BL駄文・華は夜ひらく

BL駄文・華は夜ひらく

2010年07月18日
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カテゴリ: 道に落ちていた男
BL小説です。興味ない方、嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。

抱きすくめられて頬を寄せられる。
甘い恋人のような抱擁に思わず溺れそうに成る。
抵抗しようと身体を動かすが、思うように動けない、これほど体力が落ちたのだろうか、それとも拘束が以前よりも強いのだろうか。
首筋に唇が落ちる。

「止めて下さい、こんなところで。。。や。。。」
「違う場所なら良いのか?」

クククと喉の奥で笑いながら「冗談」だと囁いて、正面から抱き直す。
さっきから表情が見えないから不安が広がる。しないと言うのならばなぜ、このような場所に呼び出しこのように自分を抱き締めているのだろうか。



切なげな声が途中で切れる。鴻山にだけ届く声は「細く成れる?」と聞こえた気がした。
抱擁は強くなる。
苦しくてこの手の力を緩めて欲しいと願うと、不意に顔が上向かされ、唇を塞がれる。

「ふっ、。。。はぁ。。。」
「私の元に来い、そうすればこんなになるまで放っては置かない」

頭一つ高いところから聞こえてくるのは本当に野瀬の発したものだろうか、信じられない思いが胸を渦巻き、鼓動が震える。

「冗談はさっきのだけにして下さい、俺はアンタの元になど行く気もなければ貴方のものになど成る気はない」
「寂しいことを言ってくれるね、しかし、君はそうでなくちゃ、面白みが無い、しかし、弱々しい君は苛めがいが無いからね、太ってもらわないとな」
「悪趣味な。。。だったらブクブクの肥満体になってやる、それならアンタは興味を無くすだろ」

嫌味を言った積りだったはずなのにしかし、それは笑われた。

「ははは。。。それは良い、休んでいる間にそんな冗談まで言えるようになったか」


野瀬の唇がもう一度、重ねられた。
性感を呼ぶ舌の動きに鴻山の内臓から吐き気が込み上げて来た。
流石にここで吐くわけには行かない、舌に噛み付いた。
怯んだ隙にその腕から逃れ、口を抑えその場に蹲った。
何も食べていない内臓から胃液ぐらいしか出てこない、それが幸いした。ハンカチで口を拭って手を拭いた。


「分かっただろ、残念だったな、ホテルでも会社でもアンタは俺を抱く事は出来ないんだ、諦めろ」
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最終更新日  2010年07月18日 11時44分48秒
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