BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2009年10月22日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です、興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さいR-18

男はバスタオルで濡れた髪を拭きながら裸のままで歩き回る。
その光景を見て目が離せなくなった。
あまりにも男の動きが美しいかったのだ。
冷蔵を開けて何時の間に買ったのだろうかビールを取り出してゴクゴクと旨そうに飲んだ。
それを見ていた鴻山はソファーに座るとテレビを点けた。
テレビでは面白くも無い番組から笑い声が響いてくる。
顔を顰めてチャネルを変えるとニュースを観た。
気を引くニュースは無かったがお笑いよりは良いと思ったのだった。
そこへビールを片手に腰にタオルを巻いただけの男がやって来てドカリと隣に座った。

「ねぇ、鴻山さん?アンタ下の名前なんていうの?」
「なぜ、俺の名前を知っている、それに人に尋ねる前に名乗ったらどうなんだ?礼儀だろ?」
「そんなにツンケンしないでよ」

男はビールをソファーの前のテーブルに置くと長い脚を組んで話を始めた。
鴻山はいくら秋だからと言っても裸では寒いのではないかと思ったのだったが、ここで甘い顔をしては居座られてしまうのではないかと考えて冷たくしているのに男は動揺が一つも無かった。
それよりも居座る覚悟は当に出来ているらしい。

「俺は椎名葉瑠(しいなはる)、宜しくね、鴻山さん、で、下お名前は?」
「だからなんで俺の苗字知ってるんだ?って聞いてるんだ」
「もう、表札出してるじゃない、それともあれは他人の名前?もしかしてここってアンタの愛人の持ち物だったりしてぇ」

嬉しそうに笑いながら揶揄する椎名という男を見ながら鴻山は小さく呟いた。

「鴻山宗次。。。」
「あ、そっ。。。」

自分から聞いて措いてなんだか興味なさそうにテレビを見詰める椎名が不意に鴻山の肩に腕を回して来た。

「ちょ、何するの?」
「寒いからくっ付いただけ。。。」
「だったらパジャマ着れば良いじゃないか?
「だってあれ窮屈なんだもん」

甘えるように見上げて来る顔が妙に色っぽいのはあの痕を見たからなのだろうかと思った。
風邪を引かれては介抱をさせられかねないと思ったから押入れの中に有ったはずの引き出物のバスローブを探した。
椎名はそんな彼の行動を余所にテレビのチャンネルをお笑いに変えた。
あの煩い笑い声が耳に戻った。
おまけに椎名がいう。

「宗次、これ面白いよ」

それは極当たり前のようにそして自然と出て来たと感じた鴻山は反論する気分をそがれ、自分の無力さを呪った。

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最終更新日  2009年10月22日 12時34分34秒
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