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Aさんからメールが入ってきた。Aさんは先週のキャッシュフロー・ゲーム会で同じ卓だった、20代の女性だ。メールは、少々刺激的なものだった。つまり、前回は楽しかったです、云々の言葉のあとに「今度お時間があったら、会いません?」そして「これも一つの出会いですね」で結んでいたのである。ゲーム会でこういう「出会い」は期待していなかったものだから、不意を疲れたような気分だった。そして同時に「これは何か裏があるかも??」という疑いの気持ちも湧きあがってきたのは事実だった。そうでなければ、俺にメールを送る理由が見当たらない・・・・。ただバルドゥビーダ星では、人を疑うより信用するものである。「今度の日曜でしたら夕方から用事がありますが、それまででもしよろしければ」打ち込み終わると、サッとアウトルック・エクスプレスの「送信」を押した。日曜日、新宿のAさんの「よく知っている店」で昼食をご一緒しながら、仕事の話、趣味の話・・・・それは普通の会話に違いなかった、ある瞬間までは。「で、バルドゥビーダ人さんはYさんに呼ばれてネットワーク・ビジネスの説明会には言ったんですか?」「ええ、行きましたよ。得るものはありました。入会しようとは今の時点では思いませんけどね」Aさんは思わせぶりに微笑んだ「あっちより、私の入ってるネットワーク・ビジネスの方が面白いよ、きっと。楽しいよ・・・・」流れが完全に変わった。AさんのNBの話が永遠と続いた。「・・・・・そういうことだったのか」俺は合点が行ったように、心で呟いた。今すぐ席を立ってもあるいはよかった。女性という武器を使って、一切そんな言葉や素振りも見せず、俺をここまで連れてくるか。Yさんとの待ち合わせも新宿だった。Aさんはご丁寧に送ってくれた。「取ってつけた親切だな」俺の中で完全に信用を失ってしまったAさんだった。「・・・・っていうことがあったんですよ、まったく」先日の説明会のあった、Yさんの所属するNBのオフィスで語った「何も、初めっから『NBの話をしたい』と言ってくれたら、私は少なくともどんなビジネスかは知りたいわけですから、説明を聞きに行ったのに、今私がこうしてここにいるように」私の憤慨を聞き終えてから、K氏は言った「そういうのは、本当のNBじゃありません」そういえば、Y氏はK氏と一緒にいるときは、一切黙ったままだ。段々分かってきたことだが、K氏はYさんの「アップ」・・・つまり先輩で、YさんはK氏の「ダウン」、つまり後輩である。「NBというものは、アップとダウンの協力によって成り立つものなんです。だから、バルさん」K氏は目を真ん丸くしたまま言った「あなたはここへ友人を連れてくればいいんです。説明はアップに任せればいいんです。簡単なことです」Yさんは私の右隣にいて、K氏の話をじっと聞いてメモを取っている。Yさんは熱心な人だ。
2002年12月22日
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Y氏の指定した待ち合わせ場所は、新宿のビル街のど真ん中の、冬の暗い夕方の本屋だった。「バルドゥビーダ人さん、待ちました?」いつものように明るくさわやかに、Y氏は現れた。「いえ、私も今さっき来たところですが・・・・・他には何人くらい来るんですか」「新しい人は、今日はバルさんだけです」高層ビルの中にある、人がたくさんいるフロアに連れていかれた。「私はネットワーク・ビジネスも、Yさんの属しているNSも、全く知らないんです。ます簡単に教えて下さい」「私が話すより、これから詳しい人に話してもらいますから、もう暫くお待ち下さい」ビルを降り、次は高層ビルの目の前にある小さなビルに連れて行かれた。「ああ、どうも遅くなりました」廊下にいた小太りの、目のギョロッとした人に、Y氏が挨拶をした。氏の腰の低さからいって、この人の方が立場が上のようだ。Y氏から紹介された俺は、訳も分からず一室へと導かれた。答えが見えない。答えを言おうとしない。ちょっと新興宗教のような香りがしないでもないが、あのロバート・キヨサキが推薦しているんだという思いが「臭み消し」の役目を果たしている。人が集まると、いよいよセミナーが始まった。前半はOHPを使っての、目のギョロッとしたK氏の会社説明だった。会社はとても権威があるという話だったが、K氏の一本調子な話し振りに、きつい睡魔が襲ってきた。しかし、ようやくここにきて、ネットワーク・ビジネスの概要が見えてき始めた。そうか、このビジネスはインターネットのビジネスではなく、人のつながりを作って、そこへ商品を流すビジネスなのか。説明では、裕福アメリカ人のうち4割がネットワーカーだといい、そのうちの6割がNS社出身だという。続いて成功者のS氏が登場した。この話には力があり、実感と質感がこもっていた。大いにグッとくるものがあった。セミナーが終って、K氏は言った。「今日のことは、絶対回りの人に言ってはいけないですよ。ネットワーク・ビジネスのことをよく分かってない人に話すと、分かってないくせに『悪徳マルチだ、やめろ』などと言ってくるかもしれないから。そういうときは、自分の言葉で説明しないで下さい。なぜならあなたもまだ、ネットワーク・ビジネスをよく分かっていないのですから。だから、一番いいのは、このセミナーへ連れてくることです。そして一緒に説明を聞いて、成功者の話を聞くことです」それは一理あるように思えた。この場で話を聞いてからだって、判断するのは本人なのだから。「とにかく、又来るといいですよ」彼らはひつこく勧誘することは、全くなかった。「決めるのは、あなた自身です」とも言ってた。
2002年12月17日
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「キャッシュフロー・クワドラント」は素晴らしい本で、大きな気づきがあった。俺のコンテクストは今、広がりつつある。コンテンツも、変わりつつある。但し、この本に何度か出てくる「ネットワーク・ビジネス」というものが何なのか、よく分からないままだ。ロバート・キヨサキがあれだけ勧めるビジネスだが、一体どんなものなのか?今日のゲーム会後も、S水産で開かれる交流会に参加した。交流会の席で主催のY氏と、向かいの席の若い女性が話している。「そうなんですか、Aさんもネットワーク・ビジネスをやってるんですか・・・・・私もです」「Yさんはどちらなんですか?」「私はNSです。Aさんは?」「私はAWです」俺は二人のやりとりをもっと聞いて見たかったが、二人の話はここで終った。「その『ネットワーク・ビジネス』って、何なんですか?」Yさんに尋ねてみた。ロバート・キヨサキが推薦するビジネス。それはコンピューターを使った最新型ビジネスか何かに違いない。「バルドゥビーダ人さん、興味あります?」「興味以前に、どんなビジネスなのか分からないんです。教えて下さい」Y氏はその場では答えなかった。翌日、Y氏からメールが届いた。内容を要約すると、こんな感じだった。「もしネットワーク・ビジネスに関心がおありなら、人を紹介しますよ」
2002年12月15日
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