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昔から気になっていたハエの仲間がいる。ハエと言っても汚いところにいるハエではなく、木や草の葉の上で見かける体長3~4mmのごく小さな綺麗なハエである。 普通のハエよりもずっと足が長くてスタイルが宜しいが、いちばん異なるところはその色にある。足を除く全身が緑色を帯びた金色をしており、陽の光を反射してキラキラ輝く。宝石と言っては大袈裟だが、ビーズ玉やスパンコールよりはずっと輝きが美しい。デュランタの葉にとまる”ニセ”アシナガキンバエ.体長3.5mmデュランタの葉に比して如何に小さいかが分かるであろう(2006/10/11) ハエの仲間はボーダイで、とても素人が同定出来る様な代物ではない。インターネット上で調べた限りではアシナガキンバエと言うアシナガバエの仲間らしい。詳しい記述がないので確証はないが、まァ、学術論文ではないから、「アシナガキンバエ」としておこう[その後の検討で、これはアシナガバエ亜科のアシナガキンバエではなく、マダラホソアシナガバエ(マダラアシナガバエ)と同じホソアシナガバエ亜科(ヒゲナガアシナガバエ亜科:Sciapodinae)に属すウデゲヒメホソアシナガバエ(新称)Amblypsilopus sp.1であることが分かった。しかし、新称であり些か分かり難いと思うので、此処では取り敢えず”ニセ”アシナガキンバエとしておく。詳しくは追記を参照されたい]。”ニセ”アシナガキンバエ.拡大1(2006/09/24) このハエ、異常にすばしっこい。等倍接写では普通ストロボを焚く。しかし、ストロボで撮ったものは、殆どがブレている。ストロボが光ってから、シャッターが閉まるまでの1/200秒位の間に反応しているらしい(現在使用しているカメラでは、近接撮影で内臓ストロボを使うと、光が少し弱くなる。晴天時の日当たりの良いところでの等倍接写(露出倍数4倍)では、自然光と内臓ストロボの光の強さは同じ程度になる)。”ニセ”アシナガキンバエ.拡大2(2006/10/11) 尤も、ストロボを使わなくてもミラーが跳ね上がった音で飛び上がる場合もあるらしい。ミラーが下りてきたときには葉の上に同じ様に止まっているのでチャンと撮れたかと思っていると、葉っぱだけしか写っていないことがある。ミラーが上がってから下りるまでに、離陸と着陸を演じているのである[現在のストロボはP-TTLと呼ばれる発光制御機構を採用しており、本発光の前に数回のプレ発光を行って露出の調節をする。光に敏感な「ハエ」類はこのプレ発光に反応して飛び上がり、本発光の時には既にそこに居ない、と云うことになる]。 こういうすばしっこい連中にとってミラーが上下する間の時間は、人間にとっての1分以上に長いのかも知れない。時間の長さをどう感じているかは、神経の興奮状態を連続して測定すればある程度知ることが出来るかも知れないが、最終的にはハエに訊いてみなければ分からないだろう。 追記:このアシナガバエは2009年8月にCrysosoma sp.1の可能性が高いとされたが、更にその後、研究が進捗し、「田悟(2010):関東地方にて得採集したアシナガバエ科の記録, はなあぶ, No.30-2, 1-96」により、ウデゲヒメホソアシナガバエ(新称)Amblypsilopus sp.1であることが示された。詳しくはこちらをどうぞ。
2006.10.29
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我が家の庭の植物は、茶人であった祖母の影響を受けて日本的なものが大半を占める。言い換えれば、地味な花が多いのだが、その中でハナカイドウは少し異色である。何とも妖艶な色合いの花をゴマンと着ける。だから、茶花にはならない。 勿論、今は花期ではない。実の時期である。 ハナカイドウは春に新芽が出ると、その新葉に必ずアリマキが付く。葉が巻いてしまうので、ジェットアースではあまり効果が無い。そこで、オルトラン粒剤を撒いてみたら、アブラムシは退治出来たが、それ以降殆ど新梢がでない。 オルトランの袋に書いてある注意書きを見ると、「リンゴには使うな」とある。ハナカイドウもリンゴ属(Malus)だから影響を受けるのだろう(尤も、オルトランでもっと徹底的に生長が抑制されたのはサンザシで、これは昨年春にオルトランを撒いたら、その年は1本も新梢が出なかった。サンザシはリンゴ属ではなくサンザシ属(Crataegus)だが、こちらの方が影響をもっと強く受けるものと見える)。 そこで今年はハナカイドウにはオルトランを撒かず、また、液肥も屡々与えたせいか、よく新梢を出した。と、同時によく実が育った。ハナカイドウの大きな果実.後ろのは普通の大きさ(2006/10/08) ハナカイドウの実は、普通は直径6~7mmでほぼ球形をしている。ところが、今年はそういう普通の実の他に直径1cm位でやや扁平な大きな実が1個だけ着いた。 拡大してみると、やはりリンゴに似ている。ハナカイドウの実の拡大(2006/10/08) 写真を撮ってから大部経ったある日、もう熟した思って食べてみた。 大失敗であった。まだ、硬いのである。もう少し熟度を見てから「収穫」すべきであった。 相当に渋いが、少し甘味もある。来年は肥料をシッカリやって、今度こそよく熟したハナカイドウの実を食べてやろう。
2006.10.28
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久しぶりに毛虫を登場させることにした。毛むくじゃらの如何にもケムシケムシした毛虫である。 今年は、庭の一番奥にシソの種子を蒔いてみた。1回目はスズメに種子を食べられ、僅かに出て来た双葉の芽はダンゴムシにやられて殆ど壊滅状態。 2回目はオルトラン粒剤とダンゴムシ退治の薬を一緒に撒いたら、チャンと芽が出て来た。スズメもオルトランの粒子に惑わされたのかシソの種子を食べなかったらしい。 初夏まではよく生長した。盛夏に入ってからは、水気が足りないのか肥料分が少ないのか、ペラペラのパラフィン紙みたいな葉ばかりになってしまったが、それまでに結構シソの香を楽しむことが出来たのだから、まァ、諒としよう。 秋になってからは見る影もないが、その葉の上に変な毛虫を見付けた。長さ3cm位の毛むくじゃらの毛虫である。我が家ではこれまで見た記憶がない。毛の生え方がドクガ科の幼虫に似ているから、少し警戒した。ナシケンモンの終齢幼虫.頭が黒い(2006/10/18) 調べてみるとナシケンモンと言うヤガ科の毛虫であった。「ナシ」は「梨」だが、恐ろしく広い範囲の植物を食べる毛虫で、シソも好物らしい。 ヤガ科だから毒は無いはずである。しかし、「池田市医師会」のホームページには「有毒毛は刺毛型」と書いてある。このページでは、ルリタテハやツマグロヒョウモンの幼虫までも「有毒毛は刺毛型」となっており、余程虫アレルギーの医者が書いたものと見える。虫嫌いの人の中には、プラシーボ(Placebo)で炎症を起こす人もいるだろう。ナシケンモンの終齢幼虫.斜め上から(2006/10/18) 真上から撮りたかったのだが、障害物があって少し斜めになり、結果的に横から撮ったのと同じ様な写真になってしまった。 次の日に、等倍接写も含めてもう一度撮ってやろうと思って行ってみたら、何処を探しても見当たらなかった。全画面に拡がる毛虫君の顔を披露できなくて一寸残念。
2006.10.26
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3回も「シオンの1種」の花が続いたので、少し雰囲気を換えて、カタツムリを出すことにした。 カタツムリもナメクジも同じ様な生き物に思えるが、ナメクジは沢山いるのに、何故かカタツムリはあまり見なくなった。腐植を食べる大カタツムリ(2006/09/28) このカタツムリ、相当に大型で、直径(殻径)は5cmに近い。最近こんなに大きいのは珍しい。カタツムリの種類など良く分からぬが、どうもミスジマイマイという種類らしい。 蹲踞(つくばい)の台の上で、頭を左右にゆっくり振りながら、腐った植物を食べたべ、少しずつ前進している。この植物、何だか分からないが、随分長いものだった。カタツムリの顔(2006/09/28) 1時間位経ってからもう一度見に行ったら、この腐った植物は跡形もなく無くなっていて、カタツムリも何処かへ行ってしまっていた。意外と素早い奴!! その後、この大カタツムリは一度も見ていない。 10日も経ったある日、何時ものベランダの席で煙草を吸っていたら、目の前の植木鉢に生えているスミレの葉に、何か丸い小さいものがくっ付いているのに気がついた。極小カタツムリ.直径約3mm(2006/10/11) マクロレンズで覗いてみると、何と、カタツムリであった。直径約3mm。カタツムリの赤ちゃんか? 海産の貝はトロコフォア幼生を経て貝になるが、淡水産や陸生の巻き貝は直達発生で、卵からいきなり貝になる。しかし、直径10mmに満たない種類も沢山あるから、仔貝なのか極小種なのか、こちとらには区別が付かない。 何れにせよ、こんなに小さいカタツムリをかつて見た記憶はない。大カタツムリの次に見たのが極小カタツムリとは、一寸面白い。 連日天気が良く、次の日もこのチビカタツムリは同じところに留まっていた。空気が乾燥して水気がまるでないからであろう。親切心を出して少し水をかけてやったら、ちょっとの水に流されて行方不明になってしまった。 しかし、まァ、この程度で死ぬことはないだろうから、特に探したりはせず、そのままにしておいた。
2006.10.25
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前々回(2006/10/21)に紹介した「シオンの1種」の最初に掲げた写真の左上に小さな変な虫が写っていた。今日はこの変な虫の話である。 最近は眼が悪くなったとはいえ、写真を見て始めて気がついたのではなく、勿論、撮影中に気が付いてはいた。しかし、正体は良く分からなかった。ヒラタアブがよく来ているので、その幼虫かとも思ったが、体節が凸凹しており剛毛も見えるので明らかにヒラタアブの幼虫ではない。それでは、テントウムシの幼虫か? 何分にも体長7mm程度の小さな虫なので、マクロレンズを通して見てみないと、老眼の私には詳細が分からない。ところが、マクロで等倍程度にすると、焦点が合うのは一瞬のみで、ボヤボヤの虫がゆらゆらして見えるだけ。 撮影時には焦点合わせばかりを気にしているせいもあり、コムピュータに移してから漸く検討出来る状態になった。クサカゲロウ類の幼虫.花に覆い被さっていて全体が見えない(2006/10/08) 調べてみると、クサカゲロウ類の幼虫である。特にヤマトクサカゲロウの幼虫によく似ている。だが、何分にもクサカゲロウ類の幼虫に関する文献なんぞ持ち合わせがない。ただ外見が似ているからと言って、そう安易に断定する訳には行かない。クサカゲロウ類の幼虫.尻尾の方(2006/10/08) しかし、クサカゲロウ類は幼虫、成虫共に純粋の肉食性とされている。この幼虫は「シオンの1種」の筒状花に頭を突っ込んで何かをしていた。花の中にアブラムシやハダニなど、餌になる生き物がいるのだろうか? 写真からはそんなものはいない様に見える。だが、小さな虫がいるか居ないは、実体顕微鏡下で花をバラしながら見てみないと分からないだろう。 それとも常識に反して花密を吸っていたのか?頭部先端の両側にある大顎がクサカゲロウ類の幼虫の特徴(2006/10/08) 何れにせよ、こんな花の上にクサカゲロウの幼虫が居るとは思ってもみなかった。このWeblogを始めてから、今まで見慣れていたものでも改めて詳細に見直す機会が多くなり、その結果として教えられることが多々ある。
2006.10.24
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北米原産「シオンの1種」にやって来る虫の第1回目は、このオオハナアブ。シオンの花の直径が15~20mmで、アブの体長は15mm前後。「オオ」と付いても、そんなに大きなアブではない。 しかし、横幅がある。筋肉も多いらしくて飛翔は力強く、プーンという大きな羽音を立てる。クマバチかスズメバチの羽音位の大きな音だが、羽ばたきのピッチが高い分だけ音も高い。北米原産シオンにとまるオオハナアブ.その1(2006/10/15) ハナアブ類は外見はハチに似るが、勿論ハエと同じ双翅目に属す。だから、いくら外見を取り繕ってみても、出自の卑しさは隠せない。 幼虫はボウフラも棲まない様な(少し大袈裟か?)汚水中に生活し、ハエの蛆に長い尾状の突起(呼吸器突起)を付けた様な形をしている。為に、尾長蛆と呼ばれる。かなり奇怪な形状なので、気持ち悪がられることが多い。北米原産シオンにとまるオオハナアブ.その2(2006/10/15) 昔は畑の中の肥溜めなどで、この尾長蛆をよく見かけたが、最近は肥溜めなんぞトンと見かけない。そのせいか、ハナアブ類も昔より数がずっと少なくなった。オオハナアブの横顔(2006/10/15) ハナアブ類は一見したところ表面がスベスベしている様に感じられるが、近くで見てみると、細かい毛が密生している。ビロードの様で何となく暖かそう。 上の拡大写真では、眼の中に、五角形をした白く光っている部分がある。これはストロボの反射だが、その中に見える奇妙な縞模様はアブの眼自体にある模様である。アブ・ハエの中には、この様な縞模様を複眼中に持つものが少なからずある。 しかし、一体何のためにこんな模様があるのだろうか。単眼ならば何の意味もないと思うが、相手は複眼だから、きっと人間には分からない何かの特別の意味があるのだろう(もし、読者の中に御存じの方が居られれば、御教示を賜りたい)。
2006.10.22
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我が家の庭には秋に咲く花が殆どない。デュランタは相変わらず花を着けているが、他に咲いているのは雑草を除くと、この「シオンの1種」とホトトギス位しかない。 キク科の多年草は他にもあり、本来は今頃咲いているはずなのだが、今年は何故かすっかり虫に食われてしまって見る影もない。 この「シオンの1種」、北米原産のいわば雑草で、それ以外は名前も分からない、と言うか、忘れてしまった。園芸店で買った植物の名札は普通はとって置くのだが、探しても見当たらないところを見ると、「北米原産キク科の雑草」に名札なんぞ無用と思ったのかも知れない。 買ったときは、3号位の鉢に入れられた高さ20cm程度のものだった。しかし、植え換えたら次の年は高さ1m程に生長してしまった。どうやら矮化剤で処理してあったらしい。北米原産シオンの1種.咲き始め(2006/10/08) シオン属(Aster)か否かも多少の疑問はあるが、コンギク族(Astereae)であることは間違いないし、頭花の形態と色、筒状花、舌状花共に3mm程度の冠毛を持つことから、まァ、Aster sp.として良いだろう。もっとも、北米には日本に無い属があるかも知れない。北米原産シオンの1種.満開時(2006/10/18) この花に色々な虫がやって来る。これからは何回も此の花にとまっている虫たちが登場するであろう。シオンの1種.ハラナガツチバチの類がとまっている(2006/10/18) いや、もう既に登場しているのである。一番上の写真の左端上側の花には妙な幼虫がくっ付いている。この倍率ではよく見えないが、クサカゲロウの幼虫らしい。 3番目の写真のやはり左上にはハラナガツチバチの1種が写っている。 何れも後で詳しく取り上げるつもりでいる。
2006.10.21
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我が家の辺り(東京都世田谷区)では、今年の初秋にチャドクガが大発生し、町を歩くと丸坊主になった哀れなツバキやサザンカが至る所で目に付く。 我が家に発生したチャドクガの幼虫は先日(2006/09/16)紹介した後、直ちに駆除したが、昨日、我が家と隣との境にある塀にチャドクガの成虫が3匹とまっているのを見付けた。今日の朝も、家の網戸に1匹とまっていたし、今この原稿ご書き始めてからもう一度見に行ったら、また一匹いた。 何れも例によってジェット・アースで即刻退治したが、写真はチャンと撮っておいた。何れも羽毛状の触角が見えないから全部雌ではないかと思う。蛾や蝶の雌は、飛翔力の弱い種類では食草の近くを離れないことが多いのである。チャドクガの成虫(雌).真ん丸の腹が見えている.卵が詰まっているらしい(2006/10/18) 我が家にいたチャドクガの幼虫は悉く殲滅したので、此奴らは管理の悪い隣の家から来たに違いない。チャドクガのとまっていた塀の向こう側にツバキの木が数本植えられていることは、隣家とはいえ、良く分かっている。数年前、この家のチャドクガを我が家の側から退治してやったことがある位で、全く困った家(個人宅ではない)である。チャドクガ.別個体(2006/10/18) チャドクガによるカブレの原因は、幼虫の毒針毛である。幼虫が繭を作るとき、毒針毛を繭に付け、成虫が羽化してくるときにまたこの毒針毛を付けて来るので、成虫でもカブレを起こす可能性はある。 しかし、多くは成虫が羽ばたく時に吹き飛んでしまうらしく、成虫の「毒」は大したことはない。昔、チャドクガ成虫をネットで採集して、チャンと展翅標本にしたが、何ともなかった。チャドクガ.別個体(2006/10/19) だから、この写真の蛾を見付けたら、躊躇することなく、可及的速やかに殺虫剤で駆除していただきたい。人的被害の減少ばかりでなく、ツバキやサザンカの貴重な品種を絶滅から守ることにもなる。上の個体の頭部を等倍接写.毒針毛はこの毛だらけの部分ではなく腹の先に付けているとのこと(2006/10/19) ただし、ツバキやサザンカの木の近くで新鮮な個体を見たら、まだ毒針毛が付いている可能性があるので要注意。洗剤を薄めて吹きかければ、蛾の気門を塞いで死に至らしめる以外に毒針毛の飛散も抑えられると思うが、まだ試したことがない。
2006.10.19
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昔はクサカゲロウと言うと、夏の晩、毎日の様に燈火に誘われて網戸に張り付いていた体長15mm位の小さな緑色のカゲロウのことであった。よく網戸の桟に卵、所謂「うどんげの花」、を産んでいった。 しかし、最近はこの小型のクサカゲロウは全く姿を潜め、写真の大型のクサカゲロウしか見ない。体長3cm位ある。この大きな種類は昔は見なかった様な気もするが、カゲロウなどに特に興味もなかったので余り定かではない。クチナシの葉にとまるクサカゲロウの1種(2006/10/08) クサカゲロウ類は保育社の図鑑に1種しか載っていないし、大して種類もいないのだろうと高を括っていたら大間違いで、日本に50種近くおり、普通種だけでも10種は居るそうだ。クサカゲロウの文献なぞ、当然持っていないから、このクサカゲロウは「クサカゲロウの1種」とするしかない。クサカゲロウの1種.青い幻色を生じている(2006/10/08) このクサカゲロウかなり屡々見かける。しかし、写真を撮ろうとすると、直ぐに葉裏に隠れてしまって写真が中々撮れない。今回はどういう訳か、葉表に暫くとまったままだったので、何とか写真を撮ることが出来た。葉裏に隠れたクサカゲロウ(2006/10/08) しかし、ストロボの光に驚いたのか、やはり葉裏に逃げ込んだ。しかし、頭隠して尻隠さず。クサカゲロウの智恵もこの程度の様ですな。
2006.10.18
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もう朝晩はかなり寒くなって来て、プラタナスやケヤキの葉も何かしら秋めいた色合いを帯びてきた。我が家の庭でもヤマノイモの葉の色が変わり始めた。 よく見てみると、ヤマノイモの蔓の先端には葉がなく、途中は黄色、根元に近い部分(まだこれが大部分だが)は緑色をしている。どうやら蔓の先端に近い方から徐々に黄葉し落葉するらしい。ヤマノイモのムカゴ.根元に近い部分はまだ緑色の葉を付けている(2006/10/10) 蔓植物というのはヤマノイモに限らず厄介なもので、園芸愛好家には目の敵にされるが、こうして見ると中々風情がある。ヤマノイモのムカゴ.すこし先端寄りでは既に黄葉している(2006/10/10) ヤマノイモと言えばムカゴが付くものと昔から相場が決まっている。まだ細い蔓なのにムカゴの方は長径1cm以上もありかなり大きい。小さい内からリッパに子孫繁栄に貢献している。人も見習うべきか?ヤマノイモのムカゴ.先端に近く葉はもう落ちている(2006/10/10) かなり以前(2006/09/12)にオニユリのムカゴを取り上げた。しかし、オニユリのムカゴは苦味があって余り旨いものとは言えなかった。 この写真のムカゴは食べるか否かまだ決めていない。恐らく食べないだろう。 子供の頃には庭が広かったから、ムカゴなど笊に一杯位採れ、よくお八つに食べたものである。懐石料理などでは珍重されるらしいが、大して旨いものでもないことはとうの昔から分かっている。
2006.10.15
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昨日オオスカシバの幼虫と卵を掲載したが、やはり親の蛾の方も紹介しなくては片手落ちと言うべきであろう。 しかし、困ったことに一眼レフを使用するようになってからは未だにオオスカシバの成虫の撮影に成功していない。10月7日に空中静止しているホシホウジャクの写真を掲載したが、オオスカシバに関してはまだ撮影の機会がないのである。 そこで仕方なく、昔コンパクト・カメラで撮った写真を出すことにした。沢山あるのでホシホウジャクの時と同じく大判振る舞いである。 写真を見ると何か花に前肢をかけてとまっている様に見えるが、実際は羽を激しく羽ばたいて空中静止をしている。ストロボの閃光時間が非常に短いのでとまっている様に写っているだけである。御間違えのない様に!!ホトトギスで吸蜜するオオスカシバ1(2003/10/27) 空中静止をする昆虫を撮るには、実は一眼レフを使用するよりもコンパクト・カメラの方がずっと簡単。と言うのは、コンパクト・カメラはレンズの焦点距離が短いので、被写界深度が深いからである。 コンパクト・カメラで昆虫の空中静止を撮影する方法については、既に別の所で解説したが、やや不充分な点もあったので此処でもう一度記しておくことにする。ホトトギスで吸蜜するオオスカシバ2(2003/10/27) まず、感度(ISO)が50か100に設定されていることを確認する。明るいところでは50にする。カメラの撮影モードを「搾り優先」(Av)のマクロモードに設定し、絞りの値は周りの明るさやカメラにもよるがF11~22程度にする。ストロボの動作モードは強制発光に変更する。絞りの値の大きい方が深度が深いが、ある程度背景を出したいときは小さめの値の方がよい。ストロボの強さとも関係するので、何回か実験的に撮影してみて適当な絞値を見いだせばよい。これでカメラの設定は終わりである。ホトトギスで吸蜜するオオスカシバ3(2003/10/27) 撮影するときは、予め虫とは関係のない木の葉の様な確実に焦点を合わせられるもので20cm位の所に焦点を合わせ、シャッターを半押しにしたまま(焦点は固定されている)の状態で空中静止している昆虫に近づく。予め合わせた距離(約20cm)の所までカメラを持って行き、液晶モニターを見て旨く構図がとれていたらシャッターを全押しする。多少距離が違っていても被写界深度が深いので何とかなる。シャッターを押そうとしてからストロボが発光する間に虫が逃げない限り、ほぼ百発百中に近い命中率でカチッとした写真が撮れる。 ただし、非常に明るい場所ではストロボの光が不足して巧くいかないと思う。曇り日や少し夕方の方が無難である。ホトトギスで吸蜜するオオスカシバ4(2003/10/27) オオスカシバは羽が透明なので、蜂と間違える人が多い。オオスカシバもそれを意識している?のか、近づくと威嚇するように人の周りを羽音を立てて飛び回ることがある。町人が笠を被って髷を隠し、竹光を二本差しにして、威張って歩いている様なものである。
2006.10.14
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我が家には存在を許されていない虫が何種類かある。先日のチャドクガなどもその一つだが、もう一つメンドーなのがオオスカシバ。よく知られたクチナシの害虫である。 チャドクガもオオスカシバも常緑樹の葉を食害するので、食い荒らされた葉が次の年も残ってヒジョーに見苦しい。 オオスカシバの何が面倒なのかというと、チャドクガは5~6月と8~9月の2回しか発生しないが、オオスカシバは春から秋にかけて連続的に発生するので、1年中注意しなければならないからである。しかも、クチナシは両親共に好んだ花で、狭い庭にも拘わらず5ヶ所に植えてあるから、その見回りに時間がかかる。 オオスカシバは私の好きなスズメガの一種なので気の毒とは思うが、見付け次第ジェット・アースであの世へ言って貰うことにしている。成虫の場合は産卵のため空中静止をしているときにジェット・アースを吹き付ける。不思議なことにジェット・アースを吹き付けられてもオオスカシバは直ぐには逃げない。だから、これはかなり確実な方法で、しかも最も効果的な駆除方法でもある。 幼虫の場合は、普通は2齢位までに退治する。しかし、先日一寸忙しくて見回りを怠ったら、下の写真の様に大きくなるのを許してしまった。オオスカシバの終齢幼虫(2006/09/17) 体長4cm位なので、最後の脱皮をして終齢幼虫になったばかりであろう。 せっかく此処まで大きくなったのだから・・・と仏心を出すのは大変な誤りで、これから蛹化するまでに食べる葉の量は、ここれまでに食べた葉の量の何倍かに相当し、予想よりもずっと広い範囲が丸坊主になってしまう。 オオスカシバは長さ3cm未満位のごく若い葉にしか産卵しない。ごく小さい葉なので、ほんの少し囓られただけでも、葉が生長するにつれて食痕も拡大し、葉身が大きく欠けた葉になってしまう。 だから、クチナシの為に一番良い方法は、卵のうちに取って棄ててしまうことである。オオスカシバの産卵しそうな若い葉だけを注意していればよいのだから卵は簡単に見つかる。産みたてのオオスカシバの卵(2006/09/22)孵化間近なオオスカシバの卵(2006/09/21) 産み付けられたばかりの卵は、やや黄色を帯びた白色で、真珠を思わせる光沢があり、肉眼的には円形に見える。しかし、撮って見ると楕円形で、写真から測定すると長径1.2mm、短径1.0mm。 卵の発生が進むと段々と色が黒みを帯び、孵化直前は黒真珠の様な光沢になる。写真でみると、何か模様が見える。中のイモムシが見えているのかも知れないが、撮影時にはこの様なものは見えなかった。ストロボ光の反射による幻影ではないであろうか。 親指と人差し指で葉を擦るようにすれば卵はポロリと簡単に葉から剥がれる。ポィッと棄てられた卵の運命がその後どうなるかは知らないが、余り考えないことにしている。少なくともクチナシの先端にある若い葉に到達できないことだけは明らかである。
2006.10.13
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我が家のデュランタは大きな鉢に植わっていて、高さは2m位ある。これに色々な虫がやってくるのだが、先日、そのテッペン辺りに妙な虫がとまっているのに気が付いた。緑色をした大きなバッタである。体長5cmを越える程大きく、長い触角がある。始めは何10年ぶりかにウマオイムシ(スイッチョン)がやって来たのかと思った。 スイッチョンの声を聞かなくなって久しい。昔は夜になるとよく灯火に誘われて網戸にやって来たものである。今は居なくなった虫の中でも最も懐かしい虫の一つと言える。 余りに昔のことなので、実はスイッチョンがどんな形をしていたかをよく思い出せなかった。しかし、デュランタのテッペンにとまっている虫よりもっと体長が短く、また横から見たとき全体が丸かった様な気がする。 クツワムシ(ガチャガチャ)は、私の子供の頃でももう家の辺りには居らず、2km程北の藪に行かないと見られなかったから、クツワムシではないだろう。デュランタのテッペンにとまるサトクダマキモドキ(2006/09/22) 1枚写真を撮ったら、2m程離れたアラカシの枝に飛び移った。高さ3m位の所なので、写真が撮れない。棒で突っつくと、下に降りてきて、今度はヒュウガミズキの内側にある葉の上にとまった。ヒュウガミズキにとまるサトクダマキモドキ(2006/09/22) 写真が撮りにくいので、少しチョッカイを出したら、弱々しく地面に落ちてしまった。中肢の付節が内側に曲がったままで地面に付いていないが、それを戻そうともしない。どうやらもう寿命が尽きかけているらしい。地面を歩くサトクダマキモドキ(2006/09/22) 暫くしたらまた歩き出したので写真を撮ったが、もうチョッカイは出さずに行くままにさせた。少しよろめきながら隣との柵の方へとゆっくり行ってしまった。何となく哀れを誘う情景。 さて、この虫一体何者か?ソモソモ私はバッタというものに余り興味がない。だから知識も乏しい。しかし、写真と図鑑を見較べてみたら意外と簡単にサトクダマキモドキであることが判明した。樹上生活をする虫で、為に中々目に付かないという。デュランタのテッペンからアラカシの枝に飛んだのも習性通りと言える。 サトクダマキモドキとは、何か舌を噛みそうな名前である。しかし、漢字で書けば「里管巻擬き」で、「管巻」とはクツワムシのこと。従って、「クツワムシに似た虫で里に居る種類」という意味になる。 インターネットで検索すると、「東京都の昆虫」というサイトに2002年10月の日付で「6年ぶりに小石川植物園で[サト]クダマキモドキを見ることができた。まだ生息していて安心した」とある。このサイトを拝見すると小石川植物園は実に昆虫相が豊富で、我が家などとても比較にならない。しかも今年はその4年後の2006年である。ということは、これは我が家としては相当な「珍種」と言えそうである。恐らく、このWeblog最初にして最後の大珍種となる可能性が高い。
2006.10.12
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しばらく鬱陶しい天気が続いていたが、台風は前線を連れて北東の海上に去り、久しぶりの秋晴れとなった。日曜日は些か風が強すぎて写真を撮る状況ではなかったが、昨日と今日は続けて良い日よりで、家ばかりでなく外にも出かけて写真を沢山撮ってしまった。これから暫くネタには事欠かないが、写真の整理が大変、原稿を書く暇がない。 そこで、まず写真1枚で済む、と言うか、近日中に枚数が増える可能性の少ない題材を選んで、取り敢えず載せることにした。 昨日庭の奥の方へ行ったら低いところから小さな蝶が飛び立った。ムラサキシジミである。まだ動きが少し緩慢だし、非常に新鮮なので、どうやら我が家のアラカシで育った個体らしい。反応が鈍いので100mmで撮れたが、生憎木の上の方へ行ってしまった。また降りてくるまで待っても良かったのだが、何しろヤブ蚊がワンワン飛び交っているので直ぐに退散。撮れたのは結局この1枚のみであった。羽化したてのムラサキシジミ(2006/10/09) ムラサキシジミは昔は東京には居なかった蝶で、最初に見たのは1991年の10月下旬か11月だったと思う。 夜遅く帰ってきたら、玄関のインターフォーンの近くの壁に妙な蝶らしきものがとまっている。夜になって気温が下ったので身動きが出来なくなったらしい。 捕まえてみると、ムラサキシジミである。しばらく「ポカ~ン!!??」、ツマグロヒョウモンを始めて見たときと同じ程度にビックリした。 このムラサキシジミの北上も、ツマグロヒョウモンやナガサキアゲハなどと同じく温暖化によるものとされている。しかし、私にはもう一つ別の要素がある様に思えてならない。 ムラサキシジミはカシ類の中でも特にアラカシが好きな様で、我が家にムラサキシジミがウロチョロしているのもアラカシがかなりの数植えてあるせいらしい。 このアラカシ、20年前には東京では殆ど見なかったカシ(Quercus属)で、昔からあるカシ類と言えば、天然状態でも存在したシラカシと生垣用に温暖な地方から移入されたウバメガシだけであった。15年位前から関西では「安物」のアラカシを何故か庭木として植える家が増えた。これらのアラカシは当然関西その他の温暖な地方から運ばれて来たものであり、私の推測によれば、それにムラサキシジミの卵や幼虫が付いていたのだと思う。 温暖化による蝶の北上などが顕著になって騒がれ出したのは最近のことだが、ムラサキシジミは1991年にもう東京の我が家に居たのである。温暖化だけではないと思う所以である。
2006.10.10
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秋が近づくと必ずアカトンボがやって来る。狭い庭でも1~2匹は、雨でも降らない限り、必ず何処かにとまっている。 しかし、トンボというのは先の尖った高いところにとまるのが好きだから、何時も見上げる格好になって逆光となり、写真が撮り難い。 目の高さくらいの所にとまっても、真っ正面からでは大概逃げてしまうし、横から撮って頭に焦点を合わせると、被写界深度に入り切らなくて羽はボケてしまう。しかも、トンボはとまっているときには羽を少し下げる習性があるから、胸の辺りは羽に隠れて見えず、全くポイントを欠いた写真になってしまう。 低いところにとまるのを待っていたが、ついにしびれを切らして無理矢理下からストロボで撮ることにした。ボケの枝先にとまるアキアカネ.日中シンクロ(2006/09/25) 尾っぽは被写界深度を外れてボケてしまったが、眼と胸の部分がカチッと撮れているので何とか使い物になるだろう。 しかし、どうしても背側から撮りたい。そこで椅子を持って来て踏み台にし、トンボと同じ高さにして撮ろうとしたが、こちらが椅子に乗るとトンボは警戒して必ず体を回転させ横を向いてしまう。 そこで両側の羽を撮るのは諦め、片側の羽だけで我慢することにした。少し待ったら、トンボが60度位の斜めになったので、すかさずシャッターを押した。ボケの枝先にとまるアキアカネ(2006/09/27) この夏の終わりからやって来るアカトンボ、実は今まで一度もナツアカネなのかアキアカネなのか調べたことが無かった。写真を撮ってみると、明らかにアキアカネである。 トンボは蚊を食べると言うが、我が家の蚊はヤブカ(ヒトスジシマカ、その内紹介する予定)ばかり。ヤブカは低いところにいるのに、トンボは何時も高いところしか飛んでいない。 どうもこのトンボ君達、我が家のヤブカ退治には余り貢献していない様である。
2006.10.08
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昔庭が広かった頃にはカクトラノオの生えている一角があって、よくクロアゲハが吸蜜に来ていた。昔を懐かしんでまた植えては見たが、オニユリの場合とは異なり、どうもクロアゲハはやって来ない。花期も短いので棄ててしまおうかとも思うが、それでも多少の虫集めにはなるので、まだそのままにしている。 よく来るのはハラナガツチバチで、ホシホウジャクも時々やって来る。しかし、ホシホウジャクは何時も花から花へ敏捷に飛び移り、一眼レフでは焦点を合わせる暇もないので撮影は殆ど諦めていた。 ところが、先日余程腹でも空いているのか、カクトラノオの1つの花で長々と吸蜜する個体がやって来た。カクトラノオの花の近くで空中静止するホシホウジャク(2006/09/26) 早速撮ったのが今日の写真。沢山あるので今回は些か大盤振る舞いである。カクトラノオで吸蜜するホシホウジャク。その1(2006/09/26)カクトラノオで吸蜜するホシホウジャク.その2(2006/09/26) このホウジャク君、カメラをかなり近づけても逃げない。カクトラノオに余程御執心の様子である。次はどの花にするか思案中(2006/09/26) そこで徐々に近寄りとうとう等倍接写までやってしまった。ホシホウジャク君の真剣な顔(2006/09/26) 空中静止をする昆虫はコンパクト・カメラを使えば簡単に撮れるが、一眼レフでは被写界深度が浅いのでなかなか難しい。特に今使っているのは100mmのマクロレンズなので尚更である。 だから、等倍接写が出来たというのは我ながら不思議なくらい。触角の細かい構造や、口吻の質感も描写されている(写真が小さいのが残念)。 しかし、別に私の撮影技術が高いからではなく、モデルになってくれたホシホウジャク君が少し呑気だったからである。このホシホウジャク君に感謝。
2006.10.07
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昨日クリの木の下を歩いていたら、その木の根元で何か長さ5cm位の黒っぽいものが動いた。良く見るとガマちゃんである。まだ子供で元気が良く、大きなガマとは違ってピョンピョン跳ねて逃げる。 急いでカメラを持って来たらもう隣との柵の所まで達していて、結局撮り逃がしてしまった。 しかし、その柵の所に何と体長10cm位の中ガマが居て、小ガマはこの中ガマの頭を踏み台にして隣へ跳ねていったのである。 昔は庭が広かったからガマが何匹か棲んでいた。それぞれ縄張りを持っていて、こっちに1匹、向こうに1匹、裏に1匹・・・と言う具合に棲み分けていた。 今は庭が何分にも「猫の額」なので、ガマが棲むには狭すぎると思っていたし、これまで近く(昔はお隣さんだった)のNさんのお宅にある池からやって来るチビガマは別として、ガマと言える程のガマは見たことがない。 縄張り紛争でもあって、我が家に逃げてきたのだろうか。或いは、昔から居たのか?アズマヒキガエル.ご機嫌が宜しくない(2006/10/04) 何れにせよ我が家の新しい住人なので、早速お披露目の写真を撮ることにした。 しかし、ガマ君、こっちを向いてくれない。普通ならば手で掴んで移動させるのだが、カメラを持っているので手が汚れると困る。仕方なく木の葉で突っついて写真の撮り易い所までご移動願ったが、突っついたせいかご機嫌が宜しくない。アズマヒキガエル.怒って怖い顔をしている(2006/10/04) 写真の様に随分と怖い顔をしている。と思うと直ぐに後ろを向いて逃げ出してしまう。 何回か同じことを繰り返しているうちに、段々ガマ君が可哀想になって来た。もう少し撮りたかったのだが、そのまま逃げるにまかせた。逃げるガマ君(2006/10/04) せっかく我が家に来たのに、ガマ君、変なオジサンにいじめられてもう2度と行かないと思っているかも知れない。
2006.10.05
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ニワナナカマドは他界した母が特に好きだった花で、家を改築した後もまた庭に植えて毎年花を楽しんでいた。しかし、ある年突如として枯れてしまった。 幸いなことに、根元近くから伸びてきたひこばえがまだ残っていたので、それを今度は鉢に移して大事に育てることにした。しかし、一向に生長せず、母の存命中には花は再び咲かなかったと記憶している。 何故枯れたのか、又、鉢に植えたのが何故生長しないのかは良く分からなかった。ナナカマドの植えてあった辺りではその後もよく木が枯れるので、ネマトーダ(線虫)でもいるのかと思ったが、どうも違うらしい。 ある時、かつて祖父が大事にしていたフウチソウ(多分戦前からあった鉢植え)が殆ど干からびているので根元を見てみたら、なんと根が付いていない。株を引き上げてみると、小さな植木鉢にネキリムシ(カナブン類の幼虫)が15匹位いて、根は総て食べられてしまっていた。 ある時、庭の木がまた弱り始めたので、その根元にオルトラン粒剤を撒いてみたら、木は枯れることなく、暫くしてからまた元気を取り戻した。ナナカマドの植えてあった辺りでよく木が枯れるのも、どうやらネキリムシと排水の悪さによる病気の感染が原因らしい。 そこでナナカマドの生長が悪いのもヒョッとするとネキリムシのせいかもしれないと思い、春先ネキリムシが生長して大きくなる前にナナカマドの鉢にオルトラン粒剤を撒いてみた。すると、ナナカマドはチャンと生長するではないか。 最近は毎年かなりの数の花を着けている。もう少し早く気がつけば母に見せてあげることが出来たのに・・・ニワナナカマドの花.季節外れで花序が小さい(2006/09/29) ニワナナカマドというのは妙な植物で、6月に最初に花が咲いた後、新たに葉腋から出て来た芽には必ずといっても良いくらい花が着く。今年は晩夏になってからも芽が出て、先日花が咲いた。しかし、花序の長さは普段の1/3位で随分小さい。ニワナナカマドの花.拡大してみると如何にもバラ科の花という感じ。直径7mm、体長約1mmのハチがとまっている(2006/09/29) ニワナナカマドの花が咲くと必ずやってくるのがルリマルノミハムシ。「ルリ」と言っても真っ黒な体長3mm位の小さな羽虫である。しかし、もう時期が遅すぎるのか、今回は咲いて2日後に1匹来ていただけで、もう少し沢山来てから写真を撮ろうと思っていたら、ついにその機会を逃してしまった。 その代わり小さな虫が写っている。写真を撮ったときはハエだと思ったが、写真を良く見てみると触角が長いからハチらしい。花の直径は7mm、ハチの体長は約1mm。 人間の感覚からは、こんな小さなハチもいるのかという感じだが、卵に寄生するタマゴバチの中には0.1mm位のものもいるそうである。0.1mmと言えば100μ。普通の動物細胞の大きさは数10μなので、そんなハチの細胞構成は一体どうなっているのだろうか?顕微鏡写真を見てみたいものである。
2006.10.04
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先日紹介したクロウリハムシと並んで、昔から我が家にいてその数が多くも少なくもならないのがオオツマグロヨコバイ。此奴も植物の汁を吸う「害虫」であるが、特に酷い悪さは認められていないので居住を許している。オオツマグロヨコバイ(2006/09/16) 上の写真の様に拡大してみると、分類学通りセミに近い種類であることが良く分かる。今にも逃げようとしているオオツマグロヨコバイ(2006/09/21) 普通はかなり敏感な虫で、近づくと葉や枝の裏にサッと隠れたり、或いは、羽で飛んで逃げる。上の写真は今将に逃げようとしているところ。カプラォの茎にとまるオオツマグロヨコバイ(2006/09/23) しかし、このオオツマグロヨコバイはまるで死んだように動かなかった。口吻を刺している様にも見える。汁を吸っている最中か? とまっている植物はカプラォと呼ばれるバジルの一種(Ocimum tenuiflorum =O.sanctum、カミメボウキ、ホーリーバジル)で、タイ料理ではよく使用される。日本でこれを植えている人は余り居ないと思うので、そのうち機会があれば紹介しよう。
2006.10.02
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