ヌーン･ワイナリーの Eclipse | サッカー好き(現役プレイヤー)が紹介するお薦めワイン情報。売っているお店とテイスティングノート付き。

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2010.01.29

南オーストラリアのヌーン･ワイナリーの Eclipseを飲みました。
Eclipse と言うと、オープンソースかと思ってしまいますが、元々は日食とか月食の意味。『太陽とか月まで食ってやるぞ！』と言うような意気込みのワインなんでしょうか？　パーカーが毎年90点以上の高得点を連発しているようで、ワイナート26号(2005春号)にも取り上げられています。
何か神秘的なエチケットと、オーナーのアンドリュー･ヌーンの理知的･聡明そうな風貌に深みのあるプラスアルファの香り･味わいを期待し購入しました。
(ワイナートでも、田中氏がいつもの一見崇高そうな訳の分からない精神的感想を書いてます。それに影響された訳ではないですが...)

銘柄：　Ｎoon Ｅclipse ２００４
　　　　(グルナッシュ主体のシラー混醸)

　　アルコール度：　15.5% (2005は16% らしいです)
　　生産本数：　　1万本（一方、リザーブ･シラーズは6千本、リザーブ･カベルネは5千本という少量生産）

生産地(畑)：マクラーレン･ヴェール（粘土の上にのった砂質ローム土壌)

Optimum drinking time is expected to be from 2005-2010+. We recommend decanting (ideally 30 mins or so) before serving.（裏ラベルより）

購入ショップ：ワインショップ「タカムラ」

【テイスティング･メモ】

香り(フレーバー･アロマ)

香りはなかなか開かず、複雑そうなニュアンスはあっても、甘酸っぱいほのかな果実香とカカオ風味の香りだけであったのが、５時間経ってやっとイースト香やらコーヒーキャラメルのような香りが出てくる。

味わい
酸味も渋味も結構あるが未だ全然まとまっていないで、飲むには早過ぎる感じです。最初、色と雑誌情報の割には、それ程濃くないかなぁと思いました。酸味が浮いている感じも薄く思わせます。でも、暫らくするとと甘味が出てきて濃い味わいに変わってきます。この甘さがあるために(アルコールが高いのでそう感じる面もあるかも？)料理となかなか合いません。ボルドーでは合うメンチも和牛焼肉も、イマイチ合わない感じがします。一番合ったのが苺風味のチョコ(galbo-mini)というのは、笑える、と言うかチョット寂しいです。

総合評価
澱が凄い！

　ドロドロしたのが一杯出ている。普通澱のところは結構香りが良いのですが、これはあまり香りがしません。
パーカーが90点以上を連発しているようですが、同じようなスペインの濃いワインにも高得点を出しているので、パーカー好みの濃い味であることが良く分かると思います。個人的には、料理には全然合わないし、香りも今のところ大したことないし、田中克幸氏の言うところの｢凡百のワインとは異なる精神の集中に打たれ、峻厳な気配に姿勢を正す｣感じにはならないし(笑)、一万円は出したくないです。やはり、グルナッシュはあまり好きになれない感じがします。　いずれにしろ、もう少し熟成させた方が良いかと思います。(閃き)

このワイン、リザーブ･シラーズやリザーブ･カベルネには高尚感があるのか、チョット興味があるところではあります。
それ以上に興味があるのは、ラベルに描かれているオブジェです。アーティストの奥さんがデザインしたらしいですが、この日時計みたいなオブジェ、単なるイメージの産物なのか、何か参考にしたものがあるのでしょうか。ハリーポッターの魔法に出てきそうなオブジェで、何か神秘的なものを感じるのは私だけでしょうか？

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