和邇乃児之庭

和邇乃児之庭

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

和邇乃児

和邇乃児

Comments

和邇乃児 @ Re:ゲームマーケットのレポートもどき 2(11/28) その後、Where am I ? ~Alice in a Mad T…
和邇乃児 @ Re[1]:紫陽花と富士塚とボッチャと坂と 後半(08/13) みっしーさんへ いつもコメントありがと…
みっしー@ Re:紫陽花と富士塚とボッチャと坂と 後半(08/13) 素晴らしいですね 坂の町東京
和邇乃児 @ Re[1]:こじらせさん、いらっしゃい(03/02) みっしーさんへ テオティワカンでは実際…

Calendar

2021/03/14
XML
カテゴリ: 本・読書
リンカーン・ライム・シリーズの第7作にして、最高峰の呼び声高いミステリーの傑作。

時計のような正確無比・冷静かつ残酷な連続殺人犯「ウォッチメイカー」を追うのは、過去の事故で四肢麻痺となりながらも驚異的な鑑識能力を武器に調査を続けるリンカーン・ライム。

事件は、平行して進む警察官の汚職事件とも絡み、読者を何度も小さなミスリードで驚かせながら、いよいよ大仕掛けの謎解きで大団円を迎える。

と、思ったらまだ下巻のまるまる半分残ってるんですけど・・・

ってなる。

といっても、「どんでん返し」のストーリー展開が派手なだけの小説ではない。
その魅力の一番の源泉はなんといっても登場人物の個性と背景であることは読んだ者の共通意見でしょう。

ライムの皮肉屋としての設定も一見ありがちに見えますが、彼の考え方が描かれる序盤(文庫上巻20p)の記述が浅薄さを打ち消している。

”ビフォア・アンド・アフター

それでもリンカーン・ライムは信じている。そういった出来事を過度に偶像化すれば、その出来事にいよいよ力を与えることになる。悪を勝たせることにつながる。”

私はここでがっちり心をつかまれました。

公私にわたるパートナーであるアメリア・サックス、この作品でのゲストプレイヤーであるキネシクス(発言や表情・体の動きなどから証言の真偽を判断する技術)のプロ、キャサリン・ダンスなど、上質のミステリーに欠かせない「必要十分にして過剰ではない人物描写」が行き渡っている。

ミステリーはいかに気持ちよく読者を騙してくれるか、ってことが面白さの肝なんだけど、そこに関しては完璧でしょう。

エンディングで、予想したのとは全く違う形で残されたピースが回収され、それがまた実に気持ちのいい方向なんだな。

これはやられた。

正確無比度★★★★★
​ ​​​ ​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021/05/27 10:48:27 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: