だった。

「僕も和樹さんに触れたいよ、夕べはお預けだったから足りないんだ、それに車の中の貴方はかっこよ過ぎるよ、僕には麻薬だよ」


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最終更新日  2009年07月18日 03時47分44秒
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