なんともスゴイお父さんですね。ひざ蹴りとは…(笑)
革命を経験して、当時の民衆は教育の大切さを知ったのでしょうね。

親心、わかるのは自分が親になったときでしたね。
この年になって、学びたいと思うようになったワタシ、学校は遊びに行くところでしたっけ(笑)
(2012.01.22 22:41:04)

ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2012.01.22
XML
カテゴリ: 社会風俗

庶民生活あれこれ (19)



初等教育

この絵、作業着の仕事場を飛び出し、店の品物を盗んだ少年をひっ捕らえた主が、少年をいかめしい警察署に突き出しに来た図に見えませんか。主は嫌がる少年を乱暴に引っつかんで、少年の尻を蹴飛ばしながら、警察署の入口まで引き連れてきて、なお嫌がる少年をさらに引っ立てようとしているように見えます。

いかめしい前方の建物が、こうした推測を掻き立てます。しかし、事実は違うのです。

この絵は、1848年1月13日の「シャリヴァリ」紙に掲載された木版画で、「息子を学問の道に押し込もうと…」という題がつけられています。

そうなんです。この手工業者は、学校へ行ったものと思っていた息子が、学校へは行かずに路上で遊んでいることを、誰かに教えられ、仕事着のまま飛び出して息子をひっ捕らえ、嫌がる息子を小学校の門前まで、引きずってきた所なのです。

それにしても、小学校の建物がいかめしいですね。塀は高く、まるで監獄のようです。学校の門をくぐった子ども達は、下校時刻まで絶対に外に出さずに(つまり逃がさずに)、徹底的に社会の規律を教え込むと、親たちに約束しているようです。

19世紀も半ば、ブルジョワ階級の最下層に位置する手工業者や小店主にも、教育熱が及んできていたことが、ここから読み取れます。

親たちはそのうに考えたとしても、腕白盛りの子ども達にとっては、自由がなく、規律ばかりが強調される学校へ通うことは、突然降って湧いた災難だったのです。ですから小学校(初等教育学校)での子ども達は、隙あらば脱走したり、サボったりするのが常だったのです。

無償の義務教育の始まる少し前の時代ですが、小学校の定着には、かなりの苦労があったのです。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012.01.22 19:47:57
コメント(16) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
kopanda06  さん
こんばんは。

学校に壁を感じていた時代。
何事も進歩するためには、壁を乗り越える必要があるのでしょう。
今の学校には壁を感じることもなくなり、それが緊張感の欠如というマイナス面で作用しているように思います。

(2012.01.22 21:09:34)

Re:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
日本語で子供に説明しても彼女たちが日本語を
しゃべっているからといって
ちゃんと理解してくれているとは限らない。
そう思うような出来事が今日あったばかりで、
子供のために~などと思ってしてきたことも
何だかこの絵のようにが子供たちから見たら
私は写っているのかなあ、などと思ってしまいました。。。
(2012.01.22 21:16:01)

Re:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
吉祥天2260  さん
少しでも学問を付け、社会的な常識や教養を身につけさせて将来を不自由のない幸せなものにしてやろうと言う親心・・・理解できずに目先の遊びに走ってしまうのは古今東西同じなんですね
何かを身につけるということは不自由で忍耐のいることだということがわかるのは自分が親の年齢になってから・・・なんでしょうね・・・こうして歴史は繰り返す (2012.01.22 21:34:01)

Re:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ジョー0114  さん
私もかなり抵抗感がありました。
すきあらば、仮病をつかって保険室で眠るか早退することをよく実行しておりました。
私が彼の息子であったら、蹴られていたのですね(笑)。
今考えても、幼稚園からの義務教育期間は、いろんな家庭事情の子供たちが一堂に集められる学校が、学ぶ場所と言われていることが不思議でたまりませんでした。 (2012.01.22 21:55:10)

学ぶこと  

Re:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
こんばんは

小学校に高い塀 圧倒されますね

低層階級ですと 学校は無縁の時代

子供は元気に 飛び回ってるのが好き

親にしてみれば 大金を投じてる

当然勉強して欲しいですね (2012.01.22 23:12:00)

Re:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
沙羅樹.  さん
いずこも、いずこの時代も
子供にとっては親が良かれと思って子供にさせようとしていることも
我慢をしいらされている、面白くないことと思えるんでしょうね^^;

私ももっと子供の頃にちゃんと勉強やっておけば良かったと思うこと
よくあります^^;
でもそのころは、遊んでばっかり、勉強と関係ない本を読んでばっかり
だったんですけどね^^; (2012.01.22 23:52:53)

Re[1]:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ザビ神父  さん
kopanda06さん
>こんばんは。

>学校に壁を感じていた時代。
>何事も進歩するためには、壁を乗り越える必要があるのでしょう。
>今の学校には壁を感じることもなくなり、それが緊張感の欠如というマイナス面で作用しているように思います。
-----
初等教育学校は、産業界の望む規律正しい集団作りの先兵だったこと、それに激しく抵抗したのが、そこで秩序付けられる子ども達だったことを、この絵は示しています。働く者の自由は、この時代から厳しい制約を受けるようになってきますから…。
                   ザビ (2012.01.23 01:14:12)

Re[1]:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ザビ神父  さん
オノノコマチ3064さん
>日本語で子供に説明しても彼女たちが日本語を
>しゃべっているからといって
>ちゃんと理解してくれているとは限らない。
>そう思うような出来事が今日あったばかりで、
>子供のために~などと思ってしてきたことも
>何だかこの絵のようにが子供たちから見たら
>私は写っているのかなあ、などと思ってしまいました。。。
-----
また落ち込んでますね。大丈夫ですよ。小町家のお子さん達、まっすぐ育ってますから…
お母さんにもお父さんにも愛されていること、3人ともしっかりわかっていますよ。
                 ザビ (2012.01.23 01:17:12)

Re[1]:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ザビ神父  さん
吉祥天2260さん
>少しでも学問を付け、社会的な常識や教養を身につけさせて将来を不自由のない幸せなものにしてやろうと言う親心・・・理解できずに目先の遊びに走ってしまうのは古今東西同じなんですね
>何かを身につけるということは不自由で忍耐のいることだということがわかるのは自分が親の年齢になってから・・・なんでしょうね・・・こうして歴史は繰り返す
-----
育てられた子が、育てる親になり、またその親に育てられた子が育てる番になり、こうして人の営みが続いていくのですね。ただ、教育という点では、この時代が出発点でした。
                  ザビ (2012.01.23 01:20:50)

Re[1]:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ザビ神父  さん
ジョー0114さん
>私もかなり抵抗感がありました。
>すきあらば、仮病をつかって保険室で眠るか早退することをよく実行しておりました。
>私が彼の息子であったら、蹴られていたのですね(笑)。
>今考えても、幼稚園からの義務教育期間は、いろんな家庭事情の子供たちが一堂に集められる学校が、学ぶ場所と言われていることが不思議でたまりませんでした。
-----
最も少ない経費で、大きな効果を生み出すことが期待されたのが、学校という場に同一年齢の子を集めて行なう一斉授業だったのです。
                  ザビ (2012.01.23 01:23:09)

Re:学ぶこと(01/22)  
ザビ神父  さん
音屋でおじゃるさん
>なんともスゴイお父さんですね。ひざ蹴りとは…(笑)
>革命を経験して、当時の民衆は教育の大切さを知ったのでしょうね。

>親心、わかるのは自分が親になったときでしたね。
>この年になって、学びたいと思うようになったワタシ、学校は遊びに行くところでしたっけ(笑)
-----
生涯学習という言葉が使われるようになったのは、80年代からですね。大学で社会人入試が始まった頃です。今やいくつになっても学べる時代になりました。
要は学びと遊びのバランスです。
                ザビ (2012.01.23 01:26:31)

Re[1]:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ザビ神父  さん
トンカツ1188さん
>こんばんは

>小学校に高い塀 圧倒されますね

>低層階級ですと 学校は無縁の時代

>子供は元気に 飛び回ってるのが好き

>親にしてみれば 大金を投じてる

>当然勉強して欲しいですね
-----
この高い塀が、現在と当時の学校に対して抱く、イメージの違いですね。
                       ザビ (2012.01.23 01:28:09)

Re[1]:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ザビ神父  さん
沙羅樹.さん
>いずこも、いずこの時代も
>子供にとっては親が良かれと思って子供にさせようとしていることも
>我慢をしいらされている、面白くないことと思えるんでしょうね^^;

子は親の背中を見ています。親がやっていることなら、子どもはちゃんとやります。自分がしていないことを要求すると、当然ながら強く反発します。思い当たりませんか?
自分が出来なかったこと、やってなかったことだからこそ、お前にはさせたい。これは通用しないですね。これは親子の永遠のすれ違いです。


>私ももっと子供の頃にちゃんと勉強やっておけば良かったと思うこと
>よくあります^^;
>でもそのころは、遊んでばっかり、勉強と関係ない本を読んでばっかり
>だったんですけどね^^;
-----
今からでも勉強は出来ます。その気になった時は、一番教育効果も高く出ますから… 生涯学習が可能な酔い時代なんです。現代は…
                 ザビ (2012.01.23 01:35:19)

Re:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
Mrs. Linda  さん
読み書きソロバン。 いかに大切かは、自分が社会に出て
身に沁みている親だからこそ、息子を蹴っているのも親心。

こうした絵一つからでも、人生の何たるかが分かりますが、
私にはもう遅い(笑) 向学心のなかった自分を恥じています。

パリで小学生の登校風景に出くわしました。全員親が連れてきていました。 塀に囲まれていて、細いドアーが閉まると
出られないのです。

『受けた教育は誰にも盗られない。ユダヤ2.500年の
生き残るための知恵だ』 と、ワイキキのお店でユダヤ人から教わりました。 (2012.01.23 02:20:34)

Re[1]:庶民生活あれこれ (19)(01/22)  
ザビ神父  さん
Mrs. Lindaさん
>読み書きソロバン。 いかに大切かは、自分が社会に出て
>身に沁みている親だからこそ、息子を蹴っているのも親心。

>こうした絵一つからでも、人生の何たるかが分かりますが、
>私にはもう遅い(笑) 向学心のなかった自分を恥じています。

>パリで小学生の登校風景に出くわしました。全員親が連れてきていました。 塀に囲まれていて、細いドアーが閉まると
>出られないのです。

>『受けた教育は誰にも盗られない。ユダヤ2.500年の
>生き残るための知恵だ』 と、ワイキキのお店でユダヤ人から教わりました。
-----
イギリスやフランスでは、年齢は忘れましたが、中学校の低学年までは、保護者または保護者代わりの大人つきでないと、外出や外遊びはできない事になっています。家政婦さんとか、近所の方でも良いのですが、違反すると罰金です。
特にパリでは、子どもにカメラを向けると、ノンノンノンときつく拒まれます。
身について教育は盗まれない 言いえて妙ですね。
                     ザビ (2012.01.23 18:20:09)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ザビ神父

ザビ神父

カレンダー

お気に入りブログ

嵐が去って嵐が来た… New! 歩世亜さん

求められているのは … New! kopanda06さん

「地方紙」 New! でぶじゅぺ理さん

福井県大野市  武… New! トンカツ1188さん

映画「きっと、いつ… New! naomin0203さん

コメント新着

でぶじゅぺ理 @ Re:石破辞任(09/09) 明けましておめでとうございます。 本年…
葉月 生 @ Re:ご無沙汰しました(08/15) 神父さま お帰りなさいませ。 1ヵ月に1回…
kopanda06 @ Re:石破辞任(09/09) お久しぶりです。 降雨の中、高見観音の…
吉祥天2260 @ Re:石破辞任(09/09) どの人見てもなんだかねぇ・・・ 国のこと…
わからんtin1951 @ Re:石破辞任(09/09) テレビを観ていると、総裁選のことばかり…

バックナンバー

・2026.06
・2026.05
・2026.04
・2026.03
・2026.02
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: